和食

美松 支店

阿倍野筋の府立病院の北100メートル東側にある食堂。つくばマラソンに出場したのでしばらく休養していたんだけど本日から朝ランスタート。。長居公園を3周してこの店に突撃。朝の7時から空いていて手作りで素材感があって手頃と言うこともあって常連の方でいつもにぎわう。

普段は体調に合わせて御飯のサイズを指定して豚汁や卵の入った肉汁、焼き魚や野菜の炊いたんをアラカルトで頂くんだけどこの日は控えめに朝定食。

2013-12-04 07.16.31

主菜は日によって焼き鮭になったり 煮魚になったりなんだけどこの日は焼きたての玉子焼き。。出汁は入っていなくてしっかりした食感で醤油をザブザブかけて食す。しっかりと出汁の味と味の素が効いたコクのあるみそ汁もとってもおいしい。

これがなんと400円なり。。似て非なるものはたくさんあるが年季の入ったご主人の手作りのものばかりなので何を食べても失敗はない。この日はナガス鯨の刺身やおばけなども冷蔵庫に並ぶ。

2013-12-04 07.16.38

食堂なのでレパートリーはとっても幅広い。駐車場がないのは玉にきずだがコインパーキングに入れても有り余るくらいのコスパは充分にある。私の中では最強の朝食店。

大阪市住吉区万代東2-2-26


カテゴリー 帝塚山, 和食 |

梅木さんちの台所

南大阪を中心に冠婚葬祭業を展開するセルビスグループの飲食店。車で走っていたら目立つファザードだったので前からチェックしていた。店名の梅木さんは此方のグループの総料理長の名前と聞き及ぶ。

このお店の西100mに此方の会社の本社があるので時分どきは黒いスーツを来た社員さんらしき人がインカムをつけてお手伝い。聞けば今年の夏にオープンしたらしい。

昼は低価格の定食が中心で周辺のお店よりも2割り程度安い感じがする。夜は全国の銘柄豚・鶏と新鮮野菜の遠赤焼き(何かわかんないけどそう書いてあった)

2013-11-27 12.26.37

オレンジ色のファザードはとてもよく目立つ。間口は狭いけど2階席もあり奥行きがあってカウンター席、テーブル席、個室とかなり席数は多いようである2013-11-27 12.28.50

基本ヘルシー志向をコンセプトにしていて少しこじゃれたメニューを取り揃えている。個人的にはもう少しデフォルティックなものの方が場所の特性にあうような気がするのだがそれは会社の方針であろう。

カウンター席の向こうにはガラスで仕切られた厨房がありその中で調理師の方が3名で注文に対応。ランチ専用メニューはこんな感じ。

●まかないとん汁定食 680円(税込)

●日替おす丶め定食 650円(税込)

●とんかつ定食 750円(税込)

●からあげ定食 680円(税込)

●焼き魚定食 680円(税込)

●煮魚定食 700円(税込)

●こだわり 親子丼定食 700円(税込)

●こだわり かつ丼定食 800円(税込)

●ミンチカツ定食 780円(税込)

一番早く出てきそうなまかない豚汁定食を所望する。でもなかなか出て来ない。。たぶん和食の調理師なのであろう。。丁寧なんだけどかなり手が遅い。客は待ちまくってるのに早く提供しないといけないと言う空気が全く感じられない。。

高級料理を作っている悪癖なのか。いい反面教師となった。。

2013-11-27 12.41.43

どうして時間がかかるのかがわかんないが注文して25分経ってやっと出てきた豚汁定食はかなり手がかかっていることはよくわかる。ちょっとしたジュースというかリンゴ酢みたいなものも付いていて気が利いているんだけどこれを客が求めているかと考えれば少し疑問。しかしCPは決して悪くはない。器のセンスもよくこぎれいな印象。

時間がないので半分だけ食べて店を出る。次回はゆっくり時間のあるときに来るべしなり。

大阪府堺市堺区市之町東6丁2-5
tel.072-225-1535 fax.072-225-1536


カテゴリー 堺市, 和食 |

阪口楼

私どもの会社の調理師社員と表記の店を訪問。店の前で待ち合わせをしたんだけどかなりわからないところに位置しているため茶臼山のラブホテル街をひたすら一人で歩き回った。

2013-11-25 20.14.26

ラブホテルを左右に見ながらお店に到着。なんとも立派な門構えの料亭である。聞けばこのお店は300年以上の歴史のある普茶料理の専門店で、中国から伝来した精進料理といったものらしい。もちろん長年にわたる日本の文化の中でちゃんとした和食になっている。私どもも大阪で仏事料理専門店を5店舗やっておりその担当調理師からこの店でお勉強したいと言うおねだりがあり本日の訪問に至る。

普茶料理は京都の万福寺の僧・隠元和尚が江戸時代に黄檗宗とともに伝えたといわれ生もの(動物性タンパク質)を一切省いて植物性食品を使った料理。「普茶」とは「普(あまね)く衆人に茶を施す」という意味で本来は大皿で取り分けていただく料理らしい。(能書きから借用)いわゆる長崎の卓袱のようなものかと思っていたが料理人の腕とセンスの良さで料亭仕立ての会席風の献立で供された。

2013-11-25 18.43.22

麻腐(マブ)はこの日はスタンダードな胡麻豆腐。しかしながら胡麻の香りと粘りが素晴しい。付け出し汁の塩梅も素晴しい。この店の出汁はかつおを一切使わずに昆布と椎茸とかんぴょうでとると聞いたことがある。このデフォルトの胡麻豆腐を頂いただけでこちらのお店の実力がよくわかる。

2013-11-25 18.43.35

特菜(トクサイ)は湯葉の長芋巻き。濃厚でトロっとした風味の湯葉の中にシャキシャキした食感の長芋がとってもいい感じ。付け合わせはブロッコリーの胡麻和え。

2013-11-25 18.54.11

「澄免」(スメ)は精進出汁仕立て。鰹節を使わないのにしっかりとコクのある味。塩加減も強くないしこれには驚いた。胡瓜のようなのはズッキーニ。美味しさの秘密は白ネギを炒めて甘味をしっかり出し柔らかいとこだけを食べやすいようにして入れている。コクがあって素晴しいお味。海苔を練り込んだ白玉団子も秀逸。

2013-11-25 19.11.32

窓からは天王寺公園が見えて借景も素晴しい。その横には川底池も見えて上品な池畔の佇まいを醸し出す。こちらのお店は明治十年で創業で南地大和家の分家として今日に至る。はんなりとした上方文化の色が料理や店の設えの細部に残る。器はすべて輪島塗で塗り替えをして90年は使っていると言っておられた。

2013-11-25 19.12.01

温菜は茄子の赤味噌田楽。茄子と油の相性がいい。濃厚な味噌がかなり美味しい。ぶぶあられと柚子の風味もよく計算されたあしらえとなっている。

2013-11-25 19.17.33

笋羹(シュンカン)は懐石でいう八寸。かなり手が込んでて素晴しい内容。香ばしさが他店とまったく異なる焼き茄子の胡麻クリーム、シャキシャキした食感と火入れがお見事の蓮根の有馬煮。百合根を裏ごして団子にして作った柿。かぼちゃを裏ごして味を入れて薄揚げで巻いた信太巻。菊菜と栗の白和え。梅の甘露煮は瓶詰めのような見た目であるがしっかりと赤紫蘇を使って柔らかくかつ甘味を抑えて含め煮にした佳作。

2013-11-25 19.21.34

柿の葉に包まれた寿司は赤蕪が口直しにとてもいい。しみじみ「美味しいねえ」と口に出る。

2013-11-25 19.33.10

「油磁」は揚げもの。手前は筒ゴボウをくりぬいて中に高野豆腐の炊いたものを詰めたもの。その横は火入れが見事な三度豆と長芋の湯葉巻、プチトマトにアボガドを詰めたファルシ仕立て、舞茸、里芋をミディアムに炊き上げて大葉で包んだものも驚くほど美味しかった。

2013-11-25 19.42.39

雲片は野菜の切れ端を炒め葛寄せにしたものらしい。この日は京別巻(ロールキャベツ)中身は玉ねぎや銀杏、生麩、椎茸。。しっかりとついた味が素晴しい。。何を食しても感激の連続。

2013-11-25 19.54.31

食事は白ご飯と合わせ味噌仕立てのみそ汁。具は薄揚げと巻麩。塩梅は完璧。

2013-11-25 20.00.58

最後の「甘味」はリンゴのゼリーに洋梨の刻んだものをあわせたもの。上にキウイと黒豆とミントとクコの実。動物性タンパク質を一切使っていないのに満腹で大満足。

2013-11-25 20.17.38

同伴者はこのコースの価格8000円くらいと思っていたようで実際は4500円。税サ別でコスパも素晴しい。天王寺公園の借景があってこの価格であれば再訪したいと思った。お酒を飲んで一人7000円あれば充分。ぐるなびクーポンで10人いくと一人サービスになるらしい。とってもいい勉強になりました。

帰り道に天守閣のあるラブホテルとハルカスを撮る。なかなかいいアングルと自画自賛。

2013-11-25 20.18.55

この天守閣のあるラブホテルの前には二宮金次郎先生の象がある。。この店の玄関を入るまでにラブホ街を通らないといけないのがネック・・・というかそれもギャップがあって面白いかもしれないね。。

大阪府大阪市天王寺区茶臼山町1-30
Tel:06-6771-3522


カテゴリー 四天王寺前夕陽ヶ丘, 天王寺/阿倍野, 和食 |