地域

又三郎 12月

世界を股にかける生肉卸業社長や飲食チェーンの社長、山口県の有名料亭オーナー、英会話サロンオーナーと現在最も旬な表記の店で商談を兼ねた懇親会。今回は6800円の「熟成肉を楽しむコース」をデフォルトでお願いする。

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まずはビールで乾杯をして皆との再会を祝す。

最初にこの日に使用される熟成肉のプレゼンテーション。手前が岩手産の黒毛和牛のロース。9月20日からの熟成なので約60日くらいか。脂の加減であえてA3等級を使用とのこと。もう一方は10月21日から熟成された黒毛和牛のラムイチという部位。ランプとイチボが一緒になっているのでラムイチ。いわゆる脂ののった赤身部分。お目当ての土佐あかうしは品切れのよう。それぞれの黒毛和牛は個体番号が違うので別の牛である事はわかる。

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入り口近くにある大きな冷蔵庫には熟成中の肉が満タンに入る。これからの繁忙期に備えておられるのがよくわかる。
厨房で切り分けられた肉の塊をオーナー自らが丁寧に焼いてくれる。その間約40分間。オーナーのお話もとても面白い。それだけでお金がとれると界隈ではよく言われる。肉を焼きながらも周りのテーブルに目を光らせる。新人の教育もしなければならないので忙しい。小さな声でぴしゃりと指導する姿にオーラを感じる。オーナー自らが率先垂範しながらやってみせる姿はさすが「食べログ焼肉日本一」の店の貫禄である。オーナーのきめ細やかな目配りはにはいつも敬服する。

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ワインのセレクションも安くて美味しくてヘビーでないというか熟成肉をより美味しく食べる事が出来る素敵なものをたくさん置いてらっしゃる。お店の方に好みを言って任せるのがいいと思う。スープは蕪のすり流し。鰹と昆布の出汁なんだけどほっとする味でとてもいい。

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定番の熟成肉のパテはチリ産のピノノワールにドンピシャ。パテは喉を通ったあとにふんわりと熟成香が立ち上がる。鶏のレバーなども入ってとても軽くて食べやすい。

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大きなガラスの皿で出てきた前菜の盛り合わせは元フレンチのシェフである大森氏の独壇場でいつも期待以上のものが出てくる。粒マスタードをつけていただくローストポークは柿と一緒にいただく趣向。小さなハンバーガーのパテは当然熟成肉。。串に刺さっているのはヘレ肉の塊。。甘いソースがとてもいい。こういったものをつまみながら肉の焼けるのを待つのはとてもいい時間である。

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焼き上がった厚さ3センチの巨大な肉はオープンキッチンで銘々に切り分けられる。塩と生胡椒でいただくのが本日の趣向。西洋ワサビであったりその時期で肉の旨味を一番活かすものが添えられる。肉のおいしさはいわずともがな。茶豆に似た上品な熟成香が肉汁とともに咥内を一杯にする。

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食後は小松菜で作ったデザートドリンクで〆。。この日もお客さんで超満席。訪問するたびに進化するこのお店はまさにお肉のWonnder landなり。

前回(11月)の又三郎はこちら

大阪市住吉区長居2-13-13長居パークホテル1F
TEL 06-6693-8534
予約必須
11:30〜14:00
17:30〜23:00(L.O.22:30)
定休日 木曜日


カテゴリー 長居, 焼肉 |

双龍居 11月

9月にLAに一緒に行った友人8人と天満の表記の店を訪問する。最近は2週間ぐらい前からでないと予約ができない。近くの池田町にある旧店舗も繁盛しているが新しいビルになった新店舗も連日満席が続く。中国の5ツ星ホテルでコックをしていたといわれるジンさんがオーナー。この店の特徴はコストパフォーマンスの良さ。高級食材を使った料理が手頃な価格で食せること。今回の目的はこの時期ならでは旬の上海蟹と紹興酒。

あらかじめ予約してあったのでテーブルの上に物体が鎮座する。いわゆる蒸す前の上海蟹でこの状態ではまだ生きている。蟹に目つぶしをすると手足を縛られながら目をぱちくりする上海蟹は少しかわいそう。

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海外や蘇州(陽澄湖)から生きたまま保存しても3日くらいしか持たないと聞いたことがある。最近はドイツで異常発生したものを中国で輸入してそれを日本にもってくると聞いたことがある。

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ビールで乾杯をしてまずは前菜5種の盛り合わせ。8人で食べる分をお願いする。蒸し鶏は限りなく柔らかい。定番のコリコリの砂ずりはとっても新鮮。干し豆腐のピリ辛もビールにぴったり菜の花の浸しもサッパリしていい。真ん中はツブ貝の冷製でこの店の前菜で好きなものの一つ。ボリュームもあって見た目も美しくていい。

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続いて定番の玉子やき(300円)腐乳を塗っていただくのが個人的には好みなんだけどシェアしないと食せないくらいボリューム感もあってビールのつまみにぴったり。

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毎度おなじみ空芯菜の炒め。豆苗とどっちにしようか迷ったんだけど上湯がいいのでどんな食材でも美味しく提供されるのはさすがである。この店2012年3月24日オープンで近くの旧店舗でしっかり稼いでこちらのビルを購入。当初は1階と2階だけでやってたんだけど最近は1階から4階まですべてが店舗になっている一大中華料理ビルになっている。

店内は中国風の装飾がなされ中国人スタッフもたくさん。1階は4人掛けテーブル2卓、6人掛けテーブル4卓で2階は4人掛けテーブル4卓、6人掛けテーブル4卓、12人掛け円卓2卓。そこから上はまだ行った事がない

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北京ダック(1,980円)丸ごと出てくるものもあるんだけどこちらは廉価版。
皮だけではなく肉も食べるタイプ。皮をとってミソを塗って葱とかの薬味を入れて包んで食す。ボリューム満点で8人で食してちょうどいいくらい。

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さばふぐの唐揚げ 3本入り(750円)人数分出してくれるのが嬉しい。しっかりと衣に味がついていてボリューム満点でとてもいい。

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特製2種焼き餃子は定番の豚肉ベースのジャンボ餃子と海老ニラ玉餃子。大きな餃子の上からラー油たっぷりのピリ辛の餃子ダレがかかる。どちらの餃子もiPhoneくらいの大きさ。普通の餃子の3倍くらいの大きさがある。これは絶対におすすめ。

豚肉餃子の皮は厚目でモチモチで餡は豚肉たっぷりでとってもジューシー。海老ニラ玉餃子の中にはたっぷりのニラとプリプリの海老が入る。かぶりつくとニラの香りがふわっと口の中に広がる。そのあとは小籠包がでてきたけど餃子がおいし過ぎて写真を撮るのを忘れた。

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鶏肉の唐揚げに唐辛子とクミンシードをかけたもの。。クミン独特の香りが紹興酒とドンピシャ。羊肉バージョンもある。

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お約束の海老マヨもカリッと肉厚の海老が揚がっていてサクサクのプリプリ状態。マヨネーズにはお酒の風味が感じられてちょっと高級な感じ。。普通の中華屋さんの海老マヨとは少し違うのは食べたらわかる。

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牛肉の黒胡椒炒めは肉と野菜がちゃんと油を通していて秀逸な仕上がり。黒胡椒の辛みが紹興酒によく合う。

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しばらくすると上海蟹が真っ赤に蒸されて登場。。昔は有名な産地の「陽澄湖(ヤンチェンフー)」のタグのついたものが入っていたが。現在価格が大高騰してこれは他の産地のものと推察する。

前は一匹1800円だった記憶があるが今回は2500円。天満近辺のお店で今年は3000円が相場。ホテルだと4800円くらい。円安と現地価格の高騰で年々値上がり。食し方は黒酢や生姜酢が多いけど個人的には何もつけずにムシャムシャ頂くのが好み。
先にはさみで足を切り取って足を全部食べてから胴体をはずすと蟹味噌や卵が冷めなくて美味しく食べる事が出来るがめんどくさいので一気に剥きまくる。

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蟹剥き名人の私が剥くとこんな感じ。キレイなオレンジ色に卵はマッタリしてミソと一緒に頂く実に深いコクのある味わい。紹興酒と一緒に頂くと最高。身が小さいので胴体は殻ごとかぶりついて口の中で殻と肉を分けて食す。中国人はそのように食べているは周知の事実。。。

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〆は「牛肉の四川風煮込み」1100円。双龍居の名物調理。

四川風の激辛スープの中ははキャベツと牛肉がタップリ入ってて辛いだけじゃなくてキャベツの甘味とナッツのコクやいろんな旨味を感じる事が出来る。食すうちに頭の汗腺が開いて汗がどんどん出てくる。。最後に残ったスープに玉子麺をからめて食べるという趣向。ここで御飯を頼むのもおすすめ。

この日の会計は思いっきり飲んで食べて一人6800円。。。蟹を食べなかったら飲んで3500円くらいで天国にいけます。。。

大阪市北区浪花町1-24
06-6377-8808


カテゴリー 扇町/天満, 中華料理 |

力餅食堂 玉出

たまにとっても食べたくなる力餅食堂の赤飯。カレーうどんとの相性は最高なんだけど寒くなってきたので鍋焼きうどんと赤飯セットにする。朝からこの日の昼食は赤飯と鍋焼きうどんと予定を立てて朝のうちはその事だけをずっと考えながら玉出にある店を訪問。

地元の加賀屋にも力餅食堂のお店はあったんだけど数年前に残念ながら潰れてしまった。普通のものが普通に美味しいのでデイリーなランチにはぴったりだったので残念。

こちらの玉出の店は昼間はいつも混雑していて老若男女職業問わずいろいろな層のお客でにぎわっている。相席も普通にあって従業員さんは厨房に男性2人と女性が2人、表周りは一人で注文聞きと配膳とパッシングと会計。

力餅食堂は昔は関西に100店舗以上あったボランタリーチェーン(のれんわけ)。時代とともに店主の高齢化や後継者不足で廃業が続いていると聞き及ぶ。しかしこの玉出西の店は従業員をたくさん雇えるほど繁盛している。力餅食堂の中でも特筆すべき存在らしい。

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表のショウケースには一つ120円の大きなおはぎや、バラすしなども販売。店内はもろ昭和なんだけど掃除が行き届いて清潔な印象。おはぎ注文率も多くて御飯代わりにする客も多いと聞き及ぶ。大粒の北海道産のあずきを潰れないように煮て色味を出すので不自然な色をしていない。御飯にしっかりとあずきの香りがついていてとっても懐かしい本物の赤飯を味わえる。ちょうどこの日は栗赤飯の日でとても美味しくいただいた。

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グツグツしながら出てきた鍋焼きうどんは野菜とかまぼこが3枚と鶏肉と卵。。いろいろ入るよりもこんなんがシンプルでいい。コクのある出汁に鶏肉の旨味がしっかりと移って心温まる懐かしい味。。ありそうでなかなかない王道の上質大衆店なり。

大阪市西成区玉出西2-1-3
06-6651-5294


カテゴリー 玉出, 麺料理 |