北浜

ラペティロアラブッシュ

青年会議所の後輩が昨年卒業したので慰労会を表記の店でこじんまりと行なう。名だたるレストランがひしめく激戦区の北浜界隈で一番好きなお店。

2013-01-24 20.30.43全席で30席くらいで8席の個室もある。今回は個室を使わせて頂き昔話に花を咲かせる。美人のマダムをはじめとする従業員さんのサービスもていねいでレストランで食事をしている気分を盛り上げる。

ディナーコースは6300円、8400円、10500円でこの日は8400円で御願いする。まずはビールで乾杯。。。シェフはホテルプラザの「ル・ランデブー」で22年間のキャリアを持ち、ステファン・ランボー氏と共に南仏の二ツ星レストラン「ロワジス」の開業も手がけたといわれる伝説の人。

2013-01-24 20.52.01

アミューズはカリフラワーのブランマンジェ。その上にホタテ貝がのっかってカラスミがかかっている。この場合のブランマンジェは白い食べ物という意味であろうと推察する。とっても滑らかで優しいお味で胃壁を刺激する。

その横のココットは鮑のエスカルゴバター焼き。。見たまんまのお味でビールにぴったり。

2013-01-24 21.01.30

最初の前菜はオマール海老のソテーソースアメリケーヌ。。。クラシカルな料理なんだけどエビは生きたものだから当然プリプリのコリコリ。濃厚なソースなんだけど後味は限りなく軽い。

パンは安堂寺町のブーランジェリー・グウ (BOULANGERIE gout)

料理がおいしいと会話も弾む。。。

2013-01-24 21.17.10

2番目の前菜はサラダ仕立て。一番奥は聖護院蕪をつぶしたものととオマール海老の身をミキシングしたもののルクセルで抜いたもの。京都の野菜名人の樋口さんの農園からの直送。上品でエッジが効いていて蕪が蕪以上においしくなっている。まるで梨を食しているかのよう。

この野菜の生産者である樋口氏は京都の有名な料亭御用達の農家でとてもこだわりをもつ(言い換えればヘンコ)方で1年前に友人の結婚式で偶然隣の席になりいろいろお話をさせて頂いた。

真ん中の根セロリで作ったソースもかなり美味しいし紫色のブロッコリーやカリフラワーとブロッコリーのあいのこのロマネスコも美味しかった。魚介は明石のタコとイイダコ、絶妙な火入れのホタテなど。

野菜のおいしさをソースで最大限に引き出すシェフの力量にいつも感心する。この料理を食しにこの店に来ていると言っても過言ではないくらいいつも楽しみにしている一皿。

2013-01-24 21.27.52

ソムリエ推薦の白ワイン。いい値段だけど記念日なので奮発する。ソムリエのかたのサービスもとてもよく料理をサーブするタイミングが絶妙かつ説明もとても丁寧であらゆる点で目配りがとっても行き届いている。

2013-01-24 21.33.18

エビのビスク。。。エビ好きの私にはとても嬉しい。一言で言えば凄く濃厚なスープで口に入れるとオマールエビが襲ってくる。しかし後味はすっきりでエビ特有の雑味は一切ない。

最下層に玉ねぎのプリンがありそれをすくいながら頂くと言う感じ。

2013-01-24 21.45.10

タラとハマグリ、白子のブイヤベース仕立て。シンプルな料理なんだけど味わいは水深1万メートルのマリアナ海溝よりも深い。

ビネガーをふんだんに使ったトラディショナルなソースはホテルプラザ出身のシェフの方の真骨頂。パンを使ってソースまですべていただく。

2013-01-24 21.45.31

ここで赤ワインに切り替えて。。。と、このワインはとても秀逸。。ワインの価格と味わいは正比例することを最近特に実感する。特にソムリエのいらっしゃるレストランでは特にそう感じる。

肉料理はいくつかの種類から選ぶことが出来る。私はシャラン産の「ヴュルゴ家」の鴨のロティを所望。

2013-01-24 22.03.37

青森産の銀の鴨もたまにあるのだけどこの日は入荷なしとのこと。シャラン産はあちこちでよく見かけるがヴュルゴ家の鴨はほとんど見かけないいわゆる窒息鴨で育てるのにかなり残すとがかかると聞いたことがある。ひと月に600羽くらいしか出荷出来ないとも聞く。

久しぶりにこの鴨を食すが交雑の鴨やクルセルや青首(サルセル)とは違うなとひとりごちする。

2013-01-24 22.03.48

友人は黒毛和牛のヘレ肉。

2013-01-24 22.04.19

もう一人の友達は北海道産「阿部さん」の蝦夷鹿のロティー。狩猟名人の阿部さんは肉が傷つかない撃ち方ができるゴルゴ13のような人らしい。

2013-01-24 22.24.52

シャーベットはハイビスカス。。。とてもさっぱりする。

2013-01-24 22.37.37

デセールもお選び。リンゴのポッシェタルトタタン風スパイス風味のアイスクリーム添えを頂くが写真を撮り忘れる。

友人は玉露アイスのパフェ。これがこちらのお店の一番人気。シェフがサービスで作ってくれたプレート。。いい記念になる。後輩君も大喜び。

20120922rapeteli10-1

中はこんな感じ。。この盛りつけはロワジスのデセールで同じようなものを見た記憶がある。クオリティーは確実にこちらのお店の方が高いし繊細。

2013-01-24 22.29.25

洗練された内装、とにかく素晴らしいレストラン。程よい緊張感とリラックス感、イタリアンにはないおいしくて華やかな料理は記念日にぴったり。お店に流れる空気もご馳走である。

2013-01-24 22.47.58

最後のお茶にワゴンサービスで小菓子が登場。フルーツケーキ・メレンゲ・マシュマロ・カシスゼリー・バニラマカロン・ガトーショコラ・パウンドケーキ、金柑シロップ全て一口サイズでとっても可愛らしいお菓子。

いつも思うが数あるフレンチレストランの中で私的にはデセールNo.1はこの店。

2013-01-24 22.50.44

最後は、シェフが登場しご挨拶と、お店の外まで出てきてのお見送り。気がつけば3時間が経過。。ごちそうさまでした。

大阪市中央区今橋2-1-10 ダイセンビル1F

TEL:06-6208-1808
定休日:月曜日
営業時間:昼 11:30~14:00
     夜 17:30~20:30
地下鉄 北浜から徒歩2分

ラ ペティ ロ アラ ブッシュフレンチ / 北浜駅なにわ橋駅淀屋橋駅


カテゴリー 北浜, フレンチ |

洋風創菜 アコモデ  TATEYA

北浜にある大林ビルの地下で大阪で1、2を競うお誂え高級スーツを製造販売する先輩と共にお店の近くの洋食屋を訪問。昼間は日替わりランチ650円。

ご主人はよく話す。。面白い人らしい。夜はご主人のおまかせをほとんどの常連客が頼むらしい。いろいろなアラカルトがあるが客はほとんど見ないと言っていた。

この日の献立は海老フライとチキンのトマト煮。海老フライがかなり大きい。食べ応え満点。タルタルソースはもちろん自家製。

とても優しい味で柔らかく炊かれた大根も秀逸。チキンもとても柔らかくてトマトの酸が立たずまろやかな味わい。かなりの凄腕であることは間違いない。。仕事がかなり丁寧。。

手作りと思われる漬物は食べ放題。白菜の漬物が特に美味しい。

この店夜に再訪するリストにつけておこう。。。

大阪市中央区石町2‐5‐8
       大阪屋中之島ビル1F 
TEL : 06-4794-010


カテゴリー 北浜, 天満橋, 洋食, レストラン |

ラペティロアブロッシュ

友人と休日のオフィス街でランチを相伴する。。友人がプロデュースした神戸の新店舗がオープンして、ひと段落でお祝いの会食。個人的に大好きなこの店は今は亡きホテルプラザのルランデブーにてステファン・ランボー氏から学んだ素材を生かす技術と彩りのセンスにたけたシェフの作りだす料理は私の好みにドンピシャ。個室もあるのでここ一番に人をおもてなしするときによく利用させていただく。

この日はがっつりと5500円のランチコースを所望する。午前中に走り疲れたのでシャンパンが喉をするすると通って行く。

特に野菜に関しては、シェフみずから収穫する京野菜や、青森から取り寄せる無農薬ハーブなど、契約農家から届く新鮮なのものを使用していると聞き及ぶ。そういやいつも野菜が美味しいなあと感じる。

アミューズヴォウシェは根セロリをミキシングしたものにリンゴのブランマンジェを合わせたもの。。ソースは海水をなんたらかんたらと言っていた。柑橘の後味も感じる。後味(フレイバー)がとてもさわやかであった。上にはズワイガニの身。甘くてしょっぱくて。。。根セロリは最近どこのフレンチでもよく使われる。。。癖がなくて味がある使いやすい野菜なのであろう。

次に蓋つきのガラスの器に入って出てきたものは・・・

海老のプリンにココナッツ風味のタイ風ソース。。。海老のプリンはホテルプラザ時代のスペシャリテであるウニのムースのスフレを深化させたものであろう。

アメリケーヌ系のソースにココナッツの風味海老のプリンはとっても滑らか。ソースはパンですくって残さずいただく。。シャンパンととってもよく合う。。

この前菜がシェフの真骨頂。「新鮮な魚介と野菜のサラダ仕立て」オマールエビと車エビ、ホタルイカはカリフラワーのソース。アクセントに海老味噌のソースやアンチョビソースがついて野菜とともにいただく。。エンドウのソースも野菜の邪魔にならない。。

まさに皿の上に一枚の絵画が描かれているよう。。

春キャベツのポタージュも「形を変えて自然」パン粉を付けてグリエされた鰆もとっても風味豊かでいい塩加減を補っている。まさに食べるスープ。。

ここでワインをシャルドネ君をいただく。。。。。昼下がりのランチにぴったり。。。。

金目鯛はローストされてホタテや他の野菜でとられたジュとともに蒸されてシャンパンビネガーで仕上げ。。心地よい酸味は初夏の気配を感じる。。。
お肉料理は下記の中から好きなものをいただくという趣向。

・青森産 「銀の鴨」のロティ
・スペイン産 イベリコ豚(ベジョータ)のアロゼ
・鳥取産 黒毛和牛ヘレ肉のステーキ
・鳥取産 黒毛和牛ホホ肉の赤ワイン煮込み
・北海道産 「阿部さん」の蝦夷鹿のロティ
・フランス産「ヴュルゴ家」の鴨のロティ(1,500円 up)

宮内庁御用達の銀の鴨を所望する。。。ホントはアラカルトでピノノワールとこの料理と野菜だけをいただきたいくらいだった。

あっさりした肉質なんだけど野生のマガモとかよりも癖もなく淡白な味わい。火入れも完璧。肉のうまみやコクはしっかりとありその肉に合わせたソースとピノとの相性は抜群である。。渋い系のワインだと多分こうはいかない。
デザートも数ある中からいただくようになっている。

・日本茶の玉露を練りこんだアイスクリームのパフェ
・ジンのババロア オレンジとグレープフルーツを乗せ、
ヨーグルトのアイスと共に
・フレッシュ イチジクとバニラアイスクリーム サンクリアソース
・ぶどうと蜂蜜レモンのシャーベットをミント風味のスープで
・ビターキャラメルのアイスクリームとキャラメルで煮込んだ洋梨のコンポート
・栗のパルフェ エスプレッソのプリン添え

この店のデザートのレヴェルの高さにはいつも感心する。どれも一皿としてのクオリティがとても高い。私はいつもパフェをいただく。。お茶のええとこの旨みとミルク感がとてもほっとする味。。玉露ラといった感じか。。中には玉露アイス、小豆のカステラ、タピオカ、バニラアイスが入っている。。アイスを食してその他のものをぐちゃぐちゃにかきまわしていただく。超ウマ~。。。。


ミニャルディーズはワゴンサービス。。好きなだけどうぞ~と言われたのでいつものごとく全部盛り。
オペラ・バニラのマカロン・木苺のゼリー・ショコラケーキ・金柑シロップ漬け・アーモンドクリームを練り込んだ焼き菓子・マドレーヌ・グランマニエで香りづけしたマシュマロの8種類。

この日の食事はランチなのに約3時間。。お腹も心も満たされて幸せ。。。御馳走様でした。。。

大阪市中央区今橋2-1-10

ダイセンビル1F

TEL:06-6208-1808

ラ ペティ ロ アラ ブッシュフレンチ / 北浜駅なにわ橋駅淀屋橋駅


カテゴリー 北浜, フレンチ |