寿司

すし寛 1月

後輩の現在日本一に君臨したIT系女性社長と今宮戎にお参りしたあとに表記の店を16時すぎの開店に合わせて訪問。げん担ぎで毎年同じ時程を組む。今年は同じ考えの女性グループの客がいて今年は二番だったのが少し残念。さっそくビールで乾杯をして新年を祝う。

まず突き出しに鱈の子と煮付け明石蛸の煮付けを所望する。創業60年の老舗のしんみりした味付けは新年を祝うにふさわしい。トビアラ海老や椎茸、カボチャなどの野菜も一緒に盛りあわされていてそんな小さな心配りがとても嬉しい。

鱈白子が新しかったので甘辛い醤油をつけて焼いていただく。どこの料理屋さんにもある簡単なものだけどどこよりも美味しい。

大きな毛蟹がガラスケースの上に大量に鎮座していたので迷わずいただく。蟹味噌もたっぷりで足とお腹の肉と味噌を合わせて思いっきり頬張って食す。この頃になると訪問してから30分経過。この時点で店内満席なのにはビックリ。

客が皆、毛蟹や水槽で泳ぐ高級魚を所望するために職人さんは大忙し。必死のパッチでつくりまくる。寿司以外の料理が充実しまくっているのでどうしても提供時間がかかってしまうのは玉にきず。ネタケースの中もどんどんなくなってそれをどんどん補充していく様はお見事としか言いようがない。

2016-01-11 10.13.40

鯨ベーコンをお願いしたら尾の身のいいところがあるということで一緒に出していただく。白ベーコンと赤ベーコンはヒゲクジラとミンククジラ。生とたたきにした尾の身はナガスクジラ。。尾の身のクオリティーが素晴しい。上質の鯨を仕入れる苦労は飲食店経営者なので理解している。

店主が20キロの天然クエが入荷していると言うことでゼラチンの多い部分を選んでいただいて酒蒸しにしていただく。プリプリちゅるちゅるした身が、えも言えず美味しい。最後は海老の寿司と巨大なタイラギ貝を握っていただいてフィニッシュ。真澄の純米酒を5合くらいいただいて会計は相場の半額。

2016-01-10 20.03.57

帰りにすぐ前にあるオーエス劇場で演劇鑑賞。今年もいい正月でした・・・

詳しいすし寛はこちら

大阪市西成区太子1-15-2
06-6641-6654
16:30〜24:00
月休


カテゴリー 恵美須町, 動物園前, 寿司 |

まさる 1月

表記の店を友人と訪問。この日はお寿司を思いっきり食べたくて此方の店を選択する。この日が正月明けの初の営業日とご主人は言っておられた。

2016-01-08 09.43.44

ビールで乾杯して、突き出しにナマコを所望。よくある突き刺さるような味わいの酢ではなく優しい出汁に漬け込んだもの。軽く火入れしているために舌触りもかなり上品。湯がきたての鱈白子もよく肥えていて新鮮でかなり上質。その前に軽く食事をしたので今回はさっそく握っていただく。いつも最初に出される軽く締めた今が裏旬の鱚は軽く上品な甘味と旨味が特徴。続いて肝と紅葉おろしを載せたカワハギ。マスタードを載せた脂乗りまくりで水分が程よく抜けて旨み凝縮の鯖の漬け。それぞれいつもいただくものであるが安定の美味しさ。柔らかく握られたシャリが空気を含みまくってでフワフワしているのも好み。喉に入ったあとが軽いのが特徴。2016-01-08 10.42.16

「カマス」は水分の多い魚なので軽く塩をして身を締めて皮目を炙って供される。皮と皮スジの間に脂がたくさんありその脂が火入れされて滲み出てとても香ばしい。皮目を炙ったキンキも皮付きで提供。肝の旨味が秀逸である。端正な姿のコハダはしっかり締め,塩気がたつ1枚づけ。辛口の土佐鶴の純米酒と相性ぴったり。ハリイカも身が爆ぜるほど新しく、かなり美味しい。

2016-01-08 10.41.13

この季節だけのスペシャリティーは酢飯にウニと毛蟹の身を混ぜ込んで作る蒸し寿司。出されるときにウニを更にてんこ盛り。。脳みそが溶けてしまいそうな錯覚に陥るくらい美味しい。しっかりと手間をかけて煮鮑は好物のエンペラの部分を切り付けてくれる。ゼラチンでムチムチプルプルしてとても口に合う。関東風の煮鮑とはテイストが異なりしっかりと鮑の風味も残って味蕾に独特の香りが記憶される。生や鉄板焼きの鮑とは全く異なる味わい。

2016-01-08 09.46.12

続いて此方の店のスペシャリティーのプリプリの車エビも味わいが爽やか。甘くて澄んだ風味が特徴で魔界の扉が開きそうな錯覚に陥る。毛蟹は味噌をのせて、新鮮なツブ貝は独特のくせにぶつけるようにいつも秘密のスパイスをかけて供される。崩れる寸前まで煮込まれた穴子も唯一無二の味わい。いろんな野菜が入った袱紗玉子焼きもとっても美味しい。コースはここまでで、さらに追加で貝を2種握っていただく。煮はまぐりはミディアムに低温で火入れしてしっかりと出汁漬け。他店の江戸前系と異なりレア感と磯の香りが秀でている。赤貝もかなり上質で香りもいい。

2016-01-08 09.47.08

最後はキャベツと茗荷の細巻きとヒモ胡瓜を所望して終了。鼻から出るほどお腹一杯。いつもながら言う事なしの大満足。何を食しても上質な味わい。次回は春の走りの魚をいただきに3月に訪問予定。

大阪市浪速区下寺2-3-10
TEL:06-6649-7227
営業時間:平日 17:00~翌2:00 日祝 17:00~23:00
定休日:水曜日


カテゴリー 四天王寺前夕陽ヶ丘, 寿司 |

赤のれんすし

クリスマスシーズン真っ最中の雑踏の中で新梅田食道街にある表記の店を訪問する。
カウンタ−7席のみの小さなお店なんだけどチャーミングな女将さんが一人で切り盛りする。
チープでざわざわした食堂街のなかで50年近く続く老舗店。昔ご主人が握ってらっしゃった頃に立ち寄った記憶がある。息子さんが手伝っていた時期もあったかと思う。女将さんのおじいさんが始められたと以前に聞いた覚えがある。

2015-12-24 10.45.36

最初に生ビールをいただいてガラスケースにあった蛸をアテで所望する。こちらのお店で生を湯がいていると言っていた。足の先っぽの方をリクエストすると笑いながら「私も同じ部位が好きなのよ」との返答。店は奥行があまり無い面長の形で座っている人の後ろを通ることが出来ないためにガラス戸を見ながら空席のある場所からスライドさせて入るようになっている。

2015-12-24 10.45.31

白子のポン酢は鮮度が良くてかなり美味しい。今シーズンナンバーワンの味わいのもの。麦焼酎の水割りに切り替えて楽しくいただく。黒門市場での仕入れらしい。店が狭いために隣の客とすぐに打ち解ける。女将さんの包丁を持つ姿をアテにお酒がどんどんすすむ。

2015-12-24 10.45.12

剣先烏賊の耳があったので炙っていただく。新鮮なのでとても美味しい。上等ではないがとても上質なアテである。赤のれんという店名だが暖簾は白色だった・・・平日は15時からやっているので昼酒や夕刻から一杯飲むのにはいい店である。(日曜日は13時から)

この辺りで自称34歳の女性の一人客が入ってきて先ほどまで訪問されていたすっぽん料理店でもらった土産のすっぽんスープを私どもに振る舞われたので遠慮なくいただく。この辺りが大阪的で楽しい。。女将さんの話も面白くてかなりいい味がある。北新地の54歳ママらしき女性と長年連れ添う半袖イケメン彼氏51歳の痴話喧嘩も酒が美味しくなる。

2015-12-24 10.45.22

たいらぎ貝柱はかなり大きい。軽く炙っていただくが火が入り過ぎ・・・しかしこれも想定内なので気にならない。シャリはかなり柔らかく握られる。ほぐれまくって食べるのに一苦労だがお愛嬌である。

2015-12-24 10.45.27

ゲソは脚の太い部分と胴の部分を握り分け。こうした小さな気遣いが嬉しい。ガリも自分で新生姜を漬け込んだものを客前で切り分ける。甘味がなく口が過度にサッパリする。。

2015-12-24 10.45.17

赤貝も注文があってから殻を割る。半丁付けだがかなり大きい。赤貝独特の香りもよくかなり上質なものであることがわかる。

2015-12-24 10.45.07

さっと炙られて供される煮穴子もかなりクオリティーが高い。こればっかり10個くらい食べたいと思うレベルのものである。東京からの客や外国人も多く来店されるらしい。さくっと飲んで食べてひとり5000円くらいの会計でした。

大阪市北区角田町9-26 新梅田食道街1F
06-6313-4466
営業時間 平日14時~23時、土日13時~23時
定休日 月曜日


カテゴリー 梅田/JR大阪, 寿司 |