四天王寺前夕陽ヶ丘

はやうち

新年明けましておめでとうございます。読者の皆様におかれましては、お健やかなお正月をお過ごしのことと存じます。本年もぺろぺろ日記よろしくお願いいたします。改めて数えてみると昨年(2023年)は655回の外食となりました(朝食除く)。もちろんお付き合いや好みではないお店、仕事上での会食もありますが、お勧めできるお店はできる限り日記に掲載していこうと思っております。

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毎年、元旦は自分のお店のお節料理を試食を兼ねていただいています。できる限り手作りで既製品を使わず調製しています。

本年新発売の酒肴を中心にしたお節料理です。31cm×31cmの大きな一段重です。関西のデパートを中心に東京でもたくさん販売させていただきました。

3段重のおせちもたくさん販売させていただきました。栗金団は丹波篠山産の銀寄せを使用し、ほぼ栗だけで作った甘味を抑えた逸品です。金柑蜜煮も一つずつ種をとって柔らかく炊いています。田作りは瀬戸内産の鰯をアーモンドと一緒に飴炊きしていますがあっさりした仕上がりです。柔らかく炊いた黒豆も丹波産で最後にコーヒーの香りを纏わせています。鰻の有馬煮も国産鰻を崩れる寸前まで炊いています。

次年度のご用命をお待ちしております。

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年末の大晦日は四天王寺にある表記の蕎麦店を訪問。大阪メトロ谷町線 四天王寺前夕陽ケ丘駅4番出口から南に3分、谷町筋を東に入った参道に位置する。普段でも行列のできる人気店で11時半の開店前に並ぶのがおすすめ。

古民家をリノベーションしたと思われる和モダンな店内はテーブル席4×2 とカウンター6席。

メニューは冷たい蕎麦と温かい蕎麦が色々と並ぶ。レコメンドメニューはシンプルな「細挽きせいろ」「荒挽き田舎」各900円。2枚セットでは1,350円というお得な価格で提供される。蕎麦以外にも巻き寿司や色々な蕎麦前の酒肴がある。ほとんどの客と同様に今回も2枚セットを所望する。

細挽きせいろが登場。角の立ったビジュアルで噛み締めると儚い甘さを感じる。コシがしっかりとあって喉越しもいい。滑らかだけど蕎麦の香りは少ない感じ。

食べ終わった頃に荒挽き蕎麦登場。星の入った荒挽きならではの食感と風味を感じる。香りはこちらの方がよく感じる。

最後に蕎麦粉を足した粘度の高い蕎麦湯が供される。最後まで美味しくいただけました。谷町筋沿いにコインパーキングあり。

大阪市天王寺区四天王寺1-12-16
終日11:30〜15:00/木〜日曜日17:30〜21:00
水曜日定休


カテゴリー 四天王寺前夕陽ヶ丘, 蕎麦 |

まさる

夕陽が丘にある表記の寿司店を一人で訪問。25年来通っている私が大阪で一番美味しいと思うお店。この地で商売をして27年と言っておられた。駅からも遠く、奥まった裏通りに小さな表札だけを掲げて店は存在する。店の前にコインパーキングあり。

17時からの開店なのでジャストオンタイムに入店する。美味しい寿司をいただくときは一人に限るというのが持論。お酒は飲まずに熱いお茶と一緒にしっかりと寿司に向き合うのがこちらの店でのいただきかた。

厳つくて坊主頭の吉村店主の握る寿司はとても繊細で細やか。酒肴は一切頼まずに握り寿司だけをお任せでいただく。主人は曰く「うちの店は寿司(特に米粒)を食べてもらいたいので寿司以外の「あて」は新地の料理店で食べてくれ」とよく言っておられる。多種多彩な寿司ネタは握りで40種類、巻物で20種類と圧巻の揃え方。

客のいないカウンターに一人座り、店主といろんな話をしながらマンツーマンで赤身を除いてどんどん握ってもらう。

寿司の扉は昆布〆の鱚から。この順番は20数年来変わらない。「6月の鱚は絵に描いたものでも食べろ」という言葉をどこかで聞いた記憶がある。続いて旨味が凝縮したコチ、上品な脂のアマテカレイ、コリコリ食感の鰺はネギと生姜が添えられる。皮目を炙った香ばしいカマスも旬真っ盛り。北海道産キンメには肝と芽ねぎが添えられる。シャリは他店の半分くらいの量なので一気に食すことができる。シャリの美味しさとネタとのバランスも素晴らしい。。

続いて塩でいただく剣先イカ、えんぺらの部分がたっぷりのシグニチャーの煮アワビ、独特のフォルムの車海老はこの店を代表するネタで中に頭の味噌が鋳込まれる。釧路のバフンウニ、レアに蒸しあげた渡り蟹は卵が甘い。最近希少となったいくらと続く。

後半戦は独特の磯の香りたっぷりの赤貝、かなり大きなサイズでふわふわの煮ハマグリ、炙って磯辺巻きにした鰻は大阪ならではのネタ。、山芋や色々な野菜の入った袱紗玉子でコースは終了。追加でこの時期ならではの脂ののった高級魚のアコウ、炙ったタイラギ貝、皮目を炙った鱧で終了。本当はもっといろんなものを食べたかったんだけどお腹いっぱい。ごちそうさまでした。

食事時間30分1本勝負でした。。値段は新地やホテルの半額。。。ここはほんと最高です!!

過去のまさるはこちら

大阪市浪速区下寺2-3-10
TEL:06-6649-7227
営業時間:平日 17:00~翌2:00 日祝 17:00~23:00
定休日:水曜日


カテゴリー 四天王寺前夕陽ヶ丘, 寿司 |

まさる 12月

数年ぶりに夕陽が丘にある表記の寿司店を訪問。20年来通っている私が大阪で一番美味しいと思うお店。多くの友人に紹介して喜んでいただいている。奥まった裏通りにあり駅からも遠くて暖簾もなく、看板も小さな表札のみ。この日は1年半ぶりの訪問で、お世話になっているニューヨーカーの英会話の先生と相伴する。

厳つくて坊主頭の吉村店主は日本酒を水のように飲むことで飲食業界では有名。。しかし握る寿司はとても繊細で細やか。気楽に寿司を楽しめる佳店。

最初はシャンパンで乾杯。こちらのご主人は曰く「うちの店は寿司(特に米粒)を食べてもらいたいので寿司以外の「あて」は新地の料理店で食べてくれ」とよく言われる。

この日もいつも通り刺身等は注文せず最初にワタリガニの酢のものだけを所望する。レアに仕上げられたたっぷりのオレンジ色の内子がピカピカに光るワタリガニはとても甘くて濃厚な味わい。

寿司の扉は昆布〆の鱚から。この順番は20数年来変わらない。続いて肝ともみじおろしを乗せたカワハギ。。続いて皮目を炙った鯛の腹身(同伴者はまぐろの漬け)。塩で水分を抜いて醤油漬けにした鯖はマスタードが添えられる。旬の秋刀魚の炙りは脂が乗りまくる。

皮目を炙った太刀魚、肝と芽ネギを乗せたキンキの炙り、厚みのある剣先イカ、柔らかく戻した煮あわびと続く。

こちらのお店のシグニチャーの車海老は中に頭にある味噌が鋳込まれている。北海道産の雲丹、皮が柔らかい新物の筋子、脂乗りまくりの平目えんがわと続く。

見た目も麗しいトロ(私は苦手なので同伴者のみ)、温かい鰻、平貝、優しく火入れして出汁漬けにした蛤、袱紗玉子、最後に鰻と山芋の細巻きでフィニッシュ。こちらのお店は握りだけでネタを40種類揃えられているんだけど未だ制覇したことはない・・・・

何度訪問しても全く飽きないいいお店です。

過去のまさるはこちら

TEL:06-6649-7227
営業時間:平日 17:00~翌2:00 日祝 17:00~23:00
定休日:水曜日


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