やきとり

熊の焼き鳥 2月

天神橋筋6丁目の駅すぐ近くのレンガ通りにある今や予約の取れない焼き鳥店。テレビや雑誌で紹介されまくりで今や大阪でナンバーワンとの誉れが高い焼き鳥店。何度もエントリーするがいつも予約が取れなく久しぶりの訪問。お店は間接照明の上品な内装で、肘置きの付いた赤い椅子が並ぶカウンタ−席と店の奥に掘りごたつのテーブル席。

メニューは
おまかせ10串コース 2500円
おまかせ13串コース 3000円
熊の焼鳥スペシャルコース 10,000円(1日1組限定要予約)
の3種類。その他にもアラカルトの一品がいろいろある。

最初にハートランドビールの生を注文して13串のお任せコースをお願いする。

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こちらのお店で「雲丹ムネ」と呼ばれるものは柔らかい生胸肉に、雲丹が混ぜ込まれた山芋とろろがかかっていて手巻き寿司風に海苔を巻いて食べる。
続いて注文マストの鳥刺しは「ささみ」、とっても甘い「脂肝」、脂ののった「とろせせり」、首皮よりもしっかりした味わいの「腰皮」、横隔膜の横の「ハラミ」。それぞれを味わいや食感の異なりを楽しみながら専用醤油とごま油でいただく。スタンダードな5種盛りの他に12種盛り、1日に一組だけの24種盛りがある。

続いての串焼きは塩焼き部分とタレで焼いた部分に分かれた「つくね」。フワフワの仕上がりだが軟骨が刻まれていて歯触りもいい。柔らかく脂ののった「モモ葱」、開かずに焼き上げた円錐形の心臓の「丸ハツ」は柔らかくて脂ののりもいい。甘甘の「トロ皮」とコリコリした食感だけでなく脂も感じる「ひざ軟骨」が続く。

カウンタ−の中では店主含めて4人のスタッフが必死のパッチで動きまくる。食事中も電話はずっと鳴りっ放し。滞在時間中はずっと満席で客が帰ると20秒で次の客が入店する。あまりに激しい繁盛ぶりにびっくらぽん。。。

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梅やげんはしっかりと身のついたヤゲン軟骨に甘い梅肉がかかったもの。百合の花の蕾の金針菜は栄養価が高い。みさきと呼ばれる希少部位は脂もしっかり乗って肉汁もたっぷり。表面がカリッと焼き上げられた手羽先をいただいて〆はテレビでも取り上げられた大粒のキンカンの乗った卵かけ御飯と雲丹スープ茶漬け。デセールは大粒の苺と雪見大福。。酎ハイなどもいただいて8000円のお会計でした。4月からは大阪で初めての会員制焼き鳥店にして客を絞り込む予定。ますますの発展を祈念する。

大阪府大阪市北区天神橋6-3-26
レンガ通り内050-5570-5517


カテゴリー 天神橋筋六丁目, 串料理, やきとり |

niku-niku

泉佐野市の犬鳴山温泉に行くすがらの辺鄙な場所に「肉料理 ふじわら」というお店があり、年に2回ぐらい10年以上定期的に訪問していた。田舎のおばちゃんの家に遊びに行った気になる自然満喫の店で自分とこの鶏小屋で名古屋コーチンを200日以上育ててそれをすき焼きにしてくれるのが名物だった。

おばちゃん自らが山で採ったわらびや自家製のこんにゃく、畑でとれる野菜は最高の御馳走であった。ご主人が自ら捕る猪もさばきたての心臓とレバー、腎臓、横隔膜を塩焼きでよく頂いた。しかし1年前におばちゃんが病気で倒れ、残念ながらお店を廃業したという噂を聞き及ぶ。

しかし本年6月に親戚筋の若夫婦がこの店を継ぐことになり夏のバーベキューを中心に大復活とのこと。
その話を聞きつけて仲間15人と離れを貸し切ってお任せ料理で軍鶏や鶏のすき焼き、塩焼きを頂く。

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ビールとともにでる突き出しでいきなり泉州の郷土料理「じゃこごうこ」登場。水なすの古漬けと大阪湾のとびあら海老を炊き合したもの。激塩の水茄子と海老の絶妙の旨さに悶絶する。・・これは昔からの知る人ぞ知る逸品。なかなかやります・・・

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黒毛和牛の土手焼きもビールにぴったり。若奥さんは当然地元の方でこのような地元系の料理はなんでも出来るらしい。

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早朝に締めた地鶏は内臓もいい色をしている。すべての部位が丁寧に盛られている。

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軍鶏も仕入れだがかなり上質なものである。これらを最初は塩焼きで頂く。スパークリングと白ワインで食べまくる。川のせせらぎがBGMとなる。昼間は手ぶらでバーベキューも出来て川遊びや家族風呂も楽しめる。梅雨時は蛍鑑賞も出来てとてもいい場所である。

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この日は特別に梅雨時にとれる梅雨松茸を持参する。当然すき焼きとの相性は抜群。赤ワインと一緒に飲むや食うやの大騒ぎ。

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鶏のすき焼きに松茸を大量に投入する。地元産の玉ねぎも甘甘で軍鶏と地鶏の食べ比べもとても楽しい。鶏の内臓と松茸の取り合わせもなかなかいい。食事が終わってみんなで露店風呂に入って再びビールを頂く。〆の水茄子漬け物はお約束。

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川で遊んで風呂にも入って食事とお酒でひとり6000円くらいでした。7月中旬に訪問してホントは人には教えたくなかったお店。一月遅れでアップします。。子供と一緒に夏の思い出作りにぴったり。安近短楽の象徴のような場所です。

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大阪府泉佐野市大木1772
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カテゴリー 泉佐野市, , やきとり, 焼肉 |

ながひろ 3月

天下茶屋駅をおりて南東方向に徒歩3分の知る人ぞ知る私のとっておきの焼鳥店。

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へんこ親父一人が5時から一人で店を開けて切り盛りする。この日は後輩を連れて4人で開店直後に訪問。6時になるといつも満員で8時頃には品切れで店じまい。常連率9割の超地元密着店舗。5時半に来た客が席があるので「今日は暇やな・・」と言っていた。

焼き鳥はほとんどのものが90〜100円で大きくて肉はピカピカ。。安旨焼き鳥の最高峰で焼き鳥界のエベレストと個人的には思っている。ビールで乾杯して好きなものを好きなだけ注文する。

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鶏皮の湯引きは身もたくさんついていて且つ親鳥を使用しているのでゴリゴリして食べ応え満点。

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こちらのヘンコ親父全く笑わない。。。客いじりの天才と言われる。推定年齢75才くらいか、最近見かけなくなった昭和の焼き鳥屋の親父のオーラ出まくり。串の塩やタレかは親父が決める。炭を旨く使いながら手際はかなりいい。

このヘンコ&ドS親父を見るだけでもこの店に来る価値はある。常連客は親父にいじられに来るような感じ。たまに優しいところが垣間見えるのが人情酒場のいいところ。

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名物のつくねはしっかりと焼き込む。台本どおりに後輩君が「どうしてこのつくねは緑なんですか」の質問。

親父曰く「知らん!食べたらわかる・・・」とのいつもの答え(笑)口に入れるとホクホクする。。。後輩君が「食べてもわからない・・・枝豆ですか?」と答えると一言「味オンチ!」「口の超えた客はみんなわかる」とのたまう。

続けて「ほうれん草とはちゃうで」「グリーンピースとかともちゃうで」とのこと。女性がいたためなのか「答えは〇〇や」と答えてくれたのが以外だった。親父少し丸くなったか・・・

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鶏皮は焼き込んでから串をはずしてポン酢で提供。美味し過ぎて酎ハイがすすみまくる。パリパリになるまで焼き込むので余分な脂も落ちてかなり美味しい。

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砂ずりはかなり新しい。まさに鮮度の勝利なり・・・6時半くらいから常連客風の手伝いのおっさんが入るけど飲みながらしゃべりながらの仕事。。。

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ウインナーとししとう。こんなのが食べたかった・・・焼き込み方が素晴しい。今まで取材関係はすべてお断り。写真はNG(せやけど必死でお願いして撮りました)なので注意。

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三角(ぼんじり)は異常に大きい。骨のところまで大きくカットしているせい。梅肉をつけていただく。脂の落とし加減が絶妙なり。この部分やレバーはいつも早く売り切れる。

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手羽も大きくて新しい。。皮は当然ぱりぱり。見ただけで美味しいことがわかる。。この他にも生レバーや心臓やいろんなものを頂く。この日は頂かなかったけどレバーなどの内臓系やいつまでやき続けるのか心配になるジャガイモバター、焼き茄子、椎茸は必食。

この日はビールと酎ハイを思いっきりいただいてひとり2000円の会計。。普通の飲み食いなら1000円で充分。毎日通える価格も大満足。。昭和の居酒屋漫才も楽しめて安くて旨いまさに天下茶屋の雄なり。

大阪市西成区天下茶屋3-24-1


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