2010年11月

なにわ懐石と天野酒を楽しむ会

表題の会が私どもの懐石料理徳 本店にて11月6日に行われた。店舗の改装を機に食に関わるイベントを隔月で行うこととなり今回はその第1弾として河内長野の造り酒屋の西條酒造10代目西條陽三社長に来店いただき当店での生酒のフルラインアップに加えて特別なお酒も持ち込んでいただき天野酒と懐石料理のマリアージュを楽しむ夕べとなった。 天野酒の会1.jpg 総勢22名の参加者で事前告知はあまりしなかったが80歳を過ぎた奥様も単独参加で極楽極楽といいながら天野酒を飲みまくっていた。。 sakiduke1.JPG 献立はこの日の為に当店総料理長の多田稔彦が酒蔵まで赴いて考え抜いたものである。。。 先付けは舞茸の黄金和えで火入れした舞茸を卵黄と山の芋のおろしたものを調味して練り合わせたものと合わせたもの上にイクラが2粒。。見た目も麗しく旨過ぎたので写真を撮るのを失念する。。 sakeiroiro.JPG 今回メインとなるお酒は蔵元が自身で経営する居酒屋と私どもの店にしかない純米大吟醸の生酒「粋のつゆ」は濃い味の焼肴にドンピシャ。。。旨みが多く一口目は甘く感じるが日本酒度は辛口ですぐに酔っぱらってしまう。 大吟醸無濾過生原酒の「笹のつゆ」はアンフィルターでまさに本物の一番搾り状態。香りも鮮烈で飲み口軽快。。最後に旨みの余韻がしっかり残る日本酒の芸術品と確信。。。。 これは八寸に合わせる。。。 本醸造生原酒「珠のつゆ」は醸造アルコールを附けて入るが実に濃厚な味わい。。低温熟成された生酒の旨さに驚く。。。。お造りとのマリアージュは最高。。。実に安心できる旨い酒であった。。。。 このほかにも秘蔵の価格のつかない袋絞りスペシャル原酒(本年度品評会入賞)の「天のつゆ」もだしていただき食事の前に賞味させていただいた。 nimonowannaniwa.JPG 煮物椀は卵と魚のすり身を合わせたものに車エビとチンゲン菜の取り合わせ。汁はかつおだしに百合根を裏ごしたものを合わせたすり流し仕立て。。濃厚でかつあっさりした舌触りはお酒との相性も抜群。 tukurinaniwa.JPG 造りは天然ヒラメ(九州)、太刀魚、中トロ。。。。不味いわけがない hasunnaniwa.JPG おしのぎに穴子の一口寿司と新生姜を甘く炊いた「べっ甲生姜」の取り合わせ。 八寸はむかごの白和えにとんぶりを乗せたもの、炊きたての番茶で戻した子持ちアユの甘露煮(これは当店料理長のスペシャリティ)、柿香煎和え、しめじ柚香焼、栗せんべい。。。。。 sunomononaniwa.JPG この後メインディッシュの焼肴がでてきたがお酒を飲み過ぎて撮影するのを失念。。 天然鰤に諸味味噌と卵味噌で合わせた味噌を乗せて焼いたもの、胡麻豆腐に地元の味噌屋の池田屋さんのおかず味噌「住之江味噌」を乗せて焼いたもの、味を入れて焼き目を付けた大根に鴨をはさんで焼き上げた「鴨の博多大根」(これも強烈に旨かった・・・)これらを朴葉に包んで焼き上げる野趣あふれる逸品。。。 酢肴は泉州産のワタリガニ。。。氷を敷き詰めた器に蟹の身と酢ゼリーを掛け、あしらえにぶどうと若布をゼリーで寄せたもの。。。。旨過ぎ・・・・ shokujinaniwa.JPG かぶらと水茄子の入った赤味噌仕立ての汁と釜炊きのご飯。。小菜としてサンマの卯の花煮を添えさせていただいた。。。 デセールは干し柿を蜂蜜で戻したもの熟柿かと思ったがより柿の味が鮮烈で添えた荒ごし餡との相性も素晴らしかった(自画自賛ばかりですいません) 心斎橋宇治園の薄茶で終了。。。。参加費10000円決して高くないと思うんだけど・・ 次回は2月上旬にロゼワインとのコラボを予定。。。。 詳しくは懐石料理徳 住之江本店http://www.nori-kaiseki.jp/


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ラ ペティ ロ アラ ブッシュ 11月

京阪電車・地下鉄堺筋線の北浜駅から徒歩5分のここ数年よく行くフレンチレストラン。 近所の新進気鋭の若手シェフの店が数店できているが野菜づかいの妙とオーセンティックな調理が46歳の疲れた胃腸に合う気がすることとマダム含めたメートルの嫌みのないサービスがお気に入り。。 シェフは名門旧ホテルプラザ出身。 amusu.JPG シャルルラフィットの辛口シャンパンで乾杯の後、アミューズはサザエを柔らかく炊いたものを焼菓子に乗せたもの。。。シャンパンとともに胃が活性するのがわかる。。 kanizensai.JPG 前菜その一は毛ガニのサラダ仕立ての上に温泉卵とマスタードのドレッシングがかかったもの。。 カニ好きの私にはたまらない献立。。。マスタードの酸味と温泉卵のまろやかさと毛ガニの甘さの混合はシャンパンとともに至福の時間をもたらす。。 omaruzensai.JPG 前菜その2はオマールエビと野菜のサラダで契約農家で作る唐辛子やカブや大根などを絶妙に火入れしたり生で食したり・・・野菜の旨さを知り尽くしたシェフの真骨頂の料理である。。 オマールはソースアメリケーヌと泡のソースともう一つ別のソースで変化を楽しめるようになっている。。 白ワインはプイィフュイッセテートドクリュを所望。。比較的手ごろな価格だがしっかりとした味わい。。 kurisupu.JPG 温泉卵の入ったクリのスープは香りが立ちまくってまさに秋を感じさせる。。ベーコンの泡が塩気を足して 実に絶妙な味のバランスである。 kuekue.JPG 魚料理はクエのソテーのブールブランソース。。。こういう普通のソースが妙に落ち着く。。。 クエの身ががさっぱりしすぎていたのは残念。 ginkamo.JPG メインはいつもおなじみの青森産の銀の鴨のアロゼ。。。 鴨の身はどこよりもうまい。。。関西近郊の鴨も最近よく食すが肉の質がまず決定的に違う。。。 鴨のジュを旨く煮詰めたソースももはや鉄板である。 ミディアムボディのムーランナヴァンもどんどん進む。 sorube.JPG スパイスのシャーベットも秀逸。 11deseru.JPG デセールはキャラメルで煮込んだ洋ナシにキャラメルアイスを乗せたもの。 6種類から選べるがすべて超ハイレベル。盛り合わせが好きな方は別ですが、ここのデザートはどこよりも格別。一皿としてのクオリティが確実に高い。 結構全体的にボリュームがあるけど、爽やかで繊細なので食後もすっきり。 接客は良く気が付くし、客単価を上げようとするやらしさもない。。。いつも気持ちよくお店を出ることが出来る。。。今日は8400円のコース。。(サービス料別途)しかしコストパフォーマンスはかなり高いと思う。 シェフもいつもお見送り。。。ありがとね。 大阪府大阪市中央区今橋2-1-10 ダイセンビル1F 06-6208-1808


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春来館

山口県まで出張。。 湯田温泉で歓待を受けた後、ラーメン食いに行こうということで地元名物のB級グルメ、「ばりそば」に突撃。このラーメンは山口市にしかないらしく地元ではメジャーらしいが私は初めての体験。。 実は大阪の十三にもあると後で聞き及ぶ。
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3人前2300円のそばを5人でシェアすることにする。。 出てきたばりそばは皿が直径70センチくらいのデカサイズ。。。5人盛りもあると言っていた。。 ぱっと見は長崎皿うどんのようだが餡はさらっとしていてスープのようで麺は長崎よりも太い。。野菜がてんこ盛りで入っている。餡には若干の酸味が感じられどんどん食べまくった。。麺はカリカリしててでもしんなりしてるところもあっていい感じ。。 barisoba.JPG 店のおばさんが途中でポン酢を入れたらうまいと言ったので入れたら味が激変。。。最初から入れたほうが旨いと思うくらい。。。気がつくと完食。。。。。 ご馳走様でした。。。。 083-923-0802 お店は夜の8時開店

春来館中華麺 / 湯田温泉駅


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