関東炊

まる米 9月

天下茶屋の表記のおでん屋を友人と訪問。最近は予約が取れない超人気店となっている。天下茶屋駅から徒歩1分の好立地。フルオープンキッチンのコの字型15席。京都の料理店で修行された気さくな坊主頭の若き店主とスタッフさん3人で切り盛り。この日も予約なしで入店希望客が10組以上あった。

大きな角形の鍋には普通の出汁とたまり醤油ベースの2種類のおでんが煮込まれる。おでん以外にも鰹のたたきや鯖きずし、おでんの出汁がかかるポテサラなど気の利いた一品ものも多数ある。

ドリンクもビール、ハイボール、オリジナル酎ハイ、日本酒などいろいろなものが取り揃えていてしかも低価格。この日はすだち酎ハイ、唐辛子酎ハイ、青紫蘇酎ハイ、生姜酎ハイと日本酒を数種類所望する。

座付きに注文した鶏ねぎ480円は低温調理でしっとりとした食感。ブラックペッパーのかかったレタスチーズはシャキシャキの食感を楽しむ。大きな蓮根280円は皮付きで供される。はもちりは骨切りした身をさっとおでん出汁に潜らせる。車麩200円は出汁がしっかりと染み込んでふわふわな舌触り。

注文を受けてからオカラ団子を作って揚げて煮込むガンモドキ280円は表面がカリッとして香ばしく安定の美味しさ。鹿児島産の黒豚を使ったコリコリ食感の焼売280円はかなり大きくて食べ応えも満点。

おでんでは珍しいマッシュルーム500円はパルミジャーノがたっぷりかかる。濃いめの出汁で炊いた牛すじ250円はほぼ赤身肉を使用。大阪では珍しい松山揚げ180円はジュワッと出汁が染みる。注文ごとにすり身と合わせて揚げるゴボ天と玉ねぎ天、生姜天200円はふわふわ食感。

鬼おろしをかけて供されるなめこは試作品。柔らかく炊き込んで注文が通ってからさっと温める「たこ480円」も柔らかくて高級和食のレベル。味の染みまくった豆腐230円をいただいてこの日はフィニッシュ。

日本酒も好みのものを出していただきました。日本酒を出汁で割っていただく「出汁割り」もおすすめらしいです。

過去のまる米はこちら

大阪市西成区花園南2-7-30
営業時間:12:00~21:00
定休日:水曜日


カテゴリー 天下茶屋, 関東炊 |

由堂(よしたか)

東心斎橋にある表記のおでんの店を友人と訪問。カウンター7席とテーブル1卓の小さな店で最近はかなり予約が取りにくいとのこと。若い店主と美人の女性スタッフの2人で切り盛り。店主は浪花割烹の流れをくむ和食店で修行。おでんもさながら酒肴のレベルの高さもよく聞き及ぶ。メニューには価格明記一切なし。

座付は秋田産の新蓴菜。酸味のあるさっぱりとした出汁と小さなトマトも入る。刺身は白甘鯛を所望。1.2kgサイズのもので脂がのって味が深くてかなり美味しい。久しぶりに美味しい白味魚をいただいた気がした。刺身はこれ以外に鯛、天然本鮪、北海道雲丹、天草雲丹など。続いてこちらのお店のシグニチャーの蟹をいただく。この日は毛蟹が登場。甲羅にぎっしり詰まった解された身には蟹味噌が射込まれる。日本酒との相性は最高。

続いて脂が乗った大きなのどぐろの塩焼きを所望。焼き肴はこれ以外に鰻白焼き、タイラギ貝、イサキなど。この他にもカツオたたき、蛸旨煮、豆腐味噌漬けなど美味しそうな酒肴がたくさんあり。

続いておでんをいただく。全て一品づつ仕上げられるので提供時間はかかる。最初に綺麗に炊き込まれた「大根」。シェアしやすい様にカットして供されるのが嬉しい。「和牛のスジ肉煮込み」も旨味たっぷりで高級和食店の味わい。人気の「穴子と牛蒡」のおでんもかなり美味しい。「レタス」のおでんはさっぱり味わいでソーセージがいいコクを出す。葛切りと一緒に供される巨大「蛤」は出汁の味わいはもちろんレアな火入れが素晴らしい。黄身が濃い「半熟卵」もワンランク上の高級な味わい。

これ以外にも「牛蒡天」「厚揚げ」「豆腐」などよくある定番のもの以外にも「ねぎま」「鰯つみれ」「湯葉」「トマト」「とうもろこし」「青ネギと油かす」「鯨さえずり」「岩もずく」「牛ツラミと青ネギ」「ミョウガと豚バラ」「肉豆腐」など。

お酒も好みのものを数種類、美味しくいただきました。軽めにいただいて会計は2人で30000円。おでんの店ではかなり高級店です。ごちそうさまでした。

大阪市中央区東心斎橋2丁目8-5 日宝ニューグランドビル 2F
06-6210-3845
19時〜2時
月曜定休日


カテゴリー 心斎橋/四ツ橋, 関東炊, 和食 |

酒肴 哲

日本橋の裏通りの路地にある表記のおでんのお店を友人と訪問。ファザードはひっそりした感じだけど店内は意外に広くて10数席のカウンターと個室。大人の高級居酒屋といった感じで客も年齢層が高い。

この時期は予約が取りにくく毎日満席が続く人気店。カウンターの前でご主人が料理を作る割烹スタイル。焼酎を注文して好きなものをアラカルトで注文する。メニューには値段が書かれていないのでカジュアルな接待にも利用できる。

最初に全ての客が注文している名物の「どて焼き」はココットを使って最後にバーナーで焼き目を入れたもの。柔らかく煮込まれた上質なすじ肉とブレンドしたコクのある味噌がいい塩梅で濃いめの味付けと香ばしさが秀逸。

鱈の白子の醤油焼きもいい仕事をされていて焼酎にドンピシャの味わい。ここで純米酒に切り替えてもろみ味噌に漬けた豆腐をいただく。ビジュアルもとても美しい。。続いて口直しに出汁に漬けたトマトとクリームチーズを合わせたものを所望。名物のローストビーフは赤身肉だけど細かなさしが入っていてアクを抜いた辛子とソースでいただく趣向。

酒肴をいただいた後はおでんをいただく。最初の扉はこの店のレコメンドメニューの大根から。ピカピカに光って艶やかな大根は食感も残っていて絶妙の仕上がり。和食のおでんの中では完璧なものといえる。続いて焼き穴子と牛蒡のおでん。注文が通ったら一つずつ小鍋を使って仕上げられる。食材によって出汁の味をすべて変えられるのが素晴らしい。

いわしのつみれは鰯感をしっかり残したもので癖や臭み、練り物感は全くない。さっと火入れした牡蠣は宮城県産を使用。たっぷりのねぎとの相性がとてもいい。

最後は人気のベーコンクリームチーズ。ポトフから発想されたとのこと。これ以外にもコロやさえずりなどもいただきたかったけどお腹がはちきれそうなので次回の楽しみにする。お酒をいただいて一人10000円の予算です。この店の夏のおでんも個人的には大好き。

大阪市中央区日本橋2-7-27
06-6633-3899


カテゴリー 難波, 関東炊 |