居酒屋

丸一屋 京橋店

京橋にある表記の店で一人ディナー。JR京橋駅改札を出て国道1号線とJR大阪環状線の交差するすぐ西側の間口の大きなお店。こちら以外でも十三や道頓堀、日本橋、天王寺などかなりたくさん店舗があるが資本関係は不明。

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店は典型的な大阪の大衆酒場でカウンタ−とテーブル席と小上がりからなる。店は掃除が行き届いていてとても清潔。朝の9時から営業していて、以前その時間帯でも結構客は入っていたのに驚く。メニューが多いので誰と来ても好物を食べる事が出来る便利なお店。

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カウンタ−で瓶ビールと湯豆腐210円を所望する。豆腐はかなり普通。好物の海老の天ぷら500円は海老が大きいのが嬉しい。カウンタ−の中はシニア調理師が4人。ちゃんとした技量を持ち合わせてるのは天ぷらの出汁をいただけばすぐに判る。この店での好物のマカロニサラダ260円は美味し過ぎてお替わりをする。しんみりと炊かれた蕗も割烹店の味わい。この日は赤なまこ500円があったので所望。おでんもしっかり炊き込まれていてすべて100円のお手頃価格。

ボチボチと飲み食いしていたらこちらの店の看板娘の「おかん」が愛想を振りまきながらそばに寄ってきて「カウンタ−の端っこが特等席でテレビの相撲がよく見えるよ〜」と言われて席を移動。隣の客と相撲談義が始まって終了まで帰れなくなって飲み過ぎてしまう。

あちこちの皿が空になった席の客の耳元で「おかん」が「兄ちゃん!剣イカの天ぷらとかカキフライとか嫌いか〜?」とフレンドリーにささやくのも見ていて面白い。カウンタ−の中で一生懸命料理を作る人生の先輩方を見ていると元気が出る。

相撲を見ながら1時間くらい過ごして支払いは3800円。少し使いすぎたと反省しながらJRに乗り込む。

此方の店は私が20代の頃によく来た記憶がある。その当時はその当時の「おかん」が存在していて、今の「おかん」と同じように客のお世話をしまくっていた記憶がある。当時は誰といっしょに飲み食いしていたのかは忘れたがそれなりに楽しかった昔を思い出す。過去の記憶って都合がいいもので楽しかった事だけを出したり引っ込めたりする事で一時だけでも酔っぱらうことが出来る。

大阪市都島区東野田町4丁目9-12
定休日:水曜日
営業時間:9:00〜23:00


カテゴリー 京橋, 居酒屋 |

魚路

前からお店の前を通っていて、ずっと気になっていた西田辺の表記の店を訪問。御堂筋線西田辺駅の南東角を東に向かって2つ目の細い路地を入ったところに位置する。小さな表札の掛かった古民家改装型の店舗。店頭にはその日のお薦めの料理が掲示されているが概ね高め。

京都によくある茶室仕様の屈んで入る引き戸を潜るとカウンタ−席と2階、3階には団体向きの座敷があると言っていた。

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突き出し代わりの河豚の皮をビールと一緒にいただく。座付きで500円らしい。これは特にどおってことはない。

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まずは造り盛りあわせ1200円を所望。北海道産ボタン海老、アンキモ、平目、真蛸、カンパチ、剣先烏賊、北海道産雲丹。これを2種類の醤油とポン酢でいただく。どこにでもあるような魚の盛り合わせなんだけど食材のクオリティーが高いのに驚く。目の前の若い料理長に聞くと「出来るだけ美味しく魚を食べてもらうために実験を毎日繰り返すんです」とのことアンキモは国産の材料で低温調理で蒸し焼きにするのでふわふわして臭みも全くない。水ダコのようなサイズのタコも低温調理で湯がいていると言っていた。とても謙虚で良い感じの受け答えをされるのに感心。

他店では全く修行をせずにすべて自分で勉強して作っていると言っておられた。目の前のマグロは色は褐色系なんだけど塩をして3日間水分を抜いて旨味を凝縮させていると言っていた。

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河豚の酒蒸し2500円もかなり美味しい。旨味が溶け出したスープと一緒にいただく趣向。

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日本酒も沢山揃う。この日はお薦めのものを順番にいただいた。ショーケースには網走のブランド北海キンキやのどくろ、金目鯛が並ぶ。それぞれ焼いたり炊いたりしていただいて1/2サイズで2800円から。気軽に注文出来る金額ではないけど美味しい魚の値段ってそんなものである。天然クエの煮付け8000円や鮑のバター焼き1200円〜など相対的に高め。「僕は良い魚だけを使いたいんですよ」というのが店主の弁。

魚だけではなくて和牛を使ったビフカツやサイコロステーキ(各2000円)などの肉料理も多数。野菜料理も豊富ですべて食材は一級品のモノばかり。

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百合根と銀杏のかき揚げで日本酒を楽しむ。アラカルト以外でも3000円からコース料理もあって予算内でおさめる事も出来るようである。

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店主と魚の話をしていたら自家製の唐墨を出していただいた。レアな仕上がりで塩分も抑えめ。

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最後は新潟の西洋梨のルレクチエをいただいて〆。上質な大人の時間を過ごす事が出来る西田辺では希有なお店。生の魚の美味しさは半端ないです・・・年明け再訪します。。

大阪市阿倍野区西田辺町1-2-4
06-7890-1777


カテゴリー 西天満, 和食, 居酒屋 |

海の駅 しおさい市場

今は閉店されたけど、2年位前に姫路に住む40才くらいのお姉さんがする串揚げの店が私どもの地元にあって、その店の名物が彼女が通勤途中の兵庫県赤穂市の坂越漁港で買ってくる牡蠣のフライだった。それをソースにつけずに塩で5本くらい続けていただくのが冬の楽しみだった。

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そんなことを日曜日にふと思い出して、お店の仕入れを兼ねて坂越まで電車で訪問する。大阪駅から乗り換えて1時間15分で無人の駅に到着。(播州赤穂の一つ手前の駅)駅前のタクシーに乗り込むと何も言わなくても上記の場所に連れて行ってくれる。タクシー代金は1300円。

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海沿いに牡蠣の加工場があり7社くらいが共同で営業所を同場所に構える。坂越の牡蠣は千種川や揖保川から森の栄養分が流れ込む養殖にとてもいい自然条件で通常2~3年かかる養殖期間が約1年で成長するもの。近年メディア等で紹介されて今やブランド牡蠣として関西で一番おいしい牡蠣として知られる。こちらのような加熱しても縮まない大粒の1年牡蠣はあまり存在しない。

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この海の家には屋内の「くいどうらく」という有名レストランと海沿いの屋外テントの「牡蠣小屋」の中で食べる牡蠣食べ放題専門スペース、土産用の魚の販売所と簡単な売店に分かれている。昼過ぎに到着したが駐車場は牡蠣を食べにきた客でいっぱい。

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一番人気の専門店である「くいどうらく」は遠方から来る客で終日2時間のウエイティングが続くらしい。こちらの店では牡蠣の網焼きやカキフライ、生ガキなどのフルコースが食せるお膳が人気とのこと。

2時間も待ってられないので予定通り牡蠣小屋で牡蠣食べ放題にエントリーする。受付で3000円払ってしばらく待つと名前を呼ばれる。アルコール以外はなんでも持ち込みOKらしい。売店で魚を買って一緒に焼いてもいいが今回は焼き牡蠣に専念する。

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着席するとスタッフさんが焼き方と食べ方の説明。アルコールは横の売店で購入。外に山盛り積まれた殻付きの牡蠣を好きなだけバケツに入れて好きなだけ焼いて食べるという趣向。制限時間は70分。。

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イラストに書かれた焼き方に従ってバケツの中の牡蠣を網に載せて食べまくる。口が開いて2分くらいが食べ頃だがしっかり焼いてみたりレアで食したりすると変化があって楽しい。小さなへらで貝柱を切って貝のジュと一緒に殻に口を付けていただく。最初は何もつけずに潮の香りと海水の塩味が最高の御馳走。熱々のプリプリの身を口いっぱいに頬張るととても幸せな気分になる。

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来る前にハルカスで用意したMeursault-Les-Petit-Charrons2014を店の外で飲む。相性の良さにビックリ。ミネラルなものもいいけど牡蠣に負けない力のあるものが個人的には好み。テーブルの上に七味唐辛子と醤油もあって味の変化も楽しめる。隣の客が道の駅で買った国産レモンを分けてくれた。ポン酢やバター、オリーブオイル、タルタルソース、刻み葱を持参すればもっと楽しめる。

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たまに殻がパーンと音を立てて弾けて貝の汁を飛び散らかすのも一興で楽しい。服が汚れるのでエプロン着用か汚れてもいい服で行くのがお薦め。

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焼いて食べて、バケツを持って牡蠣を取りに行って、また焼いて食べて飲む・・・途中で餅も食べて至福の時間。70分かけて一人で50個食べた・・今まで生きてきて一番たくさん牡蠣を食べたような気がする。販売所で1個70円くらいで売っていたので充分に元を取ったと心の中でほくそ笑む、秋の夕暮れ。「今から牡蠣が大きくなって本当の旬を迎えるよ」とお店のおじさんが言っていた。帰りは古い町並みを散策してもいいし赤穂まで足を伸ばして温泉もいいと思う。

兵庫県赤穂市坂越290-7
TEL 0791-46-8600
営業時間 10:00~14:30(受付終了14:00)
定休日 冬期は無休(年末年始は休み)


カテゴリー 兵庫県, 居酒屋 |