日本橋

少し寒くなったので裏なんばにある表記のおでん屋を友人と訪問。

裏通りの路地でかつ看板が控えめなので店はかなり分かりずらい。店内はL字型のカウンターと奥に個室。大人の居酒屋な感じで客の年齢層は高め。おでんが有名だけどそれ以外の酒肴がたくさんある。

注文ごとにカウンターの前でご主人が料理を作る割烹スタイル。メニューに値段が入っていないのでカジュアルな接待にも利用できる。

最初に赤星の瓶ビールで乾杯。そのあとはメニューに並ぶ日本酒を順番にいただく。最初に名残の鱧の鼈甲漬け。細切りにした生の鱧を味噌床に漬けたもの。艶かしい黄金色の身は初めての味わい。添えられたカシュナッツと共にいただく趣向。続いては湯葉のおでんを所望。雪平鍋で炊き込んだ大量の湯葉が溶け込んだ出汁は豆乳のような味わい。

続いて名物の「どて焼き」はココットに入って供される。柔らかく煮込まれたすじ肉を白味噌と少量の大阪味噌を合わせて調味したソースと合わせて最後にオーブンで焼いて仕上げる。こくのある濃いめのキレのある味噌ソースがなんともいえない香ばしさを醸し出す。

続いて鶏味噌を乗せた生麩、アンコウと白ネギのおでんをいただいてフィニッシュ。ほかにもベーコンクリームチーズ等、色々といただきたいものもあったけど日本酒も飲みすぎてお腹いっぱい。会計は一人10000円くらい。ご馳走様でした。。

過去の哲はこちら

大阪市中央区日本橋2-7-27
06-6633-3899


カテゴリー 難波, 日本橋, 関東炊, 和食 |

肉 峯がみ

北アルプス登山から帰ってきて早速、日本橋にある会員制の焼肉店を訪問。住所・電話は未公開。ビルの5階に位置する。カウンター8席と店の奥に個室のテーブル席あり。食道園で約30年修行された店主が満を持して最近オープン。メニューは焼き肉のコース3種類としゃぶしゃぶのコースなど。

今回は特選焼き肉コース15000円を所望する。焼肉はこのほかに10000円、12000円のコースあり。

最初に味噌をつけていただくスティック野菜、ナムル盛り合わせ、タンの煮込み、白菜とエリンギのキムチなどが供される。

最初にユッケ登場。ユニークな器と盛り込みも面白い。旨みの強いもも肉を使用していて食道園とよく似た甘めのタレが特徴。

サービスと接遇はご主人の奥さんが担当。箸置きにも小さな仕掛けあり。ところどころ目を引くような小物やサインを探すのも楽しい。

焼き物のスタートは塩タンから。続けて2皿提供されるがどちらかがオーストラリア牛でどちらかが和牛のタンでブラインドの食べ比べ。酢橘を絞って頂く趣向。双方とも美味しかったが和牛の味の異なりはしっかり感じることができてなんとか面目躍如。

続いてタンの根元。。塩胡椒で味付けされているのでそのまま頂く。包丁で細かく筋を切っているのでとても食べやすい。肉の旨みがしっかりわかる部位。

続いて薄切りサーロイン。脂たっぷりでさっと炙って鬼おろしの入ったポン酢でさっぱりといただく。焼き肉の美味しさで言えば最高峰の逸品。

華網スタイルにカットしたツラミ。食道園の華網カルビは昔から有名。ツラミ肉独特の硬さは全く感じない。和牛を使用しているため脂感もあってとても美味しい。しっかり目に焼いて白ネギを包んでいただくと口の中で甘い肉汁が溢れまくる。

口直しの生ピーマンの肉詰。ちょっとした酒肴もとても美味しい。

白くなるまで揉んで洗い込んでスプーンで黒い部分を削ぎ取った生センマイ。和牛なので旨みがとても強い、赤色ソースも突き抜けた美味しさ。

続いてタレ焼き用のはらみ登場。こちらもオーストラリアと和牛のブラインド食べ比べ。タレ焼きだけど肉の食感と旨みの異なりを楽しめて楽しい。こちらも希少な和牛のサガリ部分ということが的中。もみだれと相性のいい酸味のあるつけだれはひたすら軽くて肉の味を一切邪魔しない。はらみのお供のご飯は宮崎県都城産でご主人の奥さんの実家で作る減農薬有機肥料栽培の米とのこと。美味しすぎて食べ過ぎてしまうのが難点。

カウンターの冷蔵庫には部位ごとに分けられた肉の塊が入っていて、焼く前にご主人から肉の説明とプレゼンテーションが行われる。

続いてのタレ焼きは赤身だけどサシのある木の葉型の「ミスジ」とさっぱりとして甘い「トンビ」という部位。どちらも脂も強くなくてさっぱりと美味しくいただける

続いて足の付け根の部分の赤身肉のカメノコ。肉質は柔らかくて繊細な味わい。

ホルモン3種はアカセン、テッチャン、上ミノ。どれも新鮮で美味しくいただけた。

お腹いっぱいなので冷麺は少なめで所望する。スープの突き抜けたおいしさにびっくり。自宅でできるセットをお土産でもいただいた。どの肉も黒毛和牛の最高品質のものを使用。サシの入り方も脂のおいしさも他店に比べてワンランク上の味わい。

さっぱりとした巨峰のグラニテでフィニッシュ。

五味子(オミジャ)茶という中国茶は体調によって感じる味が異なり、体の悪い箇所がわかるというものらしい(私は酸っぱく感じたのでストレスが溜まっているとのこと)

お店のHPはこちら

こちらのお店を訪問されたい方はご紹介させていただきますね。
→ shatyo@nori-net.jp


カテゴリー 日本橋, 焼肉 |

藤久(ふじきゅう)

日本橋にある表記の和食店を10年ぶりに訪問。若い頃に味吉兆で修行をされたご主人の喰い味重視の仕事は何をいただいても美味しい。私の友人の年配の方々はこの店の和食が大阪で一番と言われる方が多い。

お店はカウンターが8席と2階にテーブルが2卓。料理は昼夜ともに6000円・9000円 ・12000円(全て税別)となっていて品数は全て同じ。今回は予約時に、ご主人の手元が見えるカウンター席にて12000円の料理を品数少なめで所望。料理は寡黙で物腰柔らかなご主人のワンオペ。15年前に一緒に働かれていた奥さんは玉造玉造でkotikazeというお店をされているのは有名。

先付けは大きなズワイ蟹の甲羅で飾られた蟹の身と味噌がたっぷり入った茶碗蒸し。。蟹の足はお酢でいただく趣向。滋味深く温かい茶碗蒸しで凍えた身体が和らぐ気がする。

続いての煮物椀は昔と変わらない突き抜けた美味しさ。彩り豊かな椀種はこの時期の定番の白甘鯛の蕪蒸しで摩り下ろしたカブラの食感と甘さと甘鯛の組み合わせが秀逸。出汁も甘鯛の脂が浮かんでとてもいい感じ。北海道産の大葉百合根と古い割烹仕事の「餅銀杏」にも感動。

この日は最初にハイボールをいただいて椀刺身は和歌山の純米生酒をいただく。

酒器が豊富でどれもセンスのいいものばかり。料理もテンポ良く出てきて、ご主人の仕事のスピードと正確さは見ているだけで楽しい。店内は界隈の店のように力が入っていなくてとても過ごしやすい。。

刺身は平目と炙ったえんがわ、細魚、包丁目をしっかり入れた剣先イカ、赤貝の4種盛。修行先の吉兆のお店ならではの飾りの捻人参と胡瓜が美しい。。

合肴は河豚三昧。口に入れると綺麗に解ける皮の煮凍り。焼き河豚と唐揚げの3種盛り。日本酒が進みまくる。。

強肴は鴨鍋。真鴨を使用。。ヘモグロビンたっぷりの身は野趣あふれる味わい。ふわふわの鴨団子も若い頃に茶事の出張料理でいただいた懐かしい鉄分を感じる個性的な味。兵庫県の宍粟産の葱も鴨同様に力があって食べ応え満点。鴨と野菜が相まったスープは比類なき美味しさ。この料理には芋焼酎の伊佐美をロックで合わせる。

食事はセコガニの殻を器にした蒸し寿司。。これも安定の美味しさ・・・

デセールは走りの苺の盛り合わせとkotikazeの甘味2種。10年振りの訪問だけど全く変わらない丁寧で綺麗でトラディショナルな和食をいただきました。食後にご主人と「10年間こちらに伺えなかったのは、ずっと堀の中にいましてん・・・」というと「知ってます、道頓堀でしょ!」との返しがすかさず入る。

ごちそうさまでした・・・・・・

過去の藤久はこちら

大阪市中央区日本橋2-7-28
06-6632-4037


カテゴリー 難波, 日本橋, 和食 |