寿司

すし姫

3月15日オープンの表記の寿司店を訪問。チンチン電車の大小路駅と花田口駅から徒歩5分。堺東と堺駅の中間点くらいの場所にある。菅原神社の隣に位置する。外観・内装はかなりモダン。店の棚には様々な洋酒が並べられている。

店名でわかるように寿司の握り手が女性。23歳の女性2名で切り盛り。カウンター8席はかなりゴージャスな感じ。寿司コースには酎ハイ・ビール・ソフトドリンクが3杯までついているとのこと。日本酒はワイングラスで供される百寿1000円と万寿3000円のみ。

座付きは海鮮スープ。中には柔らかく炊いた鮑が入る。続いてガラスの器に入った黄身醤油に浸された赤海老。赤海老を食べた後はシャリを入れて卵かけご飯にするという趣向。焼き物は甘鯛の鱗焼き。サクサクに焼き込まれた鱗部分がとても美味しい。和牛サーロインを使った出汁しゃぶしゃぶと続く。

続いての握りは最初にマグロと鰹が苦手な旨を伝える。皮目をバーナーで炙った金目鯛からスタート。シャリは小さめで食べやすい。旬の平目、軽く締めて針生姜を乗せた鯵、ハリイカ、イカ墨を混ぜた黒シャリと蟹身、ミニいくら丼と続く。

後半戦は和牛サーロインを軽く炙って燻製にしたもの、カンパチ、サヨリ、大トロはパス、しっかりと火入した帆立貝柱、かぶらの漬物で終了。若い女性が握る寿司もたまにはいい。一口いただく度にエネルギーをいただける感あり。

デザートは小豆とイチゴの最中。最後まで美味しくいただけました。

堺市戎之町東2-1-3
090-2757-1150
18:00~20:00 寿司コース12000円
20:00~22:00 おまかせ寿司11巻6000円
*キャッシュレス支払いのみ/完全予約・紹介制


カテゴリー 堺市, 寿司 |

鮨ふみ

福島の表記の寿司店を訪問。界隈は有名店が立ち並ぶ激戦区。駅から北西に3分ほど歩いたところに位置する。檜のL字型のカウンターは10席で大人な雰囲気。開店して8年目とのこと。

寿司のコースメニューは13800円と17800円の2種類。今回は13800円のコースを所望する。双方ともに最初にあてが出て後から寿司になるスタイル。

最初の刺身は芽ねぎを巻いたクエの刺身、皮目を焼き込んだ鰆(鰹の代わり)、鯖の3種。

酒肴はかなり多彩。北陸の糸水雲は食感がとてもいい。タコの柔らか煮、相生産の牡蠣は新鮮でよく肥えたもの。子持ち昆布を卵黄醤油で和えたものは初めていただいてこの日一番のお気に入り。

銀鱈の西京焼きも日本酒にぴったりの塩味。ポン酢をかけた茶碗蒸しは白子がたっぷり入る。

握りの扉は塩昆布を乗せたほうぼうから。続いて鰤のお腹部分。マグロ漬けの代わりにいくら軍艦、小肌1枚づけと続く。

ご主人の握るスタイルは伝統的な本手返し。右斜を向いて肘を上げて握られているのと途中で桶を叩いて捨てシャリをする所作で今は無き日本橋の江戸前寿司の名店「福喜鮨」のご出身かと聞くとその通りだった。コンラッドホテル大阪のビルの鮨美寿志の井上氏も福喜鮨のご出身でかなり美しい所作で寿司を握られていた記憶がある。

剣先いかは塩で供される。独特のフォルムの車海老は温かくてかなり美味しい。ふわふわの皮目を上にした穴子、干瓢巻き、福喜鮨と全く同様の玉子でフィニッシュ。

価格を考えると大満足。。お酒もたくさんいただきいい時間を過ごすことができました。

帰りに立ち寄ったバーのご主人はジンリッキーマニアで個性のあるジンをブレンドして供される。思いの外に飲みすぎてしまう。

この日のご主人の握りの所作が美しくずっと見惚れていた。

最近の大阪の高級寿司店の握りで手を返した後で最後に寿司を右手で握り込む下品なスタイルの方が多いことに閉口する。私は右手で握り込むこの所作を「よこはまたそがれ」という隠語で呼ぶ。理由は上記の写真を参照。

大阪市福島区福島7-7-24
17:00~23:00
水曜定休


カテゴリー 福島, 寿司 |

寿司 あつや

このブログの読者様に紹介いただき天王寺の表記の寿司屋を友人と早い時間に訪問。
阿部野橋駅、天王寺駅から徒歩3分、TSUTAYAの本屋の北側のビルの地下に位置する。
昨年の6月にオープンしたとのこと。店内は大きな氷冷の田島式冷蔵庫が鎮座するカウンター席と個室からなりBGMにはジャズが流れる。

若い頃のショーケンに似た大将と2番手の2人で切り盛り。コースは8800円と11000円(ともに税込)の2種類。今回は11000円のコースを所望する。よくある一斉スタートでなく自分のペースでいただけるのがありがたい。

最初に温かい「汲み上げ湯葉の蟹餡掛け」からスタート。続いて「茶振なまこ」と酒肴が続く。刺身は皮目を炙った「のどぐろ」、酢で締めた「鰤の磯部巻き」、ボンズで割った肝醤油に使った芽ねぎを巻いた「カワハギ」の3種盛り。この後で北寄貝のスープも供される。

寿司は九州産のクエからスタート。続いて天草産の平目の昆布締め。シャリは赤酢を使用していてかなり硬めの解けのいい塩が立つタイプ。締めた真鯛の稚魚の春日鯛、本鮪赤身漬け(私は苦手なので代わりにハリイカ)、縞鯵、皮目を炙って海苔で包んだ金目鯛と続く。

北海道産の北寄貝、カンパチ、しっかりと煮込まれた伝助穴子は握りの食材としては珍しい。サービスで提供された太巻き、追加で好物の車海老を挟んで玉子でフィニッシュ。

使用するマグロは東京のやま幸で仕入れるとのこと。握りの間に酒肴が適宜挟まれる提供スタイル。フカヒレと生麩の入った茶碗蒸し、ペースト状にしたあん肝は乾燥麩につけていただく。煮物椀はかぶらのすり流しに酒粕を混ぜたもの。デザートは干し柿バターとほうじ茶アイス。

お酒も好みのものをたくさんいただきました。本格江戸前寿司が手軽にいただけるお店で会計は一人15000円でした。北新地だと同じような感じで30000円くらいかな・・・

大阪市阿倍野区阿倍野筋1-2-17 巴ビルディング B1F
06-6115-6694


カテゴリー 天王寺/阿倍野, 寿司 |