イタリア物語

季節の変わり目に行きたくなるお店がいくつかある。 好みに合った寿司店、中国料理店もいくつかあるが この店のパスタも間違いなく個人的な好みの5本の指に入る。 何をいただいても絶対に間違いないと保証できる。 私は食べてる途中で再びメニューを見て次回来店時に食べるものを考えてしまう。 たくさんのメニューのすべてに店主の想いと優しさが感じられる。 「泣けるパスタ」と個人的に命名している 今日も昼下がりに大阪市内から阪神高速を何回も乗り継いで約1時間でこの店まで到着。 過去に何度も訪問しているがまず店主の福井賢太郎氏の風貌がいい。 いい料理人は顔つきとその体型に共通項が見て取れる。 それなりの年齢だと思うのだがお客に目配りをしながら一人でパスタを作る 調理している姿は神々しく老舗の寿司職人を思わせる。 今回少し訪れない間にメニューが充実して何を食べてよいか迷ってしまう。 menyu.JPG スタンダードのパスタにしようかと思ったが 大奮発して「浜ゆで牡蠣のトマトソース」を所望する。 献立名だけ見るとパスタの上に 牡蠣が2つ3つのっかているだけのように思われるが 例の如く野菜のテンコ盛り・・・ 一寸豆、白菜、人参、マッシュルーム、小切り茄子、大根、ピーマン 赤ピーマン、黄ピーマン、しめじ、山芋、冬瓜、柿、ゆで卵。。 まさに野菜の下にパスタが隠れている状態。。 野菜の主張と手打ち麺のバランスも程よく「グレイト!」と叫びたくなる完成度。 野菜をひとつずつ食べていく楽しみもあり細かな仕事ぶりがひと皿の中にが感じられる。 トマトソースも実に優しく調和のとれた、しかもコクのあるなんとも言えない味わい。 ニンニクのせいかオリーブオイルのせいか私はパスタを食べると必ずお腹を壊すが このお店だけは大丈夫。 野菜も旨いしソースも旨い。。そんでこの店の名物の生パスタとソースが絶妙に絡まって そこらにあるスパゲティーのアルデンテのツルリンとした感じとは全く違う 生めん独特の味わい深いニューと伸びる感じとザらっとした食感も素晴らしい。 一緒に出してくれたお箸で周りを気にせずにずるずると音を出していただくと ほんまに息がとまるほどの味わいの深さ。 旨いというコトバでは言い表せられない。。。泉南の田園風景と漁港が口の中で瞬時に映像となって駆け抜ける。いろんな味が舌の味雷に働きかける。野菜がこんなにトマトソースに合うことに今もって感激する。 もちろん牡蠣のエキス味もトマトソースにより深い味わいを作っている。 PA260003.JPG メニューの充実度も以前来た時より間違いなく進化している。失礼だがこの年齢にして恐るべし探究心である。 このパスタ大阪市内だと価格は3倍以上することまち違いなし。 というよりこのスタイルで都会で営業したら旨すぎて行列ができすぎて暴動が起きる可能性あり。 店主が体をこわされないよう祈りながら、お礼を言って 来た道を帰る。朝早くからやっているのでモーニングパスタいいよ。 次はゆっくりと電車で行って美味しいワインと洋風なべをいただこうと思う。 大阪府泉南市樽井1-2-13 イタリア物語 年中無休(体が続くまで・・らしい)


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