2011年04月

アメリカ視察旅行 その7(最終)

朝8時から2時間,井崎先生のセミナーを受ける。 お客さまに支持されるため、競争に勝つためにアメリカの小売店、飲食店がローコストオペレーションを実施することで「安さ」を作りだしていること。 我々の会社がどうすればそれを実行することが出来るか、その手順までを詳しく解説いただいた。 最も大切なことは売り方ではなく商品対策であること、商品・立地・オペレーションを変えなければならないということ。                                                                店が売りたいものではなくお客が欲しいものを売らなければならないこと。お客が欲しいものだけを変える価格、求める品質、求められる商品群、求める量目をもって提供しなければならないこと。 それらのことをアメリカの小売店を中心に視察し骨身にしみるくらい理解をさせていただいた。 sono1los.JPG この日の最初の視察はThe Americana at Brandに行く。ダウンタウンに近い都市型のショッピングセンターで街のようになっている。。。施設内の芝生の上で楽器演奏が行われ、池と噴水と誰かわからん金色の銅像。子供たちを含む家族連れが公園に遊びに来ているかのような風景である。その周りを取り囲むように5階建ての建物が立つ。敷地内を路面電車が走る。。 1階と2階には流行りのお店が並んでいる。3階から5階部分は高級アパート。 pasuta2.JPG 昼食はイタリアンレストランでパスタをいただく。結構いい店だったが料理はいまいち。。。西海岸のイタリアンは東海岸よりもレベルが高くないと聞き及ぶ。。。。。                               famazu.JPG そのあとThe Groveを視察。。昔からあるファーマーズマーケットを再開発したと聞く。 シンボルであるクロック・タワーの写真。                                        ファーマーズ・マーケットとはいえ常設の綺麗な屋台村が特定の場所に軒を並べています。 湿気が低いので東南アジアの蒸れた空気や不快な臭いはなかった。。 屋台村のレストランの価格は普通のレストランとあんま変わらない。テーブルがほとんど屋外に設置、青天の下で食事をする。                                                    そのほかにも八百屋、果物屋などの生鮮食料品店、ハンバーガー、寿司、メキシカン、、アイスクリーム、ジュースバーなどの屋台、アクセサリーショップ、革製品、土産屋など、200店舗近くのショップが軒を並べる。 famazu2.JPG そのファーマーズマーケットに併設された屋外型のモールのThe Groveはショッピング・コンプレックスで中央に噴水があり、映画館と複数のレストラン・お店が入居。ここも路面電車が走っている。 町並みや通る人を見ているとやっとロサンジェルスに来たという感がする。。                                                                                   この日はホテルで参加者全員でフェアウェルパーティー。この研修の感想など発表しながらプライムビーフをいただく。。 pinkusu.JPG 翌日は帰国の日。。。空港でLAでは超有名店のホットドック店ピンクスを見つける。創業66年というアメリカでは老舗。場所は「ピンクス」という老舗ホットドック屋です。本店は日本円で300円ほどのチリドックが有名で、深夜まで行列の耐えないお店らしい。 P4280609.JPG メニューはこんな感じ。。空港の中にしたら安いほうかも。。。ここも全く火を使わないオペレーション。。。 さっさと出国手続きをして一路成田へ。。。エコノミークラス12時間はかなりこたえた。。。。                                                                以上で報告終了。。。お付き合いただきました皆様ありがとうございました。。。


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アメリカ視察旅行 その6

時差ボケもなくなり気候もいいのでとても過ごしやすい。ロサンジェルスの気候は本当に素晴らしい。 P4250403.JPG 視察前の井崎先生の朝の講義がとてもわかりやすく前日に見て回った店舗の解説から入ってアメリカの経営の原理原則に至るまで幅広く説明をいただく。又業態については客のTPOSがすべてであること。そのTPOSにあった商品群を客の立場でそろえること。客層を絞り込むのではなくプライスゾーンを絞り込むことが大切であること。それらのことを実例を挙げながらわかりやすく2時間お話しいただいた。 P4260406.JPG この日の最初の視察はFountain ValleyにあるGrocery Outret(売り上げ770億円 125店舗)で賞味期限切れや期限間近のものを取り揃えたスーパー。 P4260409.JPG 米国、世界中の2500か所の工場から仕入れている。このような店でも十分市民権を得てこれだけの店舗を持っていることがすごい。それだけ客がこのような商品を求めているということであろう。 daraturi.JPG Costco PlazaにあるDallar Tree(売り上げ4644億円 3591店舗)は99Cent Only Storeと同じ100円ショップの業態。日常家庭用品、食料品、本、玩具、ギフトなどを1ドルかそれ以下で販売。全品目の40%が中国から輸入している。 P4260442.JPG Big Lots(売り上げ4645億円 1339店舗)もバラエティーストア(全客層生活必需品店) ナショナルブランドメーカーの生産過剰品や生産販売終了品をウォルマート等のディスカウントストアの20~40%割引価格で販売している。 supurante-shon.JPG 昼食はSouplantation(売り上げ300億円 111店舗)サラダ中心のバイキングレストラン。 8.59ドルで上質なサラダ、スープ、パン、パスタ、デザートが食べ放題。女性客に大人気らしい。 子供は6歳から12歳までは4.99ドル、3歳から5歳までは2.99ドル、シニアは60歳以上10%オフ。 ドリンクは小が2.39ドル 大が2.89ドル。                                        最初に好きなサラダをサラダバーから取る。種類もありまくりなので迷ってしまう。トッピングとドレッシングも10種類くらいある。サラダバーで好きなだけ取ったら最初に会計をする。                             席についたら、スープを取りに行く。この日はスープが9種類。チリも好みだがやっぱりクラムチャウダー。クラッカーをのせていただく。 サラダとスープのほかにもパスタ3種類(柔らかめでケチャップたっぷりお子様向き)、ピザブレッド、マフィン、ベイクドポテト、ケーキやフルーツ、アイスクリームもちろん全ておかわり自由です。。。。これだけ食べたら絶対に不健康。。。 デザートは、アイスクリーム、タピオカ、カッテージチーズ、ブラウニー、フルーツ、自分で作るソフトクリーム。どれもが相対的に高品質でブッフェとは思えないおいしさ。特にサラダが秀逸。こんな店も日本にはまだない。                                                                                                                      サラダバイキングで腹いっぱいになったが近くに讃岐うどん屋があるということで潜入。実はこの店の店主は権八(ロスにもあり)で有名な東京資本のグローバルダイニングのアメリカ社長でその会社を退職して奥さんとともに自身のソウルフードである讃岐うどんをアメリカ風にアレンジしないで広めようという考えらしい。                                                                                                                          全て手打ちでいりこと鰹と昆布で丁寧に出汁を取る。。。なんとも生産性の悪いファストフードであるがそういう問題でもないらしい。うどん一杯に根性が入っている。 oudon.JPG かけうどん、ぶっかけは3.45ドル きつねうどんは4.95ドル、天ぷらうどん、肉うどん、カレーうどん、牛丼、天丼が5.95ドル そのほか天ぷらとうどん、おにぎり、カリフォルニアロール、どんぶりの組み合わせがいろいろあった。 menyuoudon.JPG アメリカ人がこの腰のある固いうどんとかそけき風味の出汁の味を受け入れることが出来るのか興味深いところである。かけうどんをいただいたが出汁も含めて香川県の味だったもので感心した。おにぎりのコメはカリフォルニア産のコシヒカリで日本より低価格で美味しいと店主は言っていた。健闘と繁盛を心より祈り店を後にした。 inout.JPG そこからTheDistrict at Tustin Legacyに直行。コストコなどを視察し西海岸で快進撃中のIn-n-Out Burger(売り上げ466億円 233店舗)で3度目の昼食。 この店はカリフォルニアを中心に展開しているハンバーガーチェーン。今のところ、カリフォルニア州と、ネバダ州、アリゾナ州の一部だけにしか店を出していない。この店の特徴はシンプルなメニュー構成。ハンバーガーとポテト以外の食べものを一切売っていない。ドリンクは1.3ドルで飲み放題(だったと思う) ハンバーガー1.85ドル、チーズバーガー2.15ドル、ダブルダブル(肉2枚重ね)3.15ドル、ポテト1.4ドルとそれらを組み合わせたセットメニューのみ。                                                                                                席数は80くらいだがドライブスルー併設なので延々と車が並んでいる。どえらい人気である。 この店は冷凍モノを使わないのをウリにしていて、他のハンバーガーチェーンとは一線を画した味の違いを提供してくれるらしい。そこそこ厚みがあって肉の感触と肉汁が感じられる荒挽きの肉、柔らかめのパン、新鮮なパリパリのレタスとトマト、生の玉ねぎも珍しい。 そして、ジャガイモを丸ごと機械にかけてカットし、そのまま揚げたフライドポテトがこれまた絶品。その作業が丸見えなので見ていてとても楽しい。 作り置きをしていないので少し待たされるが分業制で作る勢いも強烈である。 会計の時にドリンクカップを渡されてドリンクを自分でいれて飲みながら5分くらい待つ。店も厨房も美しい。クリンネスが徹底されている。                                                                                                                                                            menyuinout.JPG 包み紙にビーフもポテトも冷凍のものは一切使わない。バンズは防腐剤を使わず、本物のパン生地を昔ながらの方法で作っている。レタスは毎日フレッシュなものをちぎって使用。ケネベック産のポテトを毎日皮を剥き、カットして使用。使用しているオイルは創業当初から全てコレステロールフリーのものを使用。と書かれている。。。料理は新鮮で作り立てが一番。ファストフードでも大切なことがよくわかる。                                                              rasusi.JPG 鼻からハンバーガーが出そうなのを我慢してBENIHANAが買収した寿司バーのRA Sushiに一人で潜入。全米に12店舗あるらしい。日本の寿司屋とは無縁のFunkyな音楽がガンガンかかり、Barエリアは若者で賑わうらしい。 アメリカでは寿司は基本サビ抜きなので山葵とガリは別盛り。 お店の内装は赤と黒、アメリカ人にとって和のイメージは赤と黒なのであろう。ハリウッド映画に出てくる中国系の和食職人みたいなのが寿司を握っていたので一人でうけていた。。寿司自身はネタもシャリも秀逸であった。でも値段がかなり高かった。これだけで10ドル近くした。 peiwei.JPG そのショッピングセンターの中にPei Wei asiandiner(売り上げ278億円 159店舗) があったので潜入。現在も急成長しているテーブルサービスレストランのPF Chang’s china Bistoro(売り上げ920億円 189店舗)の新業態レストランである。この店はファストカジュアルレストランなのだが食材はすべてフレッシュでテーブルレストランに近い品質の料理を出す中華料理店。5つの食材(牛、豚、鳥・・・)と11種類の調理法・調味料を客が選択して組み合わせるというもの。店内のポップも液晶で動いたりITを駆使しているところも勉強になった。さすがにお腹いっぱいで食べることが出来なかったが店に入って観察だけさせていただいた。 thiku.JPG Chick-FilーA(売り上げ2962億円 1425店舗)というチキンを主力商品としたファストフード店は創業者がクリスチャンなので日曜日は店休日というお店。 したがって従業員の定着率がよく売上収益も好調らしい。。この店も見るだけ。 horufuzu1.JPG このショッピングセンターでは時間があったのでホールフーズを徹底的に観察させていただいた。。 HPで調べるとホールフーズのモットーは”Whole Foods, Whole People, Whole Planet(自然食品、健康な人々、健全な地球)らしい。1500坪以上の巨大なフロアに食料品マーケット、花屋、自然ボディケア店舗、ヘアケア、化粧品、雑貨類、カフェに至るまで日常生活に必要なほとんどのものを取りそろえている。 店内はウオルマート等に比べると店員が比較的多く、ショッピングカートを整理したり果物・野菜類の陳列に目を配っていることが目に見える。。 horufuzu33.JPG まず店の入り口には「オーガニック」の定義と、土作りについての説明が大きなパネルでなされていた。                                                                野菜や果物の約80%がオーガニック。低農薬?栽培のものも販売しているが、その場合は、オーガニックと同様に、大きくて見やすい表示をきちんとしている。                                果、肉類、魚介類、乳製品などの食料品、量り売りの惣菜コーナーも充実していて、レジをすませた後、店内のあるイート・インコーナー(ちょっとしたレストランの雰囲気)で食べることもできる。総菜コーナー用の容器はリサイクルペーパーでできているのにも感心する。 肉類とその加工品(ソーセージ、ハム等)はホルモン剤や抗生物質を使用していない。それが一目瞭然にわかる表示もしっかりとしていた。。 他に、卵、乳製品、ピザや豆乳などの加工食品もオーガニックが中心であった。 魚売り場にはお店の「約束」を書いたボードが立ててあった。内容は完全にはわからなかったが 抗生物質、化学薬品、保存料は使っていないということと週に6日またはほぼ毎日仕入れをしている、だから新鮮という意味のことが書かれていた。 肉売り場もショーケースに飼料はすべて農薬のない草と書かれていた。 食料品マーケットは、ベーカリー、チーズ、シーフード、肉類、お惣菜、コーヒーなどのセクションに分かれ、自然に優しいオーガニックフードがきれいに並べられている。日本のデパートのようにてんでばらばら、どこに何があるのかさっぱりわからん状態になっていない。。。目的別にきちっと計画的なコーディネイトされているのに感動する。 horufuzu22.JPG カフェスペースでは2日前にいただき、見た目も味も秀逸であったサラダバー、ホットバー(イタリアン、アジアン、メキシカンの食べ物がそれぞれ単体でお店のようになった惣菜売り場)寿司バー、サンドウィッチバー、ピザバーがありどれもが一定のレベルであった。スープの種類が豊富でアメリカ人がスープを食べるという感覚が理解できた。 全般的に味と見た目の鮮やかさに感心する。身体にいいものでも、本当においしく、見た目においそうでなければアメリカでは勝てないことも学習した。 ヘアケア・スキンケア製品や石鹸もオーガニックの品ぞろえがたくさんあり安くて上質なものをお土産にどっさり買っていった。 horufuzu44.JPG 歩き疲れてジュースバー。。。体の状態やその日のコンディションに合わせて野菜とフルーツを選んでくれる。。。もちろんすべてオーガニックである。。。 リーマンショック後業績が一時落ち込み苦戦していたらしい。敏腕若手コンサルのF氏によるとホールペイチェック(給与全部がなくなるくらい高いお店)と皮肉られ価格政策の見直しを余儀なくされたらしい。                                                                もちろん景気だけではなく今回視察した多くの競争相手の参入も関係するのであろう。 帰国してHPなど様々な資料で分析したところ株価も2009年を底に2006年の水準までほぼ戻している。。。リーマンショック後、少しづつ回復基調にあることが見て取れる(分析が浅いかもしれませんが・・・・・) P4260525.JPG そのあとThe Promenade Shops at Doa Logoというショッピングセンターに移動。               Dressu Barn(売り上げ1427億円 1428店舗)は30歳から50歳の働く女性をターゲット。中間クラスの服をディスカウントで販売。そのほかにもVictoria Secret(売り上げ5607億円 1332店舗)はかわいい下着を手ごろな価格で販売。。この業態も日本にない。。。写真を撮りたかったが変態親父のようなので控えた。 P4260522.JPG 妊婦と新生児をターゲットとした店も日本にはない。。。かわいらしいおしゃれな服が低価格で販売され。ていた。。。これぞ業態店である。。。。頑張れ西松屋。。 P4260523.JPG Pet Smart(売り上げ5065億円 1112店舗)はペット業界全米1位。13400品目を取り扱う。グルーミング、トレーニングサービスも行う。店舗の半数は動物病院も併設。日本との大きな違いは店でペットを販売していない点。。F氏に聞くとアメリカでは生きた動物は店頭で販売する慣習がないらしい。                                                                井崎先生の話によるとアメリカは全世帯の62%でペットを飼っておりその原因はストレス社会であるとおっしゃっておられた。。。。 P4260524.JPG Staples(売り上げ1兆4153億円 218店舗)は事務用品売り上げ高世界一。標準面積550坪に7500品目を販売) P4260494.JPG TJ Maxx(売り上げ1兆3162億円 847店舗)もアパレルを中心に靴、アクセサリー、バッグなどメーカーの廃盤品、在庫処分品を扱う。 onzaboda.JPG 同じショッピングセンターにあるOn the borderというメキシカンで一足早い晩ご飯。 店内の雰囲気はカジュアルな感じで、仲間やファミリーなどとわいわいがやがや楽しむ感じである。 最初にトルティーヤチップスがサルサと共に運ばれてくるが、チップスが無くなると何回でもお替りを持ってきてくれるサービスも嬉しい。 まずは大好物のワカモレを所望。。。イケメン店員がアボガド、玉ねぎ、トマト、香草、レモンと塩を石のボウルに入れてかき回す。。。。ディップ状になったものをナチョスに付けていただく。。。ドリンクはフローズンマルガリータ。。。最高! takosu.JPG そのあとホットチリウイングとEnchilada(エンチラーダ)を所望する。具はビーフ、チキン、ポーク、ベジタブルと選ぶ事が出来たのでビーフを選ぶ。それぞれをタコスに挟んでいただくという趣向。 1人だいたい$8~$13の会計であった。。。 ホテルに帰って就寝。。。。


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アメリカ視察旅行 その5

ロサンジェルスで宿泊したキッチン付きのホテルだが作りはかなり質素。。 朝の食事もあるがこんな感じ(寂し。。)    ↓ P4240327.JPG この日は特別にロス在住の鈴木敏仁先生から午前中に講義をいただき、午後から視察をアレンジいただいた。アメリカと日本の小売業のキャッシュサイクル、総資本営業利益率の違いやウォルマート研究の第一人者なのでその強さの解説等をいただいた。 P4250329.JPG この日はイースターであったため多くのお店が休みであった。最初にWincoを視察。 78店で、売り上げ5000億円のスーパー・ウェアハウスストア企業。 倉庫型ディスカウント・スーパーマーケットって感じか。 入り口の近くには「ウォール・オブ・バリューズ」と呼ばれているお値打ち価格商品が積み上げられていてグローサリー売場と青果、鮮魚と食肉、ベーカリーがあった。                   P4250333.JPG また、600種類以上あるバルク・フーズ(大量販売、量り売り)部門に自然食品、有機食品、スナック、キャンディーなどが低価格で取りそろえられていた。 コーヒーの試飲もあった。 uinko2.JPG スナック、キャンディー、コーヒー豆、パスタ等が整然と量り売りされている姿は実にエキサイトメントであり圧倒的な商品力をアピールしている。 今をもってしてもアメリカも不況の真っただ中。ほとんどの顧客は計画購買が大半でどのお店で何を買うのかは全てお客の判断である。エブリデイロープライスの超巨大店のウオルマートを中心にアメリカの小売店は廻っているのだが毎日ウオルマートだと変化に乏しいし飽きるなとこの店を見て実感した。                                                               この店での買い物は実にファンタスティックであり買い物が純粋に楽しいと感じさせる要素がいくつもあった。 uinko3.JPG 野菜や魚介、肉類も量り売り。お客が好きなものを好きなだけ購入できる。もちろん全ての商品は低価格である。 いろいろな新しいショッピングセンター、ディスカウントスーパーをはじめとする新しい店舗を視察し、比較観察することで基幹となっている業態やフォーマットが理解でき、ひいてはアメリカ商業の原理原則が頭ではなく体全体で実感できた。やっぱり実際にお金を払ってお客の立場で買い物をしなければ見えないものがたくさんあることが理解できた。 たとえば卵一つにしてもケージフリーの鶏の卵や、USDA認定マーク付きの物、低農薬のえさ、そうじゃない物と値段に応じて選ぶことが出来る。牛乳もLow Fat、Fat Free、Half and Half、Lactose Free、1%、2%・・・それぞれのオーガニック商品とそうでないもの。。。選択枝ありすぎ。。。これが豊かさであり競争社会であること。。日本のPBは品質が中途半端でちょっとだけ安いけどまずいものの代名詞となっている。                                                        全ては客が選択することである。選ばれなければその企業は終わってしまう。だから買う立場で商品を作らなければならないということを示していただいた。                                P4250355.JPG 昼ご飯はTaco Bell(売り上げ6900億円 5833店舗)でタコス。メキシカンのファストフードでは世界一の売り上げを誇る。全店舗の20%が直営であとの80%がFCファストフード業界では最も「産業化」が進んでいる。店内では火を使わず必要最低限のオペレーションしかないために低質な労働力で営業が可能。 故に店舗展開も早く労働生産性も高い。                                                                                                      P4250355.JPG この店もデブのメキシコ系のおばはん(姉ちゃんかもしれんが)がやる気のない空気をふんだんに出しながら注文を取りタコスセットをだらだらと作っていた。 P4250360.JPG 適当に作っても見た目はそれなりになるのがタコスのいいところか。でもあとで胸やけした。。。。。 食べなんだらよかったとロスまで来て反省。。。 P4250373.JPG Kmartも視察。昔はアメリカの小売業の代表格であったが2002年に倒産。しかし半年後に再上場を果たし2005年にはSearesを買収し復調をしている。                                                                                                しかし視察した店舗は昔のダイエーをほうふつさせる半端な品ぞろえとゾーンニングで商品が回転していないと井崎先生はおっしゃっていた。。 CVC.JPG スーパードラッグストアのCVS(売り上げ4兆8989億円 6981店)はWalgreenと異なり同業態の企業を買収してどんどん拡大をしている。店舗内に調剤病院を併設していた。 fureshii-ji.JPG 07年にイギリスの食品ス―パTescoが20億ドルの投資をコミットメントして設立。 店舗は全てセルフレジで本部主導型。商品は300坪の店に3800アイテムと絞り込んでいる。その商品の5割がPBで売り上げの7割がPBであると聞き及ぶ。 店頭作業は究極の効率化をはかっていると世間ではいわれる。。。それを如実に表しているのが店のレイアウトでシンプルな中にも明確なコンセプトがあると聞いた。店頭に入ると生花があって正面に平台なしの青果とフルーツが左右に配置、右エンドにはサラダ、次の列(裏側)には精肉と魚、そのエンドはサンドイッチ、自然派商品、ゴンドラにはデイリー商品と飲料があって店頭右がレジとなっている。                                                                                                                                 すなわち、この入口近辺ですぐに買える食品が数は少ないがコンパクトに配置され、レジでの精算もすぐにできるようになっている。これはまさに日本のコンビニと同じ形。 要はお客さんが簡単に入ってこれてすぐ買い物して出ていけるようになっているということか。 henrisu.JPG 食品スーパーの新しいフォーマットの「ヘンリーズファーマーズ・マーケット」を視察。 産地を記し産直のスーパーマーケッでゴンドラではなく店の真ん中に平台で野菜や果物が山積みされていた。主力商品が野菜であることがわかる。                                     店内は500坪~700坪と小規模ながら、ファーマーズマーケットと名前があるように、アメリカの昔の「市場」を連想させるウッディな内装で親しみやすい雰囲気。青果等は量り売りが中心。店のまん中にある樽にはいったナッツやチョコや穀物類も量り売りで少量から購入できるのがポイントと見た。栄養補助食品やヒーリンググッズ、自然派化粧品も種類が多くコンセプトをしっかりと客に示す品ぞろえとなっていた。   bijeizu.JPG 晩ご飯は周りに飲食店がないのでホテル近くの若手敏腕コンサルタントF氏お勧めのBJ’Sに行く。ブルワリーレストランということで結構人気店らしい。料理はいわゆる何でもありのアメリカン料理。       店のの中に入ると、レセプションがあり30分くらいの待ち時間。。名前を聞かれ(アメリカではこんな時マイコウ!と名乗ってしまう私。。。。)バーカウンターで名物の7種類のビールの飲み比べをする。 中は200席くらいのテーブル席と、バーがある。所々に大型スクリーンがありいろんなスポーツがオンエアされていた。                                                               食事はたくさんある中でベビーラックを所望。柔らかく焼かれて甘いバーベキューソースで味をつけられたベビーラックはビールにぴったり。サンドイッチは中にステーキがはさまれていてボリューム満点。。。客層は若い人が多いと感じた。。料金もそう高くはないのでカジュアル使いされているのであろう。。 お腹いっぱいでホテルに帰り就寝。。。。。


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