住吉公園

てっぱん

住吉大社駅一筋東の路地にある焼き鳥店。 ずっと昔に大阪で一番よく当たる占い師がそこで占いをしていて全国のスチワーデス(死語)が数カ月待ちの予約をして来阪していたところの一階にある。

ビジネスの先輩と一緒に当時冷やかしに行ったことがある。その先輩は病み上がりで健康運を見てもらったところ今回の病気の治癒をきっかけに超長生きをするでしょうと言われ喜んでいたが数ヵ月後に亡くなった。。。

そんなことを思い出しながらぶらりと友人と入店。 大きな鉄板で様々な鶏の切り身部位を自分で焼くスタイルとなっている。

波乗りをするご主人がこだわる淡路の朝挽きの鶏らしい。

砂ずり、こころ、モモ、ネック、皮の盛りわせで1300円也。。。 鉄板に穴があいていて脂が勝手に落ちる仕組み。。 自分で焼いた鶏をすりゴマでいただくという趣向

なかなか面白いね。。


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いづもや

住吉大社のすぐそばチン電沿いにある 「粉浜 いづもや」さん。月に2~3度は行く地元の普段使いの店。せやけど創業60年以上という老舗。

外観は最近、暖簾が新しくなって個人的には面白くない。前の暖簾は白いものが年季が入り裏から剥ぎ継ぎをした天然記念物もの。。

店内は、カウンター4席と4人掛けテーブルが4卓。白木でぴかぴかなんだけど微妙に傾いていてこのテーブルといすを見るだけでもお値打ち。。ひょっとして店が傾いているのかもしれない。

壁やテーブル、黒電話、レジの棚などドラマのセットか千と千尋の舞台のよう、裸電球の明かりがぼんやりと灯っていてまさにタイムスリップ空間。

いつものように特上まむし1000円と肝吸い200円を所望。特上なんだけどその上に1500円と2000円のまむしがあるというこの店の不可思議がある。

鰻まむしのラインアップは600円 800円 1,000円 1,500円 2,000円でのっかっている鰻の料で価格が違う。もちろん大阪スタイルの蒸さない鰻。。 個人的な話だが実は私はこの店で1000円以上のまむしを食したことがない。 今の事業で成功したらこの店で2000円のまむしをいただくことをご褒美と言うか人生の目標にしている(俺って安っす!)

こんがり焼かれた鰻が2切れ半。。結構肉厚。香ばしくて上手に焼いている。。ご飯は柔らかめ(これがいい)タレは少し甘い目だがくどくはない。お吸い物も鰻屋の吸い物の王道。 誰が食べても普通に美味しい。。特別なサプライズや感動はなくても店を出てああ美味しかったと普通に言える希少なお店である。

休みの昼間に鰻巻と鰻ざくをいただきながらビール(もちろんキリンラガー)をいただき〆にまむしをいただけばかなりいい休日になるだろう。。。

お金で買えない価値(歴史と雰囲気)がこの店にはある。 個人的にとても好きなお店で場所、お店、味と、歴史、風情すべてお気に入り。

東京オリンピックの年に生まれた私は昔から何も変わらない(これが一番難しい)この店の構えとまむしの味が未来永劫ひき継がれることを願う。

大阪市住吉区東粉浜3-29-1

06-6671-2768

11:30 – 19:00            


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邯鄲小吃館 (ハンダンショウチュカン)

会議の後、職場の若手社員10名と中国語を習っている留学生君とともに敬愛する地元の「邯鄲小吃館」を訪問する。駅から遠いし不便極まりないんだけどこの店を訪ねて遠方から多くの客が来る。以前ご一緒したフードコーディネートのYさんも後日彼氏を連れて難波からタクシーを駆って水餃子を食べに来たと聞き及ぶ。食事代よりもタクシー代の方が確実に高い。

この店看板もなく冷房もない。夏は暑く冬はかなり寒い。中国家庭料理を標榜するだけあって家庭用コンロとテフロンのフライパンで御主人が自由自在に料理を作る

「小吃館」っていうのは一膳飯屋っていう意味と今年社員旅行で上海に行った社員は少しツウぶって話す。中国人がこの店に来たらとても喜ぶ。。日本でホンモノの中国料理がいただけること大阪の高級ホテルの料理長も夜な夜な食べにくるということ、これだけでこの店のパフォーマンスの高さがうかがい知れる。

生ビールと共に落花生と蒸しどりのピリ辛。。落花生は八角と一緒に醤油に漬けられている。。最初からビールごくごくいってしまう。。

店名の邯鄲という広東省と四川省の間にある小さな村で住んでいるときに学んだ家庭料理。素材を活かした優しい味付けの中国料理はいくら食べても食べ飽きない。ワイワイガヤガヤと中国の話をしたり料理の話をしながら楽しい時間を過ごす。

鶏の肝の醤油煮は大好物。。これさえあれば紹興酒一升いってしまう。。味の加減も最高だし素材も地元商店街の専門店で買っていることも知っているので旨すぎる。。オクラときくらげの黒酢和えもどんどんビールが進む。

留学生君も大喜び。。奥さんの接客も地味ながら実にいい。。

きゅうりを叩いたものに生のニンニクを潰したものをぶっかけて黒酢で食す。すごい香りがしてまさにこれぞ中国家庭料理って感じの逸品である。一見地味なんだけど実に滋味深い料理である。

北京ダックの北京ダック抜きのようなネギを湯葉の皮で巻いた料理は甘いみそとネギの辛味のバランスが素晴らしい。。

この店のスペシャリティーのトマトの砂糖掛けは単にトマトにグラニュー糖を掛けているだけではないところがポイントである。留学生君も「中国とおんなじ味や」と喜んでいた。日本の田舎でもこのようにしてトマトを食べる習慣があるところがあると誰かが言っていた。この店はこの料理もいいけどトマトと玉子を炒めた物もムチャムチャ旨い。いつもどちらにしようか迷ってしまう。

テーブルで焼肉にしようか迷った羊肉なんだけど店内が暑くなるので厨房で焼いていただいた。羊はクセがあるので苦手と言う人もここのラムは大丈夫です。味付けは塩だけで十分と店主のたまう。香辛料のクミンが実にエスニックな香りをかもしだす。一味唐辛子の辛味もまたいい。ほとんどクセがなく、やわらかくてジューシィーでめちゃウマ。牛肉と違ってあっさりしているので、いくらでもいける。

女子社員君の実家でヤギを飼っているので最初は羊食べれないと言っていたのがバクバク食べていた。

水餃子を所望したら客がいないことを理由に客席で実演をしてくれることとなった。この店の御主人、顔はいかつく腕は丸太のようであるが心が優しい。とっても親切で目の前で作り方を説明しながら小麦と水だけで皮を作って餡を入れる。中国では焼き餃子は水餃子のリサイクル、つまり残り物を焼くのが焼き餃子と説明されていた。焼きめしも同様である。途中で私どもの調理師も餃子作りにチャレンジする。焼き餃子と水餃子では包み方が異なることも初めて知った。

湯がきたての水餃子を黒酢で食す。作りたての皮はピカピカでツルツルでシコシコしてまさに水餃子は皮を食べる料理であること再確認する。。特に変わった調味料を入れるわけでもなく自分で皮を作ると簡単にこんなに美味しいものが出来ることに驚いた。

水餃子の皮と同じ材料でジャージャー麺を作られる。麺はモチモチ。キュウリと白髪ネギが入っていて濃い目の味噌味の挽肉との相性はバッチリ。これは締めに絶対に注文したい逸品である。この店タバコ携帯は禁止です

大阪市住之江区浜口西2-11-18      
06-6678-3078   
営業時間:13:00~23:00   
定休日:木・金  

 


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