2011年09月

いづもや

住吉大社のすぐそばチン電沿いにある 「粉浜 いづもや」さん。月に2~3度は行く地元の普段使いの店。せやけど創業60年以上という老舗。

外観は最近、暖簾が新しくなって個人的には面白くない。前の暖簾は白いものが年季が入り裏から剥ぎ継ぎをした天然記念物もの。。

店内は、カウンター4席と4人掛けテーブルが4卓。白木でぴかぴかなんだけど微妙に傾いていてこのテーブルといすを見るだけでもお値打ち。。ひょっとして店が傾いているのかもしれない。

壁やテーブル、黒電話、レジの棚などドラマのセットか千と千尋の舞台のよう、裸電球の明かりがぼんやりと灯っていてまさにタイムスリップ空間。

いつものように特上まむし1000円と肝吸い200円を所望。特上なんだけどその上に1500円と2000円のまむしがあるというこの店の不可思議がある。

鰻まむしのラインアップは600円 800円 1,000円 1,500円 2,000円でのっかっている鰻の料で価格が違う。もちろん大阪スタイルの蒸さない鰻。。 個人的な話だが実は私はこの店で1000円以上のまむしを食したことがない。 今の事業で成功したらこの店で2000円のまむしをいただくことをご褒美と言うか人生の目標にしている(俺って安っす!)

こんがり焼かれた鰻が2切れ半。。結構肉厚。香ばしくて上手に焼いている。。ご飯は柔らかめ(これがいい)タレは少し甘い目だがくどくはない。お吸い物も鰻屋の吸い物の王道。 誰が食べても普通に美味しい。。特別なサプライズや感動はなくても店を出てああ美味しかったと普通に言える希少なお店である。

休みの昼間に鰻巻と鰻ざくをいただきながらビール(もちろんキリンラガー)をいただき〆にまむしをいただけばかなりいい休日になるだろう。。。

お金で買えない価値(歴史と雰囲気)がこの店にはある。 個人的にとても好きなお店で場所、お店、味と、歴史、風情すべてお気に入り。

東京オリンピックの年に生まれた私は昔から何も変わらない(これが一番難しい)この店の構えとまむしの味が未来永劫ひき継がれることを願う。

大阪市住吉区東粉浜3-29-1

06-6671-2768

11:30 – 19:00            


カテゴリー 住吉, 住吉公園, 住吉大社, |

蕎麦切り 大城

日曜日は朝から長居公園でランニング。近くにシャワーブースを見つけそこを拠点に終日過ごす。ちょうど次女(中三)が競技場で試合があったのでしばし見学。大阪市大会で100m4位。。本来は200mが得意なので上出来な成績に試合後2人で喜ぶ。

ランチはそのシャワーブースの横にある蕎麦切り「大城」。。。高校の後輩が女将さんをしていてブログやマスコミ等で今や絶賛の行列のできる蕎麦屋となっている。。西田辺マダム御用達の大人の蕎麦店となっている。

住宅街の隠れ屋のような場所に和モダンなしつらえ。どちらかといえば料亭のよう。食器や装飾、ファニチャーも女将さんのセンスが行き届いている。特にユニフォームがいい。Tシャツと首にまいたスカーフがスチュワーデス(死語)のようで見とれてしまう。。まさにここは手打ちそばを中心にしたハイクオリティーな食事が鶴ヶ丘で食せるという希少な店。

女将さん(マダムと言った方がいいか)がシュッとしているので食事もお酒も何もかもが美味しくいただける。。

このような専門店はやはり店主のセンス次第だなと再認識する。 走り疲れてまずはビール。。。一緒に鱧の焼き霜造りを所望。蕎麦屋のアテでしかも昼間にこのようなものがいただけることがまず抜けている。。

鱧の質も骨切りも素晴らしい。。和食の腕もかなりいいものを持っていおられると推察される。スダチを搾って塩で食す。

本醸造の八海山をいただきながら。釜揚げシラスの丼と蕎麦のセット950円をいただく。シラスは限りなく軽くふんわりして魚の嫌な臭いが全くない。かなり良質なものであることは一口いただけばわかる。

鶉の卵と海苔との相性も抜群。。。休日の昼間に綺麗な庭を見ながらのおひとり様ランチは都会にいることを忘れさせてくれる。。庭から聞こえる鶏の声に幸せを感じる。

そして蕎麦は切りが太めで、風味よく噛むとしっかり甘みを感じる。今回は塩で最後までいただいた。固さも歯ごたえも心地よく日本酒とドンピシャ。。荒挽き感があって蕎麦を食ってるという満足度を上げてくれる。。

蕎麦以外にも多種多様な魚を中心とした料理の献立が並ぶ。。蕎麦店でここまでやりつくしている店は記憶がない。。。それぞれがすべて高水準であることとコスパも優れていることが驚きである。。昼のセットメニューはある意味ボランティアのような価格付け。。

こりゃ繁盛するわ。。。と今回も超満足でお店を出る。。。

阿倍野区西田辺町2-6-13 

06-6691-0046

昼 11:00~14:30

夜 17:00~終了


カテゴリー 鶴ヶ丘, 長居, 西田辺, 蕎麦 |

肝胆亭

神戸港に南極観測船「しらせ」が入港し、お呼ばれで船上パーティーに参加。自衛隊員の手作りの料理や屋台の焼き鳥に舌鼓。

そのあと友人と三宮でいろんな意味で有名な「肝胆亭」に行く。 場所は三宮駅中央口の北側すぐ。フラワーロードより一本東の筋の三琴ビルの地下1階。 雑誌や新聞にもよく取り上げられる三宮の有名店 というか名物店。いや、名物おやじか。

お腹いっぱいだったのでワインとつまみを所望。。というよりは名物マスターとアホな話をしに来たような感じか。。。

国防の話から阪神タイガース、森羅万象いろんな話を酔っ払い状態でしゃべりまくり。。 店内の雰囲気と、おっちゃん、いえマスターの雰囲気は、どちらかというと「居酒屋」か「食堂」。

しかし味はめっちゃ「フレンチ」。 神戸の方なんだけど大阪の我々よりも大阪人のよう。かなり馴れ馴れしい感じ。。。ここまで敷居を下げるかって感じのフランス料理。

外観も何屋かわからないしメニューは黒板のみ。とても読みにくい。ほとんど素材名しか書かれていない。

前菜メニュー豊富なのでワインのアテには事欠かない。野菜を煮込みまくった(マスターは三年煮込んで腐りかけと言っていた)ものとあさりのガーリック蒸しを所望する。

ここのマスターに関しては好き嫌いがまさしく白黒のようにつくと思うくらいの個性派。そのマスターを凌駕する酔っ払いの関西人との会話は店の中を場末の居酒屋状態にしてしまった。。 しかし料理が旨いのが玉にきず?食い味重視の洗練されたフレンチである。。コスパもいい。。

店名の由来は「肝胆相照らす」という故事に基づくものと思われる。。腹の底からの深い付き合いという意味だったと思う。

HPには *肝胆亭という名前の由来は、中国の「肝胆相照らす」という言葉からとりました この言葉は「肝(腹の中)を包み隠さずに心の底までうち明けて交わる」という意味の言葉で、その意味の通り私達従業員をはじめ、初めて会うお客様同士さえも心の底まで打ち明けて話そうというのをコンセプトに営業しております。 あたかも大家族のような風に思っていただきたいということで肝胆-亭という名前になっています

ということらしいが。。マスターかなり強烈。。。覚悟して酔っ払って行くのがベスト。。

神戸市中央区琴ノ緒町5-4-5 三琴ビル地階 (078)242-8763

オフィシャルHPはこちら

肝胆亭フレンチ / 三ノ宮駅(JR)三宮駅(神戸新交通)三宮駅(神戸市営)


カテゴリー フレンチ, 神戸市 |