寿司

スシエビス 阿倍野店

東京や神戸で飲食店舗をフランチャイズ展開するシーズン2という会社が運営する阿倍野の表記の寿司店を訪問。あべのHoopの西側に位置する。本年1月の開店以来満席が続く人気店でこの日は私どもの会社が経営するホーチミンの寿司店(現在休店中)の料理長とともに視察を兼ねての会食。外観はネオン管で飾られたネオ酒場を思わせる印象でこじんまりとした店内は1階と2階に分かれていて木目調の落ち着いた雰囲気。席の間はかなり狭い。客層は30歳以下のカップルと女性グループばかり。

箸袋がおみくじになっていたり、取り皿や爪楊枝が引き出しに入っていたりして若い方が喜びそうな小さな仕掛けもある。アルバイトの学生の女性スタッフさんはやる気のない雰囲気満載。お通しは「明太子ポテト320円」。酎ハイやハイボールの種類もたくさんあって価格も手頃。スタッフさんに聞きながらインスタ映えするものを所望する。

看板商品の「エビカニ合戦769円」はかなり写真映えする一品。 冷凍ズワイ蟹、生の赤えび、イクラ、うずら卵を蟹の殻の中で混ぜ込んで殻の下に敷かれた細巻き寿司に豪快にかけていただくという趣向。


続いては「極みユッケの雲丹いくらミルフィーユ989円」極みユッケは馬肉の刻んだものをを使用。スプーンで崩して海苔に乗せていただく。

いくらカクテル989円はカクテルグラスの中にいくらと酢飯が入る。これも海苔を巻いていただくようになっている。

握り寿しは1貫から注文可。とろける鰻バター640円(2貫)はスタッフさんが目の前でバターを削って鰻の上に乗せてくれる。飲めるサーモン640円(2貫)はサーモンを低温調理したものらしいくかなり柔らかい食感。

奥久慈卵のブリュレ寿司340円(2貫)は市販の玉子焼きの上にザラメをかけてバーナーで炙ったもの。思いの外、美味しいことにびっくり。

カリプチコーンマヨ寿司440円は細巻き寿司の上にコーンとコーンを潰したものにマヨネーズと生クリームを合わせたもの(多分・・・)を豪快に乗せてその上にオニオンチップをトッピングしたもの。これもいいアイデアで女性が好きそうな感じ。色々といい勉強になりました。

大阪市阿倍野区阿倍野筋1-2-21


カテゴリー 天王寺/阿倍野, 寿司 |

すし豊 5月

阿倍野にある表記の寿司店を一人で訪問。最寄り駅は阪堺線の東天下茶屋。店のファザードも店内も昭和感満載。こちらのお店も通い出して20年以上になる。

昔から変わらない東京言葉で話すご主人との世間話もご馳走の一つ。大阪での江戸前寿司の走りの店と言われグルメ雑誌にはしょっちゅう掲載される人気店。しかしながら会計はいつも下町価格。

カウンター8席と小上がり2卓。ご主人とご子息、奥さんの絵に描いたような家族経営。

最初に瓶ビールと酒肴を楽しむ。レモン汁をたっぷりかけた生食の鮑の肝は大好物。生海苔に山葵を刻んだものを和えたものも出していただく。これだけでビール一本いただける。

続いてはこちらのお店のスペシャリティの和歌山産の熱々のもずく。真っ黒なもずくを2秒くらい加熱して提供される。うずら卵の入った特製の出汁で蕎麦のようにしていただく。

いただいた後は熱々の鱧の出汁をつけ汁と合わせて蕎麦湯のようにしていただくという趣向。

この日のメインは水槽に泳ぐご主人の釣った岩魚。この日のものが最後と聞く。5月からは有田の鮎が解禁になるのでそちらも楽しみ。神経締めした岩魚は最初は刺身で供される。あしらえの蓼の葉を食みながらいただく。

残りの身と骨はしっかりと時間をかけて焦げ焦げ寸前まで焼き上げて熱々の日本酒に浸して骨酒として提供される。これがなんとも言えないくらい美味しい。。あっという間に2合を平らげて次酒をお願いする。飲んでいくうちに岩魚の少しずつ身がふやけてきて酒に色がついて味わいも変化する。結局この日は一人で5合飲んでしまう。ご主人曰く最近、一升飲んだ方もいると言っていた。

残った味の抜けた岩魚の身は山椒味噌を塗って焼いて再び供される。カリカリに焼き上げた岩魚を頭からかぶりつく。。。これも日本酒がさらに進む。。

ここから寿司を少し所望する。最初に黒ゴマを鋳込んだハリイカ。紅葉おろしとアサツキを乗せた和歌山の鯛。シャリは甘さを抑えた白酢。

大きなサイズのコハダはほぼコノシロのサイズ。こちらのお店はこだわりがあり、いつもこのサイズを使われる。大阪で最初に煮はまぐりを提供したのはこちらのお店と言われる。

かぶらに包まれた酢締めしたヒラマサは味の3段ロケットと呼ばれ、この店のスペシャリティーとなっている。最初に蕪の酸味を感じて次にヒラマサの旨味、最後に唐辛子のピリっとした辛味を感じる。「味が三回変わってから飲み込んでね」とご主人の弁。

丁寧な仕込みの後で酒蒸しされたアンキモもかなり美味しい。「口の中で溶けちゃうよ〜」と言いながら提供される泉州産の穴子は熱々のふわふわでスフレ状態。「提供されて15秒以内で全部食べてね」とのこと。お腹いっぱいになってこの辺りでこの日は終了する。ご馳走様でした・・・

*こちらのお店のご主人は東京生まれで東京銀座の名店「新富寿司」で修行。しかしながらお店が厳しすぎて1970年、大阪万博見物と偽って仲間と脱走。そこから大阪で少し修行をして自分でこの店を出したと言う話もかれこれ25回は聞いている。名前は安田豊次、だから「すし豊」。いいお店です。

過去のすし豊はこちら

大阪市阿倍野区王子町2−17−29
06-6623-5417
営業時間:17:00~24:00
定休日:木曜日

 


カテゴリー 東天下茶屋, 寿司 |

かなえ寿司

大阪メトロ大国町駅・南海今宮戎駅から徒歩5分の木津市場にある表記の寿司店を訪問。木津市場に行くと正面側には新しい寿司店や海鮮丼の店、食堂などが立ち並んでいるんだけど南海本線側の建物の裏側にこちらのお店はひっそりと位置する。

こちらは創業明治33年の超老舗店で、120年くらいこの地で営業。現在はシニアの握り担当の3代目と切りつけ担当の4代目の2人で切り盛り。客はほとんど市場関係者と常連ばかり。市場の中の寿司店なので早朝4時から午後2時くらいまでの営業。この店のすごいのは市場の休みの日も営業されていて365日休みなし。

店内はL字のカウンターが10席、2人テーブル2脚、6人テーブル1脚。いつもネタケースにはあまりネタが入っていない。昼時に訪問すると品切れのものが多いのも仕方がない。

ランチタイムのメニューはおまかせ8貫で1000円・1500円・2000円・2500円の4種類。価格はネタの異なり。1500円が一番お得でお勧めとのこと。

勝手知ったる40年くらい通っている私はいつものようにマグロ抜きでその日の最高ネタが揃う2500円の盛り合わせを所望する。

しばらくしてその日揃う最高ネタを丁寧に仕込んだ8貫が供される。旨みたっぷりの熟成した800gサイズの鯛。かなり大振りの甘エビ、色は悪いけど味がしっかりと乗った雲丹、軽く炙った帆立貝柱、赤貝のヒモ部分、活アジ、生のホタルイカ、炙って甘だれをつけた鰻など。。シャリは大きめで温かくて不定形なのが市場の寿司の伝統。。どの握りも文句なく美味しい。

大きな赤貝が見えたので別料金で所望する。独特の貝の香りとシャキシャキの歯ごたえがなんとも言えない。。この日も美味しくいただきました。。無料駐車場もあって便利です。

過去のかなえ寿司はこちら

大阪市浪速区敷津東2-2-8 木津卸売市場内
06-6649-1308


カテゴリー 大国町, 寿司 |