いずもや 2013正月

南海本線住吉大社駅・阪堺電軌阪堺線住吉駅から徒歩すぐ、住吉大社のすぐ近くにある創業60年の老舗鰻店。地元でもあり私は月に一度は訪問する。

価格は600円・800円・1000円・1500円・2000円の5つのラインアップ。すべて鰻のカット数の違い。1000円が特上と呼ばれていて縁起もよいので基本私はいつもそれを所望すんだけど正月だけ毎年1500円のものを頂く。異なりは切り身が一つ多くなること。肝吸い200円も一緒に頂く。この他にも、う巻き500円、出汁巻き300円、うざく600円。鰻が高騰の時代に全く値上げしないことに頭が下がる。

店内は年期の入りまくった映画のセットのような感じでカウンター4席、歪んだ4人掛けテーブルが2卓。裸電球に黒電話が渋い。千と千尋のワールドが広がる昭和コレクション。

2014-01-10 13.29.14

出てきた鰻は直焼きで表面がパリッとしていて中がふんわり。あっさりしたタレがとっても大好き。

子供のころに親が母と2人で小さな寿司店を営んでいた。一人っ子で中学生の僕は誰もいない家に帰る前に寿司店に寄って母親の顔を見るのが楽しみだった。

学校から帰ってきた僕に母親がおやつ代わりに鰻丼をいつも作ってくれた。その鰻丼は御飯に鰻のタレだけをかけたものだった。よくわかんない僕は「美味しい美味しいと」言って食べていた。その丼には鰻は全くのってなかった。子供心に鰻丼って御飯に醤油の甘いタレをかけて食べるものとずっと思っていた・・・

子供心に記憶のある母親が作ってくれてた鰻の丼がいずもやさんのものと味がよく似ていてこの店に来ると時折子供のときのことを思い出す。どっちでもいい話なんだけどな・・・私の母親少し変わっていて友人が遊びにきたらいつもホットミルクを出してくれた。友人がいつもこの牛乳薄いなと言っていた。母はホットミルクをクリープにお湯を入れて作っていた。粉ミルク状態だな・・本人はこれが美味しいと言い張っていたな・・・

どっちでもいい話が続くけど私がいまだに口に入れることが出来ない食材は「マグロ」そのこと自体は友人の間でも結構有名なんだけどその理由を知っている方はほとんどいない。これも子供の頃のある事件に端を発する。。聞けば泣けるよ・・・

鰻の話に戻るけどこの店旨いとか不味いとか言うレヴェルの店ではない。存在が素晴しい。いつも言ってるんだけどお金で買えない価値がこの店にはある。。

大阪府大阪市住吉区東粉浜3-29-1
06-6671-2768
定休日:水曜日


カテゴリー 住吉, 住吉公園, 住吉大社, |

いづもや 8月

この夏に久しぶりに食す鰻は住吉の名店「いづもや」。この時代に価格はなんと600円・800円・1000円・1500円・2000円。。通称と言うか実際にそう書かれている「特上」1000円を昔からいつも所望する。じっくり見ると壁に貼られた値札もなかなか味のある字である。

2013-07-29 12.39.35

出てきた鰻丼は香ばしくこんがり焼かれた鰻が2切れ半。この2切れ半が絶妙の量。ご飯はやや柔らかめでタレも少し甘めだがくどくはない。しっかりと角が取れたまろやかな味。誰が食べても美味しいと感じるものである。

2013-07-29 12.47.00

月に一度くらい食べるので私の中での鰻はこの店がデフォルトになっている。帰りに奥さんに「鰻の仕入れ大変じゃないんですか、どうして値上げしないんですか」と聞くと「仕入れ価格は数年前の2倍になりました。でも息子(店主)が値上げせんと頑張るねん!と言うからしょうがないんです」とのたまふ。頭が下がる思いである。

このお言葉を聞いてさらに後味がよくなる。お店はレトロだし黒電話とかあっと驚くようなものが点在する。しかしこの店のお客さんに喜んでもらおうという思いが店中に溢れる善意のお店。まさに商売人の鏡である。。いつもお腹いっぱいになりながら心も清々しい気分で帰る事ができる希有な店。

*京都の先斗町の同名の店は同じような丼が1980円だった。。昔からあるメニューの文字もかなりいい味を出している。

2013-07-29 12.39.23-2

大阪府大阪市住吉区東粉浜3-29-1

06-6671-2768
定休日:水曜日


カテゴリー 住吉, 住吉公園, 住吉大社, |

いずもや 12月

南海本線住吉大社駅・阪堺電軌阪堺線住吉駅から徒歩5分、住吉大社のすぐ近くにある老舗・レトロな鰻店。地元でもあり私は月に一度は訪問する。友人がクリスマスプレゼントをわざわざ持ってきてくれたので一緒にクリスマスランチをこの店でする。

価格は600円・800円・1000円・1500円・2000円の5つのラインアップ。すべて鰻のカット数の違い。1000円が特上と呼ばれているので基本私はいつもそれを所望する。
う巻き500円、出汁巻き300円、肝吸い200円、うざく600円。この鰻高騰の時代に何ともリーズナブルな価格設定。

お店は店内は、カウンター4席、歪んだ4人掛けテーブルが2卓。どこかしこすべて年季がはいっている。壁、テーブル、 レジの棚、黒電話・・・まるで映画のセットのよう。

ビールで「メリークリスマス」と乾杯をしてうざく600円をつまむ。キュウリが多めでいい酒のあてである。お店は11時半ぐらいから鰻が売り切れるまで。だいたい4時くらいに終了が多いかな。

カリカリに焼かれた鰻とビールの相性は最高。この料理は鰻のエキスのついた酢に絡まったキュウリを食べる料理と私は思っている。友人とビジネスの話や共通の友人の話などをしながら盛り上がる。

うまき500円。。強火でさっと焼き上げるフワフワで半熟じゅくじゅくでトロトロ状態。鰻は叩いて入っている。上からかかったタレも豪快で良い。店の前を通る路面電車のガタンゴトンという音と振動も味のうち。

柔らかめのごはんは甘めのタレが満遍なくからめられてて個人的には大好き。カリッと焼かれた鰻は臭みもなく脂のしつこさがない。200円の肝吸いも丁寧な下処理をしていてとっても美味しい。

お金で買えない歴史と雰囲気を兼ね備えたいづもやの鰻は住吉の名物なり。

大阪府大阪市住吉区東粉浜3-29-1
06-6671-2768

定休日:水曜日

いづもやうなぎ / 住吉駅住吉公園駅住吉鳥居前駅


カテゴリー 住吉, 住吉公園, 住吉大社, |