恵美須町

串カツ 越源

新世界で串かつをいただきに表記の店を訪問。

「てんぐ」「だるま」「八重勝」「奴」等の人気店の行列を横目にしながら入店。新世界の真ん中あたりの路地を入っただるま創業店の横に位置する。

カウンタ−12席だけの店は白髪ロンゲをバンダナで巻いたRockなご主人と女性2名で切り盛り。串の価格は90円~200円くらい。ガラガラ声のご主人は一見無愛想だけどその分いい仕事をする。ビールで乾杯をして早速注文。

串かつ(牛串)90円は一口サイズ。さっくりとした衣は薄めで細かいタイプ。界隈によくある腫れぼったいものではない。ソースは甘めで私の口に合う。プリプリの海老240円はビッグサイズ。名物の鶏カツは胸肉を肉たたきで丁寧に叩いてから揚げて仕上げに山葵を載せていただく。筍120円は注文を聞いてから細かく包丁目を入れる。聞けばこちらのご主人は元和食の職人だったらしい。豚バラ肉は柔らかく角煮にしたものを揚げるなどひと手間かけた仕事が素晴しい。

国産のアスパラ180円も注文を聞いてから皮を包丁で丸剥きする。にんにくはミディアムな火入れが御上手。柔らかく炊き込まれた牛スネ260円も他の店にはないもの。この他にも蓮根110円、ししとう120円などもいただく。

BGMはハードロックで突っ込みどころ満載の店。横に座った家族連れの小学生の子供が注文でご主人に「ゲソの極み」くださいと所望。なかなか面白かったのでパクらせて頂く事にする。大阪の小学生かなりおもしろい・・・

帰りに立ち寄ったスナックで山本リンダを久しぶりに見る。見た目の若さにビックリした・・・

大阪市浪速区恵美須東2丁目3-9
定休日:木曜日
営業時間:12:00~21:00

串かつ 越源串揚げ / 新今宮駅前駅動物園前駅新今宮駅

夜総合点★★★☆☆ 3.0


カテゴリー 恵美須町, 動物園前, 串料理 |

すし寛 8月晩夏

通天閣で知人プロダクション主催の忍者ショーを見る。

2016-08-27 18.09.32

真田幸村の史実をベースに訓練された殺陣を使ったストーリー仕立て。クライマックスはロープを伝って服部半蔵が降りてくるシーン。観客も参加出来て楽しかった。そのあと通天閣を南下して飛田商店街にある表記の店で晩ご飯。

創業60数年を迎えるこちらのお店は寿司以外の魚が豊富で、好きなものを好きなお酒と一緒に好きなだけ会計を気にせずに食べることが出来るのでヘビーユースする店の一つとなっている。難を言えばいつも満席で席が取りにくいこと。予約も出来ないので早い時間の訪問がお薦め。この日もファミリーや女性客グループで満席。

2016-08-27 19.21.32

まずはビールで乾杯してバイ貝の煮付けを所望。コリコリした独特の身質が好み。こちらのお店は動物園前駅から徒歩5分。新世界よりも数倍ディープな湿った空気のなかを歩かなければならないので神経質な方は難しい。お店の中はもろ昭和で常連率が高いけど初めての客にも優しい。

2016-08-27 19.23.37

小蛸の炊いたものを所望するとトビアラ海老と小茄子も一緒についてきた。カウンターの中ではギャグを飛ばしながら仕事を仕切る若主人と2人のベテラン調理師。若奥さんを中心に女性が3人でフル回転サービス。

2016-08-27 19.37.38

水槽の中には4キロオーバーの平目やオコゼや鱧、天然車エビなど高級魚がわんさか泳ぐ。まずはお薦めの剣先烏賊の耳部分のお造りを生姜醤油でいただく。コリコリの食感がいい。このお店でいつもいただく純米吟醸の真澄とのマリアージュを楽しむ。

2016-08-27 19.40.10

走りの北海道産のボタン海老もかなり新鮮。柔らかくて甘味が強く低温熟成されているので旨味も強い。

2016-08-27 19.51.41

此方の店のスペシャリティである畝須(ウネス)を所望。最近は品不足で価格高騰のため上質のものを提供するお店が少ない。部位は鯨の下あごから腹部にかけての縦すじがある部分の脂肪部分。鯨ベーコンの白い部分が畑の畝に似ているところからうねと呼ばれていると聞いたことがある。臭みや癖の全くない刺身用の良質な脂身で湯がいてそのままポン酢で食べることも多いがこちらのお店では酒蒸しにしてスライスしてから酢みそでいただく。

いつもながら鯨の旨味が凝縮された独特の味の深さに舌が喜ぶ。日本酒が進みまくることは言わずもがな。

捕鯨国であるノルウェーでも、肉は食べるが脂肪部分は食べないので、世界中でこのベーコンの旨さを楽しめるのは日本だけかと思われる。外国人を連れてくと喜ばれます・・・

2016-08-27 20.03.25

水槽にワタリガニが泳いでいたので所望する。湯がかずに蒸し上げるので旨味が逃げない。栗のようなホクホクした身を土佐酢でいただく。これも日本酒が進みまくる。

2016-08-27 20.12.53

水槽で泳ぐ鱧を〆て開いて骨ギリして皮だけを炙っていただく。醤油と梅肉の両方でいただく。量もたっぷりで大満足。脂がのりまくった鱧は今が一番美味しい時期である。

2016-08-27 20.22.10

車エビは煮詰めを塗って供される。甘くて美味しい・・・

2016-08-27 20.28.56

ぱりっと焼き込まれた鰻の白焼きは脂が多いので本山葵をてんこ盛りにして食す。鰻の脂と山葵が調和してとてもいい。これもこの店で食すべきものの一つ。

2016-08-27 20.33.36

たっぷりの青森産の雲丹を胡瓜巻の上に乗せた特製巻きでフィニッシュ。最近私のブログを見て同じものを注文する方がちらほらいると職人さんが言っていた。お腹いっぱいで大満足。会計もにっこりで店を出る。

2016-08-27 21.07.14

帰りに商店街の中国人居酒屋で歌って飲む。

大阪市西成区太子1-15-2
06-6641-6654
16:30〜24:00
月休

過去のすし寛はこちら


カテゴリー 恵美須町, 動物園前, 寿司 |

すし寛  3月

海鮮居酒屋「鯛之鯛」オーナーとその料理長とあべのルシアスの居酒屋でしこたま食事をしてから、もう一件行こうということになりヘビーユースする飛田で創業60年の表記の店を訪問する。気の知れた友人とカジュアルに美味しいものを食べるにはドンピシャのお店。

2016-03-22 19.16.26

またまたビールで乾杯をして突き出しにトコブシを所望する。肉厚で上質であることは一目で分かる。トビアラ海老や新筍、カボチャと一緒の盛り込まれて供される。丁寧な仕事に感心する。

2016-03-22 19.14.17

純米酒の「真澄」をいただきながらピカピカのホタルイカを所望。今が旬真っ盛りでパンパンにふくれあがった鮮度抜群のもので食べる前から美味しいということが予測される。

2016-03-22 19.23.49

カウンタ−の上に本ミルガイを見つける。普通の料理屋に出てくるのは白ミル貝でそれは本当はミル貝ではない。この黒いものは希少性も高く仕入れ値も白いミル貝に比べて倍くらい鮑の3倍くらいする。強烈に太い水管には貝がこびり付いている。経験上最高の素材である。久しぶりにこんなに立派なミルガイを見た。3月くらいで終わるので食べるなら早めにレッツゴー。

2016-03-22 19.35.28

出てきたのはこんな感じ。水管と貝柱部分だけど上品な食感と噛むほどに強い旨み、独特のふくよかな香りと後口の良さにうっとりしてしまう。

私の大好きな貝ランキング(別に知りたくないとは思うが)

1位  本ミル
2位   赤貝
3位  とり貝
5位 アオヤギ
6位 ホッキ貝

2016-03-22 19.08.47

大きなクエの頭をネタケースに発見したので、潰してもらって酒蒸しにしてもらう。大きくて固い頭の骨をご主人が出刃包丁とハンマーを使って叩き割るパフォーマンスも御馳走である。

2016-03-22 19.49.26

15キロのクエのアラの酒蒸し登場。上品な脂と身質は日本酒がすすみまくる。ホロホロとみがほどけるがゼラチン質に覆われた身はプリプリしてコクがある。出汁にもエキスと脂が出まくってポン酢を少し入れていただく。白いご飯にかけて食べたかった。

2016-03-22 19.29.40

太刀魚の南蛮漬けも味の決まり方がドンピシャ。大きなサイズの太刀魚で酢のせいだけではなく身がしっかりと締まっていた。

2016-03-22 19.43.58

この店の名物のミンククジラの白ウネ。最近は品不足で価格高騰のため上質のものを提供するお店が少ない。
お腹の部分「あご」から「へそ」くらいまでの長い筋部分のウネ。少し赤身も入るが酢味噌とポン酢で食べ比べをする。独特の癖や臭みは皆無。旨みが咥内に広がる。かなり上質の脂身である。かなりいい仕入れルートをもたれているのは間違いない。

ナガスクジラの尾の身をさっと炙って叩きにしたものと刺身にしたもの。それぞれ醤油とポン酢で食べ分ける。美味し過ぎてため息しか出ない。。

2016-03-22 20.14.39

好物のタイラギ貝は貝柱の直径15センチくらいの超ビックサイズ。鮮度も抜群で嫌な臭みは全くない。

2016-03-22 20.16.36

〆は車海老の握り。季節によってしらさ海老や赤足海老も提供される。お酒もしこたまいただいてお腹一杯。会計は3人で12700円。いつものことながら相場の半額に驚きと感謝。ごちそうさまでした〜

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大阪市西成区太子1-15-2
06-6641-6654
16:30〜24:00
月休


カテゴリー 恵美須町, 動物園前, 寿司 |