堺市

梅の花 さかい利晶の杜店

南海本線堺駅東口から今の時期だけ「環濠クルーズさかい」という定期観光船が運行しているので運行初日に乗船する。

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堺の市街地中心部を流れる内川・土井川の周りには数多くの歴史的遺産や観光名所があり、ガイドさんの説明とともに満開の桜とともにそれを楽しむことが出来る。

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環濠を一周してから海の方まで出て、旧灯台を身近に見て出発点に戻る。約50分のクルーズであるがリーズナブルでかつ歴史まで学ぶことが出来たのでとても楽しめた。

そのあとはザビエル公園や土井川のほとりの満開の桜を楽しみながらさかい利晶の杜にある表記の店を訪問する。総檜で出来た平屋の外観が特徴で店の前には縁側のある和風作りのスタバがある。

はかなり上質感に満ちあふれる。店内も個室を含め、かなりハイグレードかつ美しい内装とすべての部屋から見える前栽の美しさこの時期だけの税込4320円の看板メニュー「梅の花」に飲み放題のついた6000円のコースを所望する。こちらのお店はコックレスで運営しているんだけどそのようには見えない料理の出来映えにいつも感心する。

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ビールで乾杯をしてまずはネットリした食感の嶺岡豆腐。牛乳を葛で練り上げたものでほんのり甘くて上にかかった柚味噌との相性がとてもいい。そのあとは菜っ葉のお浸しでありがちな保存料等の嫌な味は全くしない。引き上げ湯葉を炊いたものはとてもいい味。

茶碗蒸しは青さ海苔の餡がかかっていて食感もトロトロでとてもいい塩梅である。漬け鮪の湯葉とろろ掛けは苦手なので引き上げ湯葉と湯葉豆腐に変更いただく。

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名物のとうふしゅうまいは鶏肉と相まってとてもあっさりといただくことが出来る。柚味噌と木の芽味噌の田楽は蓬麩と粟麩を使用。横に添えられた湯葉揚げははんぺん状のすり身を湯葉で巻いて揚げたもので毎回食することが出来るが特にどおってことはない。大鍋で作ってシェアする湯豆腐は豆腐も湯葉も豆乳出汁も優しい加減でとても美味しい。筍豆乳餅に桜海老あんをかけたものは普通。湯葉グラタンはポン酢をかけるとあっさり下味が引き締まっていい塩梅になる。餅米に味を付けて蒸された御強に汁もの甘味と続いてフィニッシュ。とてもよくできた身体に優しい満足度の高い食事でした。

堺市堺区宿院町西2-1-17
072-225-

梅の花 さかい利晶の杜豆腐料理・湯葉料理 / 宿院駅寺地町駅大小路駅

夜総合点★★★☆☆ 3.0


カテゴリー 堺市, 和食 |

丹甫

阪堺電気鉄道の宿院駅東にある堺でナンバー1と評される中華料理店を訪問。お店は店主とその奥様、スタッフ2名で切り盛り。料理はほぼご主人だけで作られている。最初にビールを所望して7000円のお薦めコースいただく。その他に廉価版の5000円、数日前に予約が必要の9000円のコースがあるらしい。

最初の前菜盛り合わせはプチトマトの杏酒漬け、豚トロのチャーシュに鶏肝のローストを乗せたもの。ワカサギのフリット、ピータンの粒マスタード添え、くらげ酢の物、すね肉の煮込み。スタンダードなものをどれも丁寧に作っているんだけど上品過ぎてボリューム不足。

鶏と鴨でとった出汁をベースに人参のすり流し仕立てのスープ。中にはフカヒレが入る。コラーゲンスープと説明いたただくんだけど口の中が脂でべとべとになって気持ち悪い。。塩分が強すぎるのとあわせてこれは閉口・・・・

サゴシの蒸したものを香港ソースでいただく。広東料理ではポピュラーな料理。これも塩分が強く喉が渇く感じがする。どの料理も丁寧に作られるので提供時間がかなりかかる。時間を気にせずにたくさんおしゃべりをする食事会には最適である。

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牛テールのXO醤煮込み。あしらえはA菜。甕出しの紹興酒と一緒にいただく。蟹爪にすり身とパートフリックを巻いて揚げたもの。甘酢をつけていただくが特にどおってことはない。デザートは白玉の入った胡桃ぜんざい。常連客はアラカルトを注文しておられた。世間相場の倍の価格くらいコスパは良くないけど家庭的な雰囲気で気軽に高級中華を食すにはぴったりのお店・・かもしれない。

堺区大町東2丁目1-27
072-223-1181

中国料理 丹甫中華料理 / 宿院駅寺地町駅大小路駅

夜総合点★★☆☆☆ 2.5


カテゴリー 堺市, 中華料理 |

梅の花  さかい利晶の杜店

表記の店を社員同伴で視察する。さかい利晶の杜は2015年の3月に堺市が作った千利休と与謝野晶子を知ってもらうためのテーマパークのようなもの。先日新聞でこの施設を作った堺市の経済効果は14億円と書かれていた(誰が計ったのかは不明であるが・・・)総檜で出来た平屋の外観はかなり上質感に満ちあふれる。店内も個室を含め、かなりハイグレードかつ美しい内装とすべての部屋から見える前栽の美しさで大阪府内の和食店ではホテルも含めてナンバーワンのデザインと建築意匠を尽くした店と思う。

平日でも満席状態が続く大繁盛店でこの日も数日前に予約をしてなんとか入店する。この日は割引デーでこちらのお店を代表する懐石「梅の花」4320円が3500円でいただけるとのことでそちらを所望する。
こちらのお店は全国で50店舗近くあり、特筆すべきはそのすべての店舗がコックレスで運営されているという点である。

和食店は昔ながらの職人気質をもった調理師の腕や考えに経営が左右されてしまうのが業界の常識で経営拡大のための阻害要因になる事が少なくない。こちらの会社はすべてパートアルバイトで会席料理を作り提供する仕組みを作り上げた業界のパイオニアである。
客層はほぼ女性のグループ客が中心で平日のせいか高年齢の方が目立つ。

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先付け・前菜は引き上げ湯葉と牛乳と葛で作るクリーミーな「嶺岡豆腐」に柚味噌をかけたもの、小松菜のお浸しの3品。

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続いてテーブルに備え付けの電磁調理器を使った湯豆腐鍋。豆乳と湯葉の風呂の中に大きな豆腐が入る。(写真は3人分)

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取り分けてもらい出汁の入った豆乳にポン酢を少したらすとかなりいい塩梅となりお腹にスルスルとはいる。

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お造りは鮪を醤油漬けにしたものにとろろ芋をかけたもの。

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私が鮪が苦手と申し上げると湯葉豆腐と生湯葉のお造りに変更していただく。サービス、接遇はかなり訓練されて行き届いている。

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金華ハムの入った茶碗蒸しにほうれん草の餡がかかったもの。特にどおってことないものであるが卵と出汁の割合と火入れ加減は完璧。

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陶器のせいろで蒸された湯葉シュウマイは豆腐と鶏肉で作った餡の周りに刻んだ湯葉をくっつけたもの。商品は自社のセントラルキッチンで作っているらしい。

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カボチャの炊いたものに鴨のミンチの入った餡をかけたもの。特にどおってことがないものであるが女性が好む商品。

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生麩の田楽は粟麩と蓬麩の2種。それぞれに木の芽味噌と玉味噌がかかる。

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こちらのお店の昔からあるスペシャリティで湯葉の天ぷら。中ははんぺんのようなフワフワの魚のすり身。レモンをかけていただく。

植物性タンパク質攻撃なんだけど物足りなさはあまり感じない。

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湯葉グラタンは少し物足りない塩梅だけどこれもポン酢をかけていただくと味が変わるとのこと。

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餅米を使った雑穀系の蒸しご飯と湯葉の生姜清汁と香の物。有田焼を中心とした食器もかなり美しく洗練された感がある。

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デザートは自家製の水ようかん。セントラルキッチンで作ったもの。お持たせ用もある。

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豆乳で作ったアイスクリームに黒蜜ときな粉をかけたもの。お茶も何度も新しいものに差し替えていただける。おしぼりも4回くらい替えてくれた。このような食器を使い、落ち着いた綺麗な部屋の設えでこの価格はかなりお得感を感じる。京都の料亭以上の設えとサービスでリーズナブルに健康的な和食が食せるという新たな価値をもたらしたこちらのお店に敬服する。

堺市堺区宿院町西2-1-17
072-225-0506


カテゴリー 堺市, 和食 |