和食

本みやけ

少し前まで海外出張などが重なり日記を書く余裕がなくここ最近落ち着いてきたので出来るだけ毎日記す。梅田での会合の前にさくっと食事をしようと表記の店を訪問する。

天ぷらにしようかとんかつに仕様かと思ったが時間があまりないのでカウンター仕様のこの店を思い出し入店。こちらのお店は明治25年「すき焼」を本格的な和風料理にという願いのもと創業以来90年有余年。ずっと昔は帝塚山で料亭として続いていた。そこの奥さんの自宅に若い頃、河豚鍋を届けにいった記憶がある。

奇しくもその奥さんとは今同じマンションの住人である。そんなことはどっちでもよくて看板メニューのすき焼きを手軽に牛鍋専門店として御一人様でも気軽に立ち寄れるよう全席カウンターの店にしたと聞く。ステーキ重880円がとても有名で周りの客はそれを食べまくる。少し重たいような気がしたので昼のランチのデフォルトの牛鍋880円と一口生ビール170円を所望する。その他のメニューはこちら→

■鍋(ご飯、漬物付き)■

・牛鍋 880円
・牛鍋 肉大盛り 1180円
・特選 和牛ロース鍋 1580円
・特選 和牛ロース鍋 肉大盛り 2380円
・豚ちり鍋 750円
・豚ちり鍋 肉大盛り 950円

※うどん入り+100円、野菜大盛り+200円

すき焼き風の生玉子か玉子とじを選べるので玉子とじにする。しばらくすると、お盆の上に牛鍋、ご飯、お漬物が乗って登場。時間は5分かからない。

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思っていたよりもボリュームがある。牛肉、玉葱、葱、豆腐、麸、イトコン、ゴボウ。しなしなになった玉ねぎやゴボウが甘くて美味しい。肉も脂少なめだけど想像以上に柔らかい。たぶんオーストラリア産であろう。

関西風の甘い味付けは御飯がとてもすすむ。牛丼チェーンのものとは明らかにクオリティーが異なる。こういったものが安く一人で食べることが出来るというのはとても嬉しい。

特選和牛ロース(1580円)とは価格差が2倍。880円のコストパフォーマンスがとても際立つ。次回は夜に行ってみよう。。

大阪府大阪市北区芝田1-1-3 阪急三番街 B2F
TEL/06-6371-5322
営業時間/11:00~21:30
定休日/第三水曜日・不定休

本みやけ 阪急三番街店すき焼き / 梅田駅(阪急)梅田駅(大阪市営)大阪駅

昼総合点★★★☆☆ 3.5


カテゴリー 梅田/JR大阪, , 和食 |

鯛めし 銀家

刺身を友人と食べようということになりいつも行く「銀平」か少し廉価版の「銀◯」その姉妹店の表記の店かと思ったがあいているのがこの店だけだった。。

場所は法善寺横町の喝どんの隣のビル。エレベーターで2階に上がるとすでに満席。カウンターに座りビールを注文して適当にアラカルトで好きなものを好きなだけ頂く。最初に七輪が運ばれてきて、お通しのヒイカをあぶって頂く。かなり新しいのでレアで食す。

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一緒に海苔がついていてこれも炙ってイカと一緒に頂く。とても香ばしい。店内はカウンター8席に掘りごたつ式のお座敷と個室。存外小さな店である。

メニューは造り、揚げ物、煮物、炭焼き、野菜、珍味、酢物と豊富にあるが大好きな海老、蟹の種類が少なかったのが残念。

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七輪が出たついでに白子のホイル焼きを所望。出始めでまだ熟成が若いが新鮮なのは一目見てわかる。四角に折ったホイルになみなみと入って出汁を絡ませながら焼く。さらに帆立も注文しレアに焼きながら頂く。

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氷柱にのっかったお造り盛り合わせ2人前。手前から脂ノリノリの天然ブリ。。名前忘れたけど淡白な白身魚。名残の鱧にトロトロのぼたん海老。平目にキンキに殻付きの甘い雲丹。ボタン海老の頭はあとから塩焼き。

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玉ねぎのスライスとシラスのサラダ。血液さらさらになりそう・・・

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フルーツトマトは食塩をつけていただく。お店の方の接客も親切でいこごちもいい。残念なのは喫煙になっていてカウンターで煙モクモクが気になったこと。

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最後は名物の鯛飯で〆。炊きあがるまでに時間がかかるので最初に聞いてくれる。残った分はおにぎりでお土産。何を食べても間違いはない。。価格もそんなに高くはない。。いい店です。。

大阪市中央区難波1-1-18エチゲンビル2F
電話:06-6211-2326
営業時間:17時~23時

鯛めし 銀家魚介・海鮮料理 / 大阪難波駅日本橋駅近鉄日本橋駅

夜総合点★★★☆☆ 3.5


カテゴリー 難波, 和食 |

大和屋 (お蕎麦の会)

新蕎麦の出るこの時期毎年恒例のお蕎麦の会にお呼ばれする。場所は心斎橋大丸北館にある明治10年創業の大和屋さん。日本を代表する老舗料亭の料理とその世界では知らぬ人がいないと言われる高橋邦弘名人の蕎麦のコラボは毎年大人気。私も今年で3年連続でいただく。

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献立の最初は水蕎麦。蕎麦をそのままいた出汁につけずにいただくという趣向。本来は御しのぎと言うか箸休めなんだけどあとから蕎麦がたくさん出てくるのを知っているので最初に頂く。。

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透明感のある蕎麦が空腹の胃に優しく入っていく。。ビールを頂きながら2段重になった上段のお造りから頂く。

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軽く一塩をして締めた鯛に焼き松茸。かぼすを絞っていただく。お造りの下には昆布で締めた大根が横たわる。これだけでも大和屋さんの仕事というのが一目瞭然。端正な盛りつけは食するのがもったいないくらい。

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ズワイ蟹の棒肉と蒸しアワビの盛り合わせ。蕎麦で作った松葉の下にはほうれん草の浸し。かかっているソースは柿酢。何とも季節感のある取り合わせである。

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酒肴盛りあわせは味噌を入れて焼き上げたカステラ玉子。河内鴨を串焼きにして山椒をかけたもの。巻大根に銀杏、慈姑など。これも季節感たっぷり。

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焼肴は高級魚の白甘鯛。上に乗っているのは唐墨。火の入り方も完璧。お客さんは結構若い方も多い。。

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炊きあわせとして上質の穴子を柔らかく炊いて海老芋に乗せたもの。餡の加減が完璧すぎる。

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天ぷらは大振りの車エビ。やはりこれが一番美味しい。鱧の鳴門揚げといちじくの天ぷらもこの時期ならではのもの。

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そしてここから高橋名人の世界が始まる。今回は御弟子さん2人をつれて来阪。ニコニコしながらも真剣に蕎麦を作る。名人が作るそばはすべて二八といっておられた。蕎麦はいろいろな地方のものをブレンド。表皮を剥いて丸ごと自家製粉。新蕎麦だけで作ると味が良くないと言っておられた。

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良い材料を使うことが一番とも言っておられた水も汁もすべて広島の自身のお店から持ってきているらしい。また「自分のそばが日本で一番おいしいとは思っていない」という謙虚な意見。「自分が美味しいと思うそばを作り続けている」とのこと・・・

確かに私が美味しいと思う蕎麦は地元でもいくつかあり比較対象することは好みの問題もあり難しい。しかしこの名人の打つ蕎麦は白くかつ薄緑に光り輝いていて細い割りに弾力とコシがあり蕎麦の香りもあとから鼻に抜ける。

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見た目は頼りない感じだけどしっかりと蕎麦が主張する。出雲や福井の単に固い蕎麦とはレヴェルが違う。ただの蕎麦なんだけどアーバンな空気を醸し出す。上質のかつおの香りがする汁も柔らかで思ったよりも辛くなく添加物臭の全くしない尖った部分を感じないものとなっている。

薬味はまったく必要としない。。麺線の整い方も美しくビジュアルも美しい。当然舌の上においたときにざらつきもなく口触りよくスルスルと喉に入る。。

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甘味は蕎麦の実が入ったぜんざい。お昼に洋食での会食があり昼食ダブルヘッダーのために完食できず。しかしよく出来たお蕎麦であった。。。


カテゴリー 心斎橋/四ツ橋, 麺料理, 和食 |