焼肉

焼き肉道場 松ちゃん 4月

友人と長居公園で夜ランしたあと表記の焼肉店を訪問。最近こちらのお店はディナータイムはほぼ満席状態で予約をしないと席の確保は困難な超繁盛店となる。オープンからクローズまでほぼ客が入っている状態。とっても辺鄙な場所にあるのにこの人気の秘密は推して知るべし。最近は電車や車で遠方から来られるお客さんも多いらしくわざわざ名物の「サーロインロースの薄切り」を電話で予約される方もあると聞き及ぶ。

この日も遅掛けの9時半の訪問なんだけど客が殺到していたのに驚く。長居公園や駅からは離れているんだけど気軽に美味しい焼き肉を食しに客が集まる。

2014-03-30 20.48.23

ビールで乾杯をしていつものタン刺し。最近は原材料の高騰と品薄なので売りきれている事が多いと聞き及ぶ。超薄切りの肉を舌の上に乗せるといつもながらに熔けまくる。宝石のようにちりばめられた胡麻と塩こしょうと肉の脂が舌の上で渾然一体となりジュワーという音が聞こえるような食感に驚く。あっさりしていて旨味がたっぷり。更にお腹が減る一皿。ビジュアルの美しさにいつもうっとりするこの店のスペシャリティー。

2014-03-30 20.58.15

この日はご主人にメインだけ指定してあとはお任せでお願いをする。最初はあばらの中にある「ゲタカルビ」が登場。この店でよく頂くけど成りの姿を見るのは初めて。

2014-03-30 21.00.35

肉の筋が多いんだけど上手に包丁することで適度な歯ごたえを残しながら美味しく頂けると言っていた。一口噛むごとに肉の旨みと脂がほとばしる。メイン以外はお肉はすべて塩焼きで頂くのが最近の私流。この部位は味が深くて肉を食べていると言う気分が上がる。

2014-03-30 21.04.30-2

レモンの汁をつけて頂くのもいいんだけど最近のマイブームは鉄板の上で焼きニンニク(300円)を作ってもらってそのにんにくの味の付いたオリーブオイルにつけて肉を頂くこと。味は推して知るべし。。一言で言えば脂っぽさが抜けて旨味が引き立つ。「ここまできたら焼き肉じゃないな」とご主人と笑いながら話す。鷹の爪を入れてもイイネと会話する。

2014-03-30 21.07.08

お酒はビールから羽曳野のウチモトさんという読者さんからの差し入れの赤ワインをいただく。フランス製の安価なハーフボトルが結構美味しくてお勧め。塩こしょうでカリッと焼いたゲタカルビを熱したオリーブオイルで再加熱。それを噛み締めながら肉汁と脂と赤ワイン。。最高のマリアージュを新たに発見。。これはかなりヤバいな・・・

2014-03-30 21.15.09

続いてタンの厚切り。。脂もたっぷりでこれも熱したオリーブオイルとレモン汁の交互で頂く。ここまできたらワインがすすんで止まらない状態となる。

2014-03-30 21.23.33-2

のどちんこ950円も細かく包丁を入れて塩コショウで味付け。。まん中に脂があって噛みごたえもあり味が深い。オイルの中でしっかりと火が通りホクホク状態になったにんにくと一緒に頂くと目眩がしそうなくらい旨い。ガーリックオイルとガーリック、赤ワインとそれぞれが肉の味を引き立てる。

2014-03-30 21.28.55

やわやわになったニンニクは鉄板で再加熱すると表面はカリッとして中はふわふわ。ニンニクの嫌なアクや尖った臭みは全く皆無。このころになると満腹中枢が完全に麻痺状態。永遠に焼き肉を食べる事が出来る錯覚に陥る。

2014-03-30 21.33.58

たまたま残っていたサーロインの頭のところについているスジを焼いていただく。これは始めて頂く部位なんだけどスジ肉を焼き肉で頂くのは初めて。しっかりと包丁目を入れているので特有の固さは全く気にならない。サーロインの脂の部分も入っているのでしっかり焼くととっても甘い。さらにオリーブオイルでフォンデュ状態にすると別の食べ物のようになる。これは食材があれば絶対にお勧め。

2014-03-30 21.45.15

普段はここでこの店のスペシャリティーの脂乗りまくりのサーロインの塊肉を丁寧に手切りで薄く切って特製のモミダレにつける薄切り1300円を所望するところであるがこの日は29(ニク)の日だったので特別にステーキにして頂く。まずは肉の披露。。そこそこ頂いたあとなんだけどこの生肉を見ると再び戦闘モードに入る。

2014-03-30 21.56.18

薄焼きと同様に甘くて辛い真っ赤っかのタレに漬け込んで味を浸みさせておもむろに鉄板で焼き上げる。最後にレモンをひと絞り。レア状態のものを一口頂くと咥内を口いっぱいに肉の旨さとタレに絡んだガーリックの旨味が絡み付き、その後に肉の焦げの香りと焼き上げた直後にふりかけたレモンの酸味やヤンニンジャンの辛みなどが絡まって旨味の曼荼羅の世界に入り込む。野生の血が蘇る旨さ。見た目よりはあっさりしているのに驚く。アルバイトの店員さんも「美味しそう、私も食べたい」と言っておられた。

これもオリーブオイルやニンニクと一緒に食すと脂ジュワーの肉がとてもあっさりと頂ける。特に醤油の焦げたところが何とも言えない旨さを醸し出す。

2014-03-30 22.00.06-2

大御飯をもらって究極のステーキ丼。上に乗っているのはニンニク。。若い人は鼻血が出る事必至なので要注意。薄焼きもいいけどこの食べ方もかなり贅沢。価格はステーキハウスの半額。焼き肉と思わずにステーキを食べにきたと思えば価値の高い逸品。赤ワインとの相性も抜群。。この日も2時間くらい食べ続けてしまう。このステーキは4人くらいで来て最後の締めにするのがいいかも。

*ウチモトさんいつもありがとうね! 会った事ないけど大好きです(笑)


カテゴリー 長居, 焼肉 |

がらくた

地下鉄あびこから徒歩10分の場所は辺鄙なんだけどとてもお気に入りの焼肉店。25年前に南住吉にあった頃に仕事が終わってよく訪問した。当時は優しいお店の奥さんと頑固を絵にしたようなご主人。肉の産地にこだわっていて甘くて美味しい肉を味噌タレにつけてご飯と一緒にザブザブ食べると全身に力がみなぎる。当時の私の元気の源だった記憶がある。

その店もいつの間にかなくなり、お店の記憶も風化し、ご飯と焼き肉を一緒に食する習慣もなくなった50歳を目前にした私はこの地にその店が移転していたことを発見。昨日に普段お世話になっているお酒を飲まないデザイン会社女性社長と訪問する。

以前も同じような記事を書いた気がするがデジャブであろうか。店前にはテイクアウトも出来るようになっていて界隈ではホルモンが新鮮で美味しいので有名と聞き及ぶ。

2014-02-27 19.09.54

ビールで乾杯をしてまずは塩タン700円を所望する。一人前なのにこれでもかという量である。強烈なサシがあって軽く炙って食すと口の中で溶ける。いくら食べても減らないのが嬉しい。

メニューはロース650円、バラ500円、ハラミ450円、タン450円、上ミノ、塩ミノ450円、ココロ450円、キモ400円、センマイ400円、ホルモン380円、ビビンバ450円。とにかく安い。
この日はシマ腸450円、上バラ600円、上ロース700円も別メニューとしておすすめと言っておられた。

とりあえずロースとバラとハラミと並ミノ、小テッチャン、焼きセンマイを所望する。私はあと当然のごとく御飯大(100円)と卵スープ250円

2014-02-27 19.14.55

それぞれが一緒くたんになって盛られて登場。肉がピカピカ光って宝石のように感じるのは私だけか。片っ端からジュージューと肉を焼きながら昔の思い出と一緒に味噌タレで食す。店の奥さんに「お母さん25年前から全く変わらないですね」というと「あなたも全く変わっていないわよ」と誉め合いをして気分が上がる。

同伴した肉食女性デザイン会社社長もいつもながらバクバク食べる。ビビンバも同時に食べる強烈な食欲である。この店の味噌付けタレは私の焼き肉の原風景であり「食べてホントに美味しいねえ」と声に出るもの。濃いー感じなんだけど見た目よりもあっさりして肉の邪魔をしない。普通の事なんだけど当然どの肉もとても新しくて柔らかくて癖もない。今は産地にこだわらずにおいしい肉をご主人が肉市場から仕入れてますとの事。しかしすべて黒毛和牛にはこだわっていますと奥さんは言っておられた。

口の中で溶けまくってうますぎる肉が超低価格で食せる希少なお店。大体界隈の店の半額なり。。。この店もあまり人には教えたくないな。。。気分よくてお酒も飲みまくってお腹いっぱい食べて一人3000円くらいだったな。

大阪市住吉区苅田7-3-26
06-6694-9541 火曜日休み


カテゴリー 我孫子, 焼肉 |

又三郎 2月

弊社社員8人と共に表記のお店を訪問。現在食べログ大阪レストラン部門9位。全国焼き肉部門1位に輝く日本でナンバーワンのお店。今では予約が全く取れない大人気店。

場所は長居公園近所の長居パークホテルの1F。場所は2等地。入り口の雰囲気はかなり高級感な感じ。
重たい扉を開けてお店に入ると正面のショーケースに持ち帰りのケーキや焼き菓子お持たせのパイなどが並ぶ。その左側に巨大な冷蔵庫があって熟成中のドライエイジングビーフが並んでいる。最近は熟成が間に合わなくなって専用の冷蔵庫をもう一つ追加したとのこと。

皆でビールで乾杯のあとシェフ自らがこの日に提供される肉のプレゼンテーション。

2014-02-24 18.46.21

肉の塊の登場に社員君たち驚きと共に写真を撮りまくる。岩手県産の黒毛和牛の外平と呼ばれるモモ肉。外側はカビで真っ黒状態。オーナー曰くこの黒いのは青カビでチーズに付着するのと一緒のものなのよ〜とのこと。

2014-02-24 18.46.39

もう一種類はこちらのお店の看板商品の高知の土佐あかうし骨付きリブロース。12月28日に熟成開始なのですでに3ヶ月冷蔵庫で眠る。生産者のもとに定期的の訪問されたりアメリカの熟成肉を提供するレストランを視察したり東京の有名店をシェフと共に廻ったり荒井オーナーの探究心と行動力には目を見張るばかり。

2014-02-24 18.48.58

現在こちらのお店は繁盛しまくりチエ子状態なので冷蔵庫の中は熟成肉で一杯。牛の種類と部位、熟成度で食べ比べるととても楽しい。枝肉ゴロゴロの冷蔵庫を少し開けさせて頂くと甘い茶豆のような香しいチーズのような熟成香が漂う。腐敗臭は全く感じない。聞けば庫内の温度は1~3℃、湿度は60~80%くらい。熟成期間中に、肉の中にある酵素等の働きで肉の繊維がゆっくりと壊れて肉が柔らかくなっていくらしい。

2014-02-24 18.49.27

真っ黒けになった肉の表面は削ぎ落として特製のコンソメスープに生まれ変わる。このスープも名物なんだけど時間がかかりすぎるので最近はあまり見ないな。この冷蔵庫で2週間~4カ月間くらい寝かされた肉はたんぱく質やアミノ酸が多くなって茶豆のような香りとミルキーな深い味わいとなる。

2014-02-24 18.56.57

しばらくして成形された大きな肉の塊が網の上にドカンと置かれる。ここから店員さんがずっとついて焼いてくれる。この日はせっちゃんオーナーがいろいろと熟成肉のレクチャーをされながら自ら焼いてくれる。(感謝・・)

まずは片面を3分くらいまんべんなく焼く。裏返してふたたびまんべんなく焼く。焼きムラがないように肉を移動させながらしっかりと焼く。火から下ろしてアルミホイルで包んでじんわりと火入れをする。

5分くらい休ませて再び焼く。じっくりとまんべんなく焼く。そしてまたまた火から下ろしてアルミホイルで5分くらい包む。一回目よりもしっかりと火入れをする。

またまた休ませて3回目の火入れをしてアルミに包んで出来上がり。その間約35分なり。

2014-02-24 19.00.06-1

その焼いている間に提供されるのがまずはグリーンピースのスープ。フレンチのコックである大森シェフ(金髪のイケメン。最近忙しすぎて疲れ気味・・)の作られるスペシャリティは見た目も美しい変幻自在の前菜にいつも心が躍る。

2014-02-24 19.09.43

熟成させていないウチヒラの肉を軽く薫製にしたもの。ビールにぴったりでお酒が良くすすむ。ビロードのような舌触りで結構好きなタイプ。

2014-02-24 19.13.08

いつもそうなんだけど焼き上がる肉の工程を見るのがとっても面白い。ファザードのお店の看板は「ビーフワンダーランド」と書かれている。生肉も含め肉をたくさん扱っているのにクリンネスが徹底されているのか店内は嫌な焼き肉の匂いが全くしない。

2014-02-24 19.13.12

年齢不詳のオーナーのせっちゃんはお店を始めて25年以上になると言っていたので多分小学生の頃からお店をしていたのであろう(笑) 創業の南住吉のお店もまだ店舗は残っている。ずっと昔にうら若きオーナーが調理と接客とを必死のパッチでやっていて表でカンテキ洗って・・・そんな姿に感動していた記憶がある。今はもうマダム然とされている。人柄の良さと人を引き付ける優しさは相変わらずでまた業界の成功者としての自信がもたらす風格がオーラとなって溢れている。プライベートに見せる性格はまんま「ドS」と言われている。

2014-02-24 19.13.16

肉にダメージを与えないように眠っている肉を起こさないように炭火の力を借りて優しく優しく火を入れる。いわゆる低温調理を機械を使わないで丁寧に行なう感じ。何回かに分けて焼いては肉を休ませてその間にじんわりと火を入れる。かなり根気のいる仕事。そうすることでで、肉本来の柔らかさも肉汁も保たれる。やっぱ肉を美味しくするのも、 不味くするのも、焼きの技術次第と感じた。

2014-02-24 19.13.26

最近あまりにも予約が取れないので私に連れて行ってと言う周りの方の声掛けがとっても多い。土日をはずせば1ヶ月前ならなんとか予約出来そうな感じかな。。あと出来るだけ早い時間で予約を取るのも方法。夜のピーク時間は電話鳴りまくり状態。特にお気に入りの12席の個室はこじんまりと仲間でいいワインをあけながら会食をするのにぴったり。

2014-02-24 19.25.18

白、赤も界隈の焼肉屋さんでは滅多にお目にかかれない、センスが溢れたチョイス。
ワインによってはグラス、ボトルの両方があります。
銘柄もフランス、イタリアからニューワールドまで。写真はチリワインなんだけどとても飲みやすい。値付けはとても良心的。ワイン以外も焼酎、日本酒、マッコリなどなんでもとりそろう。

2014-02-24 19.29.58

最近のスマッシュヒット商品の熟成肉のミートパイ。。ホントとってもよくで来た逸品。お肉の旨味とその旨味の染みこんだパイ生地がとてもいい。付け合わせのソースもとっても美味しい。

2014-02-24 19.52.07

ついにお肉が出来あがり〜!ここ最近自分でナイフとフォークが出て自分で食べたいサイズに切ることが出来るようになった。土佐あかうしのリブロースは噛めば脂がジュワッと出る。茶豆のような熟成香も心地いい。香りはいつもよりも少し軽い目かなと感じた。骨付きなので熟成に時間がかかるのであろう。この日は強烈なミルキーさは感じないがこれはこれでさっぱりして旨い。

いつもこの店の複雑で濃厚な味わいの長期熟成肉をいただくとああ肉を食べたと言う気になる。熟成させることで肉の中の水分が1割位減り、うまみ成分のアミノ酸が増える。上手く熟成させた肉からは山形のだだ茶豆やミルクの香りが立ちあがり食後のフレイバーが口の中で「ふわっと」広がる。上質のピノノワールと組み合わせるのが私の好み。

黒毛和牛の方はそとひらなのに凄い脂分がある。熟成していないともたれてしまって一口でギブアップと言う感じかな。口の中で噛み締めるとしっかりとした肉の旨味を感じることが出来る。

2014-02-24 20.09.08

そのあとは普通の焼き肉を少しだけいただく。モモ肉にハラミ、赤身のロースと脂乗りまくりのカルビ、みすじの5種類といっていた。どれも一切れずつだけどすごく美味しい。

2014-02-24 20.20.52

2本目のワインはフランス産。廉価なものだけどとても上質。 炭火焼なんだけどほとんど煙を感じない。当然匂いも感じない。。

2014-02-24 20.44.22

〆は梅のお茶漬け。お出汁が入っていてとってもサッパリして美味しい。

2014-02-24 21.06.48

デセールは好きなものをチョイス。パティシエの高見君の本領発揮。オーナーのお勧めのパフェを所望して頂く。

2014-02-24 21.11.29

普段はこういうもの食さないんだけどたまにはいい。そして美味しい・・価格以上の価値は間違いなくある。東京では2倍以上はするであろう。来年のミシュラン☆取得はまちがいなし。更に予約が取れなくなるな・・・・

大阪市住吉区長居2-13-13長居パークホテル1F
TEL 06-6693-8534
11:30〜14:00
17:30〜23:00(L.O.22:30)
定休日 木曜日


カテゴリー 長居, 焼肉 |