扇町/天満

ツキと寿っぽん

大阪で3本の指に入る敏腕飲食プロデューサーの紹介で表記の店を訪問。場所はJR天満駅から北へ徒歩3分くらい。天満ではすでに老舗と言われるLUV WINEを東に入ったあたりの路地を抜ける。看板など全くない普通のビルを言われたとおり階段を使って2階に上がる。あらかじめ聞いていた暗証番号を押して店内に入る。その正体は9LDKのマンションを改装して造られた隠れ屋鍋屋さんであることが判明。

個室にご案内いただきお薦めの豚しゃぶコースを所望する。
メニュは

◎ブリしゃぶコース 4800円
前菜、一品、ぶりしゃぶ、締めのうどん

◎鯛しゃぶコース 5800円
前菜、鯛のお造り、鯛しゃぶ、〆のうどん、雑炊

◎海鮮鍋コース 5800円
前菜、一品、海鮮鍋、〆の麺か雑炊

◎クエ鍋コース 7800円
前菜、クエのお造り、クエ鍋、雑炊

◎豚しゃぶコース 3800円
前菜、一品、豚しゃぶ、稲庭うどん、雑炊

◎鳥しゃぶコース 3800円
前菜、一品、鳥しゃぶ、稲庭うどん、雑炊

◎鴨鍋コース 5800円
前菜、一品、鴨鍋、お蕎麦

◎すっぽんコース 7900円
生き血、すっぽんのお造り盛、すっぽん唐揚げ、すっぽん鍋、雑炊

総じて価格は高くはない。夏は鱧がお薦めと言っておられた。

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最初の前菜は黒胡麻豆腐、ハマチのなめろう、クリームチーズと酒盗。特にどおってことはないが日本酒をいただきながら楽しむ。

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野菜は大きな木の器に入って登場。それぞれこだわりがあるらしく着物を着た女将さん兼オーナーの田中よしえ氏が丁寧に説明してくれた。彼女はすぐ近くの超繁盛店「ほっこりダイニング田なか」という店も経営される敏腕店主である。

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豚肉は北海道産のバラ肉でホエー飼料を食べさせて飼育しているこだわりの食材と言っておられた。肉の口当たりもよく脂も優しくてとても上質な味わい。ボリュームも満点で食べ応えも充分。CPも設えを考えるとかなり高くて大満足。ビールと大吟醸酒をいただいて一人5000円弱。次回は鱧をいただきに来ます。

ツキと寿っぽん鍋(その他) / 天満駅天神橋筋六丁目駅扇町駅

夜総合点★★★☆☆ 3.5


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ラブワインハナレ

扇町にある表記の店を貸し切りにしていただいて友人と新年会。大阪でワインを主力としながらそれぞれの店で個性を発揮させながらここ数年急速に店舗を拡大し続けるLuvWineさんの新店舗。
他店と同様にコスパの高いこだわりのワインを提供。食事は今大流行りの赤身肉のステーキやスペアリブが中心。

お店はかなりこじんまりした鰻の寝床系。手前はテーブル席で奥はハイテーブルとカウンタ−。マックスで20人くらい入れると言っていた。提供するお酒はすべての店舗同様に毎週7種類のワインに限定、そうすることで仕入れを安くして在庫ロスを限りなく減らし提供価格を下げる。ちゃんとチェーン理論を実践されていることにビックリ。今週はフランスワイン特集と言っておられた。ハウスワインはグラスで500円、ボトルで2500円。しかしながらお薦めは選び抜かれた7種なり。

ビールで乾杯をして最初のワインはボルドーの「シャトードゥラクールダルジャン2011」小売価格2630円のものを3630円で販売。2010ヴィンテージからボルドー・スペリュールに格上げのワイン。一番廉価な赤ワインだけど滑らかでタンニンも柔らかで奥深く熟成感もあってかなり美味しいのにビックリ。他店だと7000円くらいで販売のワイン。

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前菜は色々盛り合わせ。パテドカンパーニュや齧ると黄身が溢れる半熟ウズラ玉子の薫製、ローストビーフ、エリンギのマリネ、海老のムース、カルパッチョ、フルーツトマトなど盛りだくさん。この日はラブワインの社長自ら接待と調理いただく。

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今回は無理を言って自分のワインセラーから生まれ年のワインを持ち込ませてもらう。スパンナ リゼルヴァ 1964年。52年熟成バックビンテージの古酒。耐久性が心配であったが飲めないレベルではない。シェリー酒のような感じでしっかりとコクがある感じではないけど独特の香りと口の中に広がる余韻はなかなかのものであった。

ありがちな胡瓜の古漬けや発酵した酸味はなくそれなりに飲めたので良かった。

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そのあとはスペアリブの盛り合わせ。食べやすいように骨からはずしてカットいただく。ボリューム満点で赤ワインがすすみまくる。

2番目の赤ワインはボルドーのコトーデュランドックキュベシナルカ2011 小売価格3600円のものを4680円で販売。最初のワインとうってかわってガーネット色のフルボディ。洋菓子のような甘い香りが心地よく穏やかなタンニンで滑らかだけどパンチのある味わい。

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大きなTボーん登場。アメリカ産と鹿児島の牛を食べ比べ。これ1枚で500gくらい。常温に戻すためにこの状態でしばらく放置。

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丁寧に焼き込んで肉を骨からはずす。そのまま提供ではなく炒めたもやしをダッチオーブンのようなパンにひいてその上にカットした肉を敷く。ニンニクがしっかりと効いたタレをかけて提供。ご飯が欲しくなるような丁寧な仕上がり。近くのコンビニで佐藤のご飯を買って持参することを提案。

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Tボーンなのでサーロインとヘレ肉が一緒に食べれるのが嬉しい。値付けもかなり良心的。2人で言ってシェアするのがお薦め。アメリカンビーフなんでサクサク食べることが出来て脂分が少ないのでワインが美味しく感じる。

こんな料理をひとりでカウンタ−に座ってワインをぐびぐび飲みながら食べるのもいいなと思いながら店を出る。周りに「いきなりステーキ」をはじめよくに他業態の店が密集する地域なんだけど仕事の丁寧さやワインのコスパでは間違いなくナンバーワン。ワインを思いっきり飲みまくって会計はひとり7500円。。多分ほぼ儲けなしだな・・・

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最後は店の前で記念撮影。。。

大阪市北区同心2丁目3-13
18:00~翌2:00


カテゴリー 扇町/天満, バル |

川原崎

友人と東天満にある2012年オープンの表記の店を訪問。いろいろな友人からの良い評判を聞き前から行きたかったお店。店内はカウンタ−9席のみでは3800円と5300円の2コースなんだけど事前に予約をすればその日の市場の仕入れで構成する8500円の特別なコースがあると予約の際に聞いたので今回はそれを所望する。

生ビールで乾杯をしてさっそくご主人に揚げまくっていただく。

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口休め用にいくらおろしと甘めの酢に浸かったピクルスが出される。最初にさい巻海老が登場。やっぱり天ぷらの最初は海老に限ると納得。永久センターである前田敦子のような存在。

そのあとはこの日ピカイチのネタの虎ハゼ。正式には「トラバゼ」ハゼと言う名のキス科の魚。関東で春に天ぷらで見かけるネタだけど裏旬で秋口にもいいものが獲れるよう。身が分厚くてふわふわしているが鱚の味を濃くした感じでほのかな磯の香もいい。

栗はそのまま揚げずに一仕事をされるらしいがそれは企業秘密。しっかりと栗の風味を残しながら水分を抜く。かなり高度なテクニックである。琵琶湖の子持ちの小鮎はかなりのレア食材。

ご主人は私もたまに訪問する関西の名店「一宝」で20年間勤められたとお聞きする。そういえば仕事ぶりがそんな感じと納得。

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上質なスパークリングや日本酒とともに一品ずつ丁寧に揚げられた旬の食材を楽しむ。途中で出てきた巨大な仙鳳趾の牡蠣には驚いた。仙鳳趾は年間を通じて水温が低いので夏でも牡蠣を養殖し年中食すことが出来る。当然のことながら身はプリプリでとてもクリーミー。仙鳳趾の牡蠣は養殖期間が短いので小さめというイメージがあったがこちらのものは特別な仕入れなのであろう。

焼き芋にしたさつま芋、レアに揚げられたホタテ貝柱(写真なし)、ホクホクした下拵えが完璧な和歌山産の太刀魚、カリカリに揚げられた活海老の脚など。

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小振りであるが私たちのために仕入れていたであろう蒸し鮑。塩をつけて齧り付くと磯の香と深い旨みに包まれる。スパークリングとの相性も抜群。大振りの松茸も食べ応え満点。とても豊かな気分になる。

北海道産のバフンウニを大葉で巻いたものも甘くて美味しい。ミディアムに仕上がった新鮮な鱈白子も塩と天だしの双方で楽しむ。肉厚の長崎産の天然穴子はしっかりとした食感で旨み抜群。火を通すことで食材の水分を抜き蒸し焼き状態で火入れされるために加熱することで旨みがいっそう増すのがよくわかる。ここでもう一度さい巻海老(車海老)の登場。海老星人の私はかなり嬉しい。。

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最後の〆は天丼か天茶を選ぶことが出来る。大振りにカットされた活け海老の甘さと美味しさが際立つ最高に贅沢な茶漬けである。最後にシャーベットが出てコース終了。すべてにおいて上質な食材とその特性を充分に活かした揚げ方で旬の素材を最大限に美味しく楽しめます。軽く飲んで2人で25000円くらいでした。

リーズナブルなお昼のセットもあるようですので詳しくはお店のFacebookを参照ください。

大阪市北区東天満2-8-13
TEL 06-6881-6525
営業時間 11時半〜14時 17時半〜22時(L.O.21時)
定休日 水曜日・第4火曜日

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