西天満

月泉

周りの友人の皆が絶賛する西天満に最近出来た新進の中華料理店を訪問。北浜からライオン橋を渡ってすぐのユニッソン デ クールのすぐそばに位置する。白い壁が特徴的でクラッシックな内装や調度品はカジュアルだけど落ち着いた上質感を持つ。シェフの手元が見えるカウンタ−7席とテーブル12席で構成。店の真ん中には骨董の中国のローボードキャビネットと趣味のいいシャンデリア。

2015-12-10 19.17.01

お任せでコース仕立てで提供いただく。最初はビールで乾杯してセラーからシャルドネのしっかりと樽香の効いた濃いものをシェフ自らセレクトしていただく。ワインの値付けもかなり良心的。

2015-12-10 18.47.12

ビールとともに前菜6種が銘々皿で提供される。どれもが界隈にある中華料理の前菜とは全く異なり一線を画す食指が伸びるものばかり。これが並んだ瞬間に心を掴まれる。

2015-12-10 18.46.01

よだれ鶏(中国では「口水鶏」)15種以上の食材で作ったソースがかかりこれが骨付き蒸し鶏と最高の相性を見せる。 沖縄産の香菜も柔らかくてクセがなくてとても美味しい。東南アジアで頂くものとは全く異なるもの。

2015-12-10 18.46.09

水ダコと茗荷の花山椒とネギのソース。これも驚きの美味しさ。。。これに近いものは空心で頂いたことがあるがそれ以外では全くない。

2015-12-10 18.46.14

徳島産つぶ貝 ピーナツオイル和えは貝のクセや苦味を殺すため、敢えて苦味あるソースを絡めているとのこと。味わいは言わずもがな。

2015-12-10 18.46.25

口に入れると綺麗に溶ける魔法を使った「フランス産のガチョウのフォアグラ 」 飴炊きナッツ添え。表現する言葉がすべて陳腐に思えるほの感動的な美味しさでワインとドンピシャ。。。この料理は横の客に出していなかったのでそれとなく聞くと「選んでいただいたワインのマリアージュを考えて少し献立を変えている」「自分がそうしてもらったら嬉しいので・・」とのこと。これにはかなり感動した。

2015-12-10 18.46.48

脂がのりまくった鰤をお茶を使って瞬間薫製してぴりっと辛い紹興酒のソースを加えたもの。かなりふくよかな味。添えられたルッコラも柔らかくてとても美味しい。

2015-12-10 18.46.43

ピータンをこんがり焼いたものに静岡産生海苔のソースをかけたものも初めての味わい。すべての前菜が期待を上回るものばかりで前菜を頂いただけでノックダウン状態になる。イタリアンやフレンチの技法も使いながらスチームオーブンなどの最新の機械を駆使し、修行された空心の仕事をベースに食材や香辛料の相性や出会いを考えて今までの中華料理の枠を超えたものばかりである。

2015-12-10 19.47.01

接遇はシェフの奥さんとそのお姉さん。ピンぼけ気味の見習いコックさんも味があっていい。料理はお任せ料理(5000円から)で 好み、食事量、食材を聞いてフレキシブルに組み立てて頂けるとおっしゃっていた。

2015-12-10 19.21.40

次の温菜はカリッと揚げられた蓮根餅。辛子も練り込まれていてぴりっとした味わい。上には駿河湾の桜エビとパクチーの茎の和え物がのる。これも白ワインに合わせて作っていただいたものらしい。美味し過ぎて声もでない状態。。

2015-12-10 19.29.30

台湾産のA菜(油麦菜)と豆苗の熱々のお浸し。豆苗を少し入れることで味に変化がある。

さっと炒め紹興酒とニンニクを効かせたスープに浸す。炒め物ではなく温かいお浸しと言う位置づけと言っておられた。空芯菜よりも柔らかくて香りもよく独特の味わいがある。

2015-12-10 19.52.19

殻付き海老の唐揚げにアヒルの塩卵の卵黄を叩いてトリュフオイルで和えたソースを掛けてから黒胡椒を纏わせたもの。これも特別料理と言っておられた。確かに横の客はエビチリであった。旨みが前に出てオイル感と塩加減も良くてワインとの相性も素晴しいものがあった・・・

ここで甕出しの紹興酒をいただく。常温で細かく刻んだ針生姜を入れていただくのが好みなんだけど忙しい中でもちゃんとリクエストに応えていただいたのは嬉しかった。

2015-12-10 20.21.54

こちらのお店のスペシャリティーの酢豚は巨大なトロトロに煮込まれた豚肉をカリカリ・サクサクに揚げたもので

付け合わせの玉ねぎは低温で2時間焼き込んだんだものと言っていた。シンプルな付け合わせだけどこの酢豚の付け合わせとしたら唯一無二のものである。艶のある褐色のエロチックなソースが特徴的。コクが深くてとても濃く、甘みと少しの酸味が合わさった粘度の高いソースとカリカリトロトロの豚肉と紹興酒のマリアージュは何ものにも代え難い感動があった。

基本がしっかりしているなかでの奇をてらわない創造性は現代版の琳派と錯覚させるものがある。

2015-12-10 20.53.38

ソースがもったいないんで蒸しパン(花巻)をいただいていただく。

2015-12-10 21.11.58

満席状態の中シェフから白子はお好きですかと尋ねられ「Oui」と答えると四川風麻婆豆腐 焼き白子乗せが登場。空心で頂いたことのある食味で香りが立つラー油と花山椒がしっかり効いてピリピリと口が痺れる感がある。 辣油は、辛味よりも香りのほうが強く、
そこに花椒の痺れ。もちろん、白ご飯とともにわず白ごはんを所望して一緒に頂く。

炒飯か麺を薦められたがお腹いっぱいでギブアップ。

2015-12-10 21.43.09

デザートは胡麻団子(手作り黒胡麻の餡)柚子風味の杏仁豆腐。どちらも秀逸なり。

高級すぎずしかしながら上質な中華料理がいただけるこちらの店は私的には最近のスマッシュヒット。毎月訪問したい個性的な店が又できたと喜んで帰る。

大阪市北区西天満1-6-4
06-6366-0055
17:30~21:30LO
日曜休み

月泉中華料理 / なにわ橋駅北浜駅南森町駅

夜総合点★★★☆☆ 3.5


カテゴリー 西天満, 中華料理 |

ふく吉 9月

西天満で2013年6月に開業してはや2年。最近ちょっといい寿司をゆっくり食べようかというときに必ず利用する店。新地の名店「平野」で修行された若きご主人のしっかり目利きの効いた仕入れとその選び抜いた食材に対しての仕事の確かさで今やなかなか予約のできない店となっている。

場所はアメリカ領事館の北側で老松町を一筋入ったところ。北新地に比べてしっとりとした大人な店が多いのでこの界隈の店はよく利用する。寿司も乾山系の「鮨 林田」や隠れ家風の「鮨ろく」現在ミシュラン1星の「鮨 美菜月」などの超高級寿司店の立ち並ぶ激戦区にある。

お店の名前は「ふく吉」と書いて「ふくよし」と読む。7席のみの白木のカウンターは毎日磨き砂で磨いてヘチマでこすって最後に牛乳で仕上げる。すべすべのカウンタ−は赤ちゃんの肌のような手触り。

この日はいつものように何もかもお任せコースを頂く。

2015-09-05 18.04.23

生ビールで乾杯をして座付きは無花果に枝豆の裏ごしした物を倉掛にしたもの。その上に三杯酢のゼリーがかかる。何も言うことのない美味しさ・・・普段は奥様も店に出ているんだけど3人目の子供が出来たということでこの日は自宅待機らしい。

2015-09-05 18.07.44

ピカピカのつけ台の上に直接置かれる刺身は天然鯛を薄く切った物としっかりと切ったものの2種類。塩、山葵、醤油で頂く。皮目を炙って供されるのは今が旬のかます。このお造りの供し方も平野流。

2015-09-05 18.12.30

次に登場は今が旬の戻り鰹。これもこの時期に平野さんに行くと必ず出てくるスペシャリティー。

2015-09-05 18.12.34

私が赤身の魚が好みでないことはわかっていただいているので800gくらいありそうな大きな煮鮑を出しておもむろに大きくカットして出してくれた。こういうところが嬉しい・・美味しくないわけがない。

2015-09-05 18.20.05

初物の秋刀魚の塩焼きは片身のみ。丁寧に焼かれて「あけがらし」が添えられる。パッと見はもろきゅうに添えられるお味噌みたいだけど食すとピリっとしてかなり不思議な風味で味も深い。山形産の仕込み芥子糀に麻の実をあしらった物らしい。甘くて辛くて食欲が出そうな味で昔は食欲喚起剤や強壮剤に使われていたらしい。和風の食べるラー油みたいな物であろうか。

2015-09-05 18.26.26

このあとは巨大な甘エビを昆布〆にしたもの。ここでシャンパンを頂く。カウンタ−の裏にワインセラーがあったので2番目に安い物をとかなんとか言いながらそこそこのものを自分で取り出して自分で抜栓して美味しくいただく。

2015-09-05 18.29.42

泉州のワタリガニの身と松茸と菊の花をあわせたお浸し。シャンパンとの相性は抜群。『平野』から独立した店は新地の「多田」福島の「金城」など7店舗ありそれらどの店も大繁盛していると聞き及ぶ。上海やアムステルダムに出店されて大成功をおさめている方もいると聞き及ぶ。平野の店主は人育ても凄腕である・・・

『平野』を初めどの店にも言えるのが、みんな高級店なんだけど、どこも偉ぶってなくてわざと敷居を低くするような会話をしっかりとされ、どんな方にでも美味しく食べてもらおうとする気持ちがダイレクトに伝わること。簡単なようでこれがかなり難しい・・

2015-09-05 18.35.32

「平野」と同じ仕入れ先から入れる鯨。さらし鯨はその場で湯がいて温かいうちに供される。おの身のときもあるがこの日はさえずり(舌) 当然臭みやクセは全くない。鯨肉の旨みを充分堪能する。この店で出てくる鯨肉より美味しい物は食べたことがない。

2015-09-05 18.43.10

福田氏のスペシャルティのタコの煮物は歯がなくても噛み切れる柔らかさ。イボや皮も剥がれず丁寧な炊き込みにいつも感心する。この日はしっかり炊かれた大根と水菜と松の実をクラッシュした物を添える。

2015-09-05 18.55.37

煮物椀は出汁の美味しさに感激する。薄く剥かれた大根に隠れるのは白焼きした鰻と冬瓜。鰻の脂が薄く浮いてさらりとして喉の奥にストんと落ちる。まるで泉の水を飲んでいるような美味しさ。

2015-09-05 18.50.00

焼いた鱧をクラッシュして餅米の上に置いたもの。この日初めて私のために作ってくれたらしい。気持ちが嬉しく涙がちょちょぎれる。

2015-09-05 19.04.10

33才のご主人は宮崎の都城出身。修業先の仕事をきちんと踏襲して自分の物にされている。握りの所作もかなり美しい。。80センチはある大きな包丁を使って出来るだけ魚の細胞を壊さないように静かに切り付けをする姿は神々しい。それでいてお客様には常に謙虚な姿勢で対応される。

2015-09-05 19.04.42

握りの最初は剣先烏賊から。熟成感もあって味がとても深い。この日はいないが奥さんも見ただけで人柄のよさが伝わってくる。このあたりも平野さん譲りか。

2015-09-05 19.06.30

細魚も普通に美味しい。シャリが特筆するほど美味しい。必要な分だけ小さな保温出来るおひつに入れて握られる。シャリが美味しいので〆にシャリカレーをリクエストしたところそれだけは勘弁してくださいと逆にお願いされる。

2015-09-05 19.08.55

のどぐろの美味しさは言わずもがな。

2015-09-05 19.12.32

切り付けのスタイルも「平野」と同じである釣りの鯵はビジュアルだけでも美味しそう。。美しい姿の物はやっぱり美味しい。脂の甘味が脳を突き刺す。

2015-09-05 19.16.28

大好物のシラサエビはかなり巨大なサイズ。レアに湯がかれていて甘味も上品で卵も味噌もとてもいい。泉州産とのことだがこのサイズんものはなかなか見かけない。

2015-09-05 19.30.55

ここでいつも頂く、冷やおろしの石川県の宗玄の純米吟醸を所望。辛口の濃醇タイプ。口に含んだ瞬間、甘味を感じるけどその甘さが後に残らずに軽い酸味が広がる。どっしりとしたボリュームも感じられてこのお店の料理にぴったりのお酒である。寿司が負けてしまうから「美味し過ぎないお酒」をと言うといつもこれが出てくる。

2015-09-05 19.21.02

新物のいくら。いくらの味の違いを説明するのはとても難しい。材料自身(魚種)もそうだし川で獲れる物と海の物、時期や加工の仕方で全く異なる物となる。この店のいくらは何もかもトップクラス。

2015-09-05 19.24.43

コハダは1枚漬け。ありがちな〆過ぎ感もなくしっとりとしてとても美味しい。

2015-09-05 19.32.33

いつも最後に出てくる穴子は塩と甘たれ。。皮の部分の脂が強烈。。目利きの素晴しさに敬服。ここまで旨味を引き出した穴子の握りはあまり見かけない。。平野のレシピと同じく笹に挟んで焼いて供される。熊笹の香りがついてかなり美味しい。煮詰めも上品で美味し過ぎ。ふわふわのトロトロで私の穴子ランキングではダントツ1位である。

2015-09-05 19.38.36

最後はデザート代わりの玉子焼きとかんぴょう巻。これも平野と同じお約束の美味しさ。ごちそうさまでした・・・

 

大阪市北区西天満4丁目11番8号
06-6809-4696


カテゴリー 梅田/JR大阪, 西天満, 寿司 |

すし吉

週末は中之島を2時間走ってそのあと1年間公職でお世話になった方と共に西天満の表記の店を訪問。昨年の6月に開業してちょうど1年となる。最近人をおもてなしするときはこちらを良く使わせて頂く。誰もが美味しいとわかる上質な寿司と程よい敷居の高さがいい時間を過ごさせてくれる。

新地の名店「平野」から独立された32才の福田氏が奥さんと最近入店された岸和田出身の女性調理師の3人で切り盛り。寿司の味もいいんだけど宮崎出身のご主人の人間味がいいのでここ最近は定期的に訪問している。7席しかないので最近かなり予約がとりにくい店となっている。

2014-06-14 17.54.55

座付きはガラスの器に焼き茄子と白ダツ芋。いわゆる白芋茎。焼き茄子はしんみりと味が入って白ダツはシャリシャリして涼感満載。ビールと共に頂くといい暑気払いとなる。

お店の名前は「ふく吉」と書いて「ふくよし」と読む。場所はアメリカ領事館の北側。この辺りは北新地に比べてしっとりとした大人な飲食店が多い。

法曹界がいいお店を育てるとよく言われる。乾山系の「鮨 林田」やカウンター8席の隠れ家風の「鮨ろく」、ミシュラン1星の超人気店「鮨 美菜月」などの高級寿司店の立ち並ぶ激戦区。でもこれらの店とは一線を画したお店の優しさと言うかツンとしていない空気感がこの店にはある。
多分ご主人の年齢の若さと人柄に寄るものが大きいと個人的に分析をしている。

2014-06-14 17.58.42

赤身の魚が苦手なのを知ってくれていて造りはアブラメとあまて鰈の2種類。アブラメはお造りにする事が少ないというか鮮度が劣化しやすい事と小骨が多いのでめったに造りでお目にはかかれない。普通は身がぐにゃぐにゃしたものが多いんだけどこれはシコシコのモチモチ。よほど良質で魚体の大きなものであろう。

あまて鰈(マコカレイ)はクセがなくて脂がのっていてまさに夏を感じる魚。締めていないんだけど昆布の風味も感じられるのが不思議。

2014-06-14 18.02.28

子持ちのシャコは北海道産。爪肉もちゃんと提供される。。若い店主が美味しいものをちゃんとわかっておられるのに感心する。合わせるお酒は純米辛口の水芭蕉のスパークリング。さらりとしてるんだけど旨味もしっかりあってとても飲みやすい。

2014-06-14 18.42.30

煮物は冬瓜と白甘鯛。蓴菜は最高級の秋田産。冬瓜の戻し方も完璧だし軽く塩をして締めた甘鯛もおいしすぎる。出汁の味もパーフェクトと言っていい。甘鯛の上品な脂が上質の出汁と相まって完璧な煮物椀となっている。

2014-06-14 18.11.14

こんがりと焼かれた稚鮎は三度豆の胡麻汚しと共に頂く。泥臭さが気になったがこの時期の鮎はしょうがない。同伴者が辛口のお酒が好みという事で三千盛の純米大吟醸を所望する。。この料理にドンピシャでお酒がおいしいととてもリッチな気分になる。

2014-06-14 18.23.55

毛蟹と朝風胡瓜と生湯葉の酢の物。朝風胡瓜は皮が薄くて肉質は緻密で歯切れがいい。少し干していると言っておられた。いわゆる日本料理の技法で雷干しというもの。白瓜や小メロンでする事も多い。しっかりと胡瓜の味が感じられて雷干しの文字どおり咀嚼するごとにガリガリと音がする。。

2014-06-14 18.23.47

同伴者は蟹が苦手という事なので赤貝の酢の物に即座に変更。この辺りの機転が素晴しい。まさに変幻自在。。

2014-06-14 18.30.39

「平野」と同じ仕入れ先から入れる鯨のさえずり。鯨の臭みやクセが全くない。上質な脂感が脳にずしりとくる。である。日本酒との相性は言わずもがなである。

2014-06-14 18.51.22

トウモロコシのすり流しには穂紫蘇が乗せられたもの。すべての食材にこだわり手間を惜しまず謙虚に仕事をされるのを目の前で見ながら贅沢な時間を過ごす。話しかけられればお客さんの相手もちゃんとして場を盛り上げる術もちゃんとわかってらっしゃるのにも敬服する。

2014-06-14 19.03.46

握りの最初は細魚。。寿司にたどり着くまでかなり食べているんだけど軽い食味と強い旨味に旬を感じる。シャリはほんのり温かくてやや固め。大分産のヒノヒカリを使用。

2014-06-14 19.06.20-1

剣先イカはしっかりと目を入れる事でより食べやすいのと旨味が増幅。。ビジュアルもとっても美しい。真っ白な檜のカウンターは触るとすべすべ。赤ちゃんの肌のような手触り。毎日牛乳で磨いているそう(これホント・・)

2014-06-14 19.09.54

釣りの鯵もかなりいい。ネタで季節を感じる事が出来るというのが大変嬉しい。。

2014-06-14 19.13.37

コハダは1枚漬け。この時期のシンコもいいけどしっかりと締められたコハダも大好き。こちらの店はミディアム系。シンコ(コハダの稚魚)は1キロ7万円の仕入れ値と言っておられた。寿司一貫で原価5000円くらいになる計算。。

2014-06-14 19.17.19

大好物のシラサエビ。これほど大きなサイズのものは珍しい。まさに一番ネタを仕入れるのであろう。レアに湯がかれているので甘味も強烈。味噌も甘くて秀逸。

2014-06-14 19.24.17

淡路島の雲丹。通称黒雲丹と呼ばれるもの。喉の奥にストんと落ちる。ミョウバン臭さは当然感じられない。。

2014-06-14 19.28.16

「平野」や兄弟子の福島の「清水」と同様の脂ののった穴子を熊笹に包んで温め握る。これがこのお店のスペシャリティ。

2014-06-14 19.30.24

脂ののりも強烈でフワフワでトロトロの極み。。塩と煮詰めのそれぞれで頂く。煮詰めもかなり上質。酒の酔いもあって頭もフワフワとなる。水芭蕉の純米酒と合わせるとこれもベストマッチ。

2014-06-14 19.41.14

〆のかんぴょう巻もいい仕事ぶりが感じられる。

2014-06-14 19.47.50

花丸きゅうりを巻き込んだものもサッパリして美味しい。。こういったものと日本酒の組み合わせもいいな。

2014-06-14 20.39.09-1

隣の客に出す鮪の漬けを見て同伴者が「この店は生レバー握るの?」と尋ねておられたのには笑った・・・寿司屋で生レバーの握りも一度食べてみたいな・・・

まな板の横にある塩の容器のふたが赤いので「それは味の素ですか」と尋ねておられた。。ここまでこだわって最後に味の素をかけて客に出す寿司屋もあったらおもろいなと思った。。。
でも何もかもキチンとしまくらないで多少の抜け感を出す事で客から見た敷居を下げておられる事にも感服する。。

2014-06-14 19.45.27

表札代わりのこの玉子も大好き。端っこの固い部分だけを別に頂く。。こういった気遣いにやられてしまう。奥さんもご主人もかなりいい。価格はそれなりだけど大切な人をもてなす店としては最高と思うな。

大阪市北区西天満4丁目11番8号
営業時間:5:00〜11:00
月曜休み
Tel:06-6809-4696

 


カテゴリー 梅田/JR大阪, 西天満, 淀屋橋, 寿司 |