ロシア紀行 その②

ロシアの旬のブティックが入ったビルの中にある市場を見学。 野菜などの生鮮はもとより多くのスパイス、調味料、半加工品など多くの品そろえに驚く。伊勢丹のデパ地下にあるグロサリーのような感じか。生ハムも多くの種類がそろっていた。やはりヨーロッパの商品は多くそろう傾向があることがわかった。価格は日本と同じくらいだが平均年収が日本の半分であることを考えればかなりアッパーな市場なのであろう。

特に気になったのが惣菜の種類が多く。売り場面積もかなり大きくとられていること。 マリネした肉を串刺しにしたもの、ロシア風の水餃子、茄子の焼いたもの、サーモンの冷製、キノコのマリネなどどれも食指の動くものばかり。

ロシア料理って単一なイメージしかなかったけど見た目も美味しそうでいろんな野菜や肉・魚がさまざまな調理法で美しく大きな皿に盛りつけられている姿は圧巻である。 肉料理のみならず魚料理もタラはスープ、包み焼き、クリーム煮など。またフライにしてトマトソースやキノコソースをあえたもの、身をすり身にして卵や玉ねぎ、キノコなどと組み合わせたサラダなど目を見張るものであった。

サケ・マス料理もかなり豊富。薄切りのマリネやステーキ風に焼いたもの、直火焼きで焼いたものがロシアでは有名らしい。大衆向け日本食レストランの人気メニューであるフィラデルフィア・ロールや他のすしロールメニューで多用されているため生で食されるケースが多くなっていると聞き及ぶ。

ロシアでは現地産のサケ・マスは稀で、一般的にはノルウェーからの輸入に頼っている。 中国人もそうだがロシア人もノルウエーのサーモンを食するため日本に入る価格が高騰している。

サバ、ヒラメの燻製も多く見かけた。やはり保存食の文化なのかと再認識する。

肉は基本ホルスタインであると聞き及ぶ。大きな肉の塊が多分モモ肉であろう1キロ1200円で売られていた。

果物売り場ではジュースバー約300円も併設されていた。。。どういうわけかジュース1杯に5つのオレンジを使用。

夜はモスクワ東行政区の区長と食事会。モスクワ市内の交通渋滞に端を発するインフラの遅れの問題から環境問題、領土問題まで幅広く美味しい食事をしながら話をお聞きした。

食事はまずニシンのマリネ、酢漬け。サーモンの冷製とイクラの盛り合わせ。盛り付けも素晴らしい。ビールやウオッカの肴としては最高。

ノンアルコール飲料でモルスというものをいただく。クランベリーやラズベリー、チェリーをつぶしてつくるビタミンたっぷり元気が出るドリンクと言っていた。日本のアセロラのようなものか。

ウオッカもキンキンに冷えてトロリとなりどんどんピッチも上がる。現在ロシアでは900近い工場で5000を超えるブランドがあると言うから驚きである。ロシア人にとってはまさに命の水であろう。

生ハム、牛タンのボイル、チキンロール、豚の冷製の盛り合わせ。この国ではハムソーセージがもっとも希少性があるといっていた。白く丸まっているのが豚の脂を固めたものである。ウオッカにこれもドンピシャである。

野菜サラダとともにモルスをいただく。 さっぱりとしてどんどん食が進む。メインディッシュはサーモンステーキを所望する。見たままの味であるが香草のソースも秀逸で美味しくいただいた。東京での再会を約束して晩餐を終了。

会話の中でマリア・シャラポヴァの話になり、テニスはロシアでは国民的スポーツらしい。。 彼女はロシアでは並みの女性。あの程度(失礼?)であればいくらでもいますと言っておられた。

続く・・・


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