大国町

釜揚げうどん 一紀

西成にある表記の超繁盛うどん店をランチタイムに訪問。JR環状線の今宮駅より南西に5分ほど、国道43号線となにわ筋の交差点の一本南側に位置する。車でなければかなり行きにくい場所。ビルの1階で暖簾が目印、お店の隣にタイムズ24(駐車場)がある。

店内はカウンターが3席とテーブル6卓の全26席。昼のみの営業で、開店から常に満席の店内は広々としていて木目を基調とした温かみのある雰囲気。ご主人以外は全員女性スタッフさんで切り盛り。

大阪に数店ある、八尾の釜揚げうどんの名店の「一忠(閉店)」門下生の中の一つ。ご主人はお客様に大きな声で挨拶をしながら、うどんを湯がいたり天ぷらを揚げながら製麺も行う。
店名の釜揚げうどん(並2玉 700円)が看板商品だけど、ぶっかけや釜玉、生醤油うどん等もある。店内はカレーうどん注文率がかな高い。

おにぎりやかやくご飯などがついたセットメニュー等もあり選択肢も多く、とても利用しやすい親切なお店。今回は油かすの入った釜揚げかすつけうどん小(1玉)1000円を所望する。

しばらくして着丼。かなりインパクトのあるビジュアルのつけ汁は脂カスと水菜、薄揚げと黒胡椒。脂カスが界隈でよく見る薄っぺらいものではなくてスライスした小腸の形がしっかり残った甘い味わいのもの。その油かすの旨味が入った甘めの出汁を黒胡椒とおろし生姜の辛味が引き締める。

うどんは太めでモチモチの食感でねじれもあって手打ちそのものの味わい。喉越しも良くてストレスなくいくらでも食べることができる感じ。この店は7時半からの日曜限定朝うどんも有名で朝から行列となる。地域密着のいいお店です。

前回の一紀はこちら

大阪市西成区南開1-6-10
平日:11:00~14:00/18:00~21:00
日曜:7:30~10:00/11:00~14:00
定休日:水曜日


カテゴリー 大国町, 麺料理 |

かなえ寿司 3月

大阪木津卸売市場内にある表記の創業明治33年の老舗寿司店を訪問。大阪メトロ大国町駅、南海高野線今宮戎駅から徒歩3分。市場の寿司店なので早朝から午後2時くらいまでの営業。市場の端にありファザードも控えめなので常連率がかなり高い。市場の休みの時も営業されていて年中無休なのは素晴らしい。

L字型10席のカウンターの中で高齢の3代目とそのご子息の4代目が切り盛り。私も45年以上前からずっと利用させていただいているお気に入りのお店。

メニューは握り8貫の盛り合わせが中心。1000円、1500円、2000円、2500円とあり金額の差はネタの内容の差。1500円が一番コスパがいいとよく聞き及ぶ。まずは盛り合わせを注文してから赤出汁とか別に好きな握りを頼むのがオススメ。

今回もマグロ・鰹等の赤身抜き、2500円の握り盛り合わせを所望する。市場寿司ならではのほろ温いシャリを掴んでふんわりとネタと合わせる手法。

最初につまみで鯛の皮の湯引きを追加でいただく。ピンク色の綺麗な鯛の皮は脂もあってポン酢でいただくととても美味しい。

寿司は2回に分けて供される。最初の一皿目は大きなサイズのカワハギを身厚にカットしたもの。肝とネギをつけてポン酢でいただく。続いて身厚の赤貝はとてもいい香り。剣先イカとウニの握り、皮目を炙った太刀魚は生姜醤油で供される。

2皿目は身厚でふわふわでトロトロの関西ならではの焼き鰻。和歌山産のシラサエビの踊りはぷりぷり食感。かなり大きなサイズの甘鯛も脂のりが抜群で皮目を炙って供される。軍艦巻きに河豚の皮と身とネギが入る。一見大雑把な握りに見えるけど仕事はかなり繊細。

最後に赤貝のひもを追加でいただいてフニッシュ。4代目との世間話で「ここ最近仕入れの魚が高騰していくら握りまくっても赤字なんですよー」と言っていた。妥協のない仕入れと盛り合わせについ上質の魚を使うので原価率が普通の寿司屋の比ではないことは訪問すればわかる。いつまでも続いて欲しいいい店です。小さな店なので事前予約がオススメです。ペロペロを見たといえば話は早いと思います。・・・ごちそうさまでした。。

過去のかなえ寿司はこちら

大阪市浪速区敷津東2-2-8 木津卸売市場内
06-6649-1308


カテゴリー 大国町, 寿司 |

三ツ輪食堂

大阪木津卸売市場にある表記の食堂を訪問。この店は40年以上通っている。。大阪メトロの大国町駅、南海高野線の今宮戎駅から徒歩3分の場所に位置する。周りには有名な海鮮丼や鰻のお店が並ぶ。普段は昼に訪問するけどこの日は早朝にチェックイン。

店内は2列に並んだカウンターのみ。お店に入ると「ビールにしますかお茶にしますか〜」と聞かれる。ビール注文率はかなり高い。「今日は〇〇と・・・・・がオススメです」と必ずアナウンスいただくのもありがたい。

カウンターの上には大きな鉢に野菜の煮物など数種類のばんざいが並ぶ。。ショーケースにはその日入荷のお造りや焼き魚などが置かれていてどれをいただいても間違いない。お店のシグニチャーメニューは「肉巻き」で大きな出汁巻きの中に甘く炊き込んだ国産牛肉を挟み込んだもの。冬の粕汁もびっくりするくらい美味しい。

お店は私が若い時(10代)の時に青年で彼らのお父さんによく叱られていた邦夫さんと益雄さんの2人で朝は切り盛り。2人ともすっかりシニアになっていて訪問するたびにタイムトラベルをした感じになる。

この日は締めた鯵を巻いた錦糸巻、野菜や高野豆腐などの炊き合わせを少し、笹カレイ、貝汁をいただく。どれも昔から変わらないしっかりした深い味わい。量を増やしたり少なくしたりもできる。会計は今は珍しい板前や市場ならではの符丁を使って行われる。

例えば 1-ピン 2-メノジ 3-ダイク 4-ランプ 5-オンテ 6-カミ 7-ホシ 8-バンド 9-キワ 10-ピン・・・18ーソクバン・・・20ーメノジ・・・25ーブリガネ・・・30ーダイク・・・35ーキリガネ・・・55ーシャクリ・・・65ーカミアミ・・・75-ホシアミ・・85ーバンガネ・・・95ーキワハンなど。全て語意・語源は知らない。

あと簡便な符牒として【さりとわおもしろい】と覚える、さ→1、り→2、と→3 は(わ)→4、 お→5、も→6、し→7、ろ→8、い→9というものもある。
これらは組み合わせ自由な符牒で、14は1→さ 4→わ 「さーわ」で、14となる。
38は、3→と 8→ろ 「とーろ」で38となる。。符丁を使って会話するんだけど高齢のために計算がおぼつかないので私もいつも手伝って暗算する。

駐車場は宝くじ売り場に持っていくとサービス券が発行される。ランチタイムもいいけど朝の訪問がオススメです。

過去の三ツ輪食堂はこちら

大阪市浪速区敷津東2-2-8木津卸売市場内
営業時間3:00~13:00
定休日日曜、祝日、第2第4水曜

 


カテゴリー 大国町, その他料理 |