2012年03月

白い家

今から30数年前、私が高校2年生のころ、御堂筋線のあびこ駅の近くにある府立高校に通っていた僕は同じ年の女子高の友人と天王寺で待ち合わせをして一緒にチンチン電車に乗って帝塚山周辺の喫茶店でお茶を飲みながらたわいのない話をするのが楽しみだった。

その当時に姫松駅のすぐ近く、今は大好きなフレンチのビストロ エピスという店がある場所で「白い家」という喫茶店(今でいうカフェ)がありケーキとコーヒーをよくいただいた。。シンプルなんだけど上質なケーキと苦いコーヒーは大人の階段を上がっていく道標のように思えていた。

学生の時は何気なく時々食べていたけどチーズケーキというしゃれたお菓子をその頃は、よくわからんまま彼女と「おいしいね」と言いながら口にした記憶がある。プリンもとても美味しくて世の中にこんな美味しいプリンがあるなんて・・・と感動した記憶もある。昼間にふとなつかしくなり、30年ぶりにふらっとよらせていただいた。

当時はこのあたりは帝塚山学院の短大などもあって人通りも多く、結構にぎやかであちこちにそんな趣味性の高い喫茶店が多かったように記憶する。そんな店も今やほとんど消滅し、このお店もいつの間にか移転したと聞いていた。

前の店から徒歩5分。南港通りのマンションの1階。。表通りからは全く見えないし車を停めるスペースもない。多分このあたりかなと・・・という記憶を頼りにやっと到着。

当時店には短髪で無口なご主人と、オカッパ頭でおだやかに微笑む奥さんがいた記憶がある。この日は御主人は不在であったが年齢を重ねても優しさがにじみ出た、魅力的な奥さんはいらっしゃった。

早速チーズケーキとコーヒーのセット650円を所望。

出てきた手作り感あふれるレアチーズはまぶしいぐらい真っ白でキレイにカットされた扇形。とても味わい深くふわふわの食感。全然癖もなく昔からこんな感じだったかなと思ったが記憶にない。。30年前にたべたときはリッチな味と思ったのだが今食べると甘くて酸っぱくて・・・

若い時の思い出も味のうち・・・・か。

今となっては超素朴な手作りの味に感じる。「俺も大人になったのか。。」とひとりごちする。下のビスケット生地の塩気と上の甘さが抑えられたクリームチーズと合わさって上品な味。

目の前が交通量が多い通りなのに店内はとても静か。今風のレトロ感ではない本物の歴史を重ねられた重厚感あふれるといって堅苦しさは微塵も感じない
とても落ち着いた空間になっていて古い照明と現役で動く柱時計、止まったままの大きな掛け時計。。

入り口には焙煎機が置いてあり、レジ横には美味しそうなケーキがならぶ。。

この日もいいコーヒーブレイクを過ごした。。「毎年あと一年で閉めようと主人と言っているの・・・」と奥さんの話。。少し寂しそうであった・・・

大阪府大阪市阿倍野区帝塚山1-23-14 帝塚山セントポリアG113

06-6653-9493


カテゴリー 塚西, 帝塚山, カフェ |

喜多呂

北区にある支店を視察して近くの本庄東のとんかつの老舗店を訪問する。

この店は大阪で福井県の名物の「ソースかつ丼」が食べられるお店として有名で久しぶりに食べたくなった。
ソースかつ以外の普通のトンカツメニューもあるけどこのお店ではソースかつ丼を食べなければならないと決まっているノダ。

ヒレカツ丼 1300円、 カツ丼 800円。のどちらにしようかと思ったが、食したことのない海老フライのはいったミックスA丼1200円 味噌汁・サラダ付きにする。

お店はご主人夫婦に息子さん夫婦の4人で切り盛り。息子さんは肉を丁寧に筋を切って叩いて伸ばしてまた包丁を入れまくるという下処理担当のよう。

どんぶりの蓋を開けるとご飯の上にソースの染みた大きなカツが3枚。そのうちの一枚が開いた海老ちゃん。湯気とともにソースの香りが一気に来る。衣はややしっとり系。 パン粉は細かく綺麗な衣です。

こぶしくらいの大きさの薄く伸ばされたカツは熱々で柔らかくガブリとほおばれば口の中全体に甘酸っぱくてしょっぱいソースの味が広がる。。子供の頃よく食べた懐かしい味。

結構癖になりそうな味。。最初は普通のカツ丼800円がお勧めと個人的には思う。

近じかまたキタロかぁ・・・

大阪市北区本庄東2-15-4
06-6375-8596
11:00~21:00

喜多呂かつ丼・かつ重 / 天神橋筋六丁目駅


カテゴリー 天神橋筋六丁目, お昼, とんかつ |

練習艦隊かしま 船上パーティー

表記の会が堺市の大浜埠頭5号岸壁にて行われ。海上自衛隊練習艦隊司令官 淵之上英寿氏よりご招待をいただいた。

海上自衛隊の幹部候補生は江田島にある幹部候補生学校を卒業して(この卒業式も以前ご招待いただいたが大変素晴らしいものであった)3等海尉に任じられてから、そのまま卒業証書をもって同校内を行進して桟橋から沖合いに停泊中の練習艦隊に乗組む。

そこから長い遠洋練習航海が始まる。(海上自衛隊幹部候補生学校 一般幹部候補生課程を卒業した)彼ら初級幹部に対し、約半年間の外洋航海を通じて、学校等において修得した知識・技能を実地に修得させ、幹部自衛官として必要な資質を育成するための教育と訓練の場である。

国内はもとより寄港する場所で彼らに対する歓迎会が行われる。そのお礼に諸外国の方々をお招きして船上でパーティーを行う。料理を作るのもお酒を提供し、」もてなすのもすべて自衛官である。

肉料理からエビのチリソース、チーズのカナッペ、海老とホタテを使った中華風の炒め、海鮮のフリットのバリエなどどれもがプロはだし。。。私とこのパーティーの料理よりも凄いじゃん。。。と友人と話していた。

海上自衛隊は陸上・航空と違い料理を作るだけの職種(給養員)というものがあり実務勤務の中で調理師栄養士の資格を取ることが出来る。長い航海が多い海上自衛隊では食事が隊員の大きな楽しみであり私の目から見てもとてもクオリティーの高いものを作られる。除隊後に飲食店を開かれる方も多いと聞き及ぶ。

過去に護衛艦内での食事会に招待いただいた時はミニ会席のようなものまで作られておられ美味しくいただいたことを記憶している。

お酒を提供したりする所作もとてもスマート。どの実習生も目先がきいて機敏でスピィーディー。立ち話をしていても頭の回転が速く洗練され颯爽としている。。特に容姿がリチャードギアそっくりの練習艦隊司令官の淵之上英寿は明朗でユーモアがあり周囲に対する気配りにとても優れておられることに感動する。

お造りの舟盛りなんかは迫力抜群。。国産のワインとともにむしゃむしゃ食べまくる。。赤飯も大好物。。。こういうのって外国の人招待したら喜ぶだろうなと思った。。。デザートも凄すぎ。。

屋台で焼き鳥を焼いている方ももちろん自衛官。。大きくてぷりぷりした海老の天ぷらはタイの総領事も絶賛していた。。彼は私にぜひタイでチェーン店を作ってくれと言っていた。。(「かごのや」が昨年進出したらしい)

そして名物の海軍カレー。。。海上自衛隊で食されているものは「海上自衛隊カレー」とまとめて呼ばれる。現在は、各艦艇・部署ごとに独自の秘伝レシピが伝わるため、作られるカレーは艦艇・部署ごとに異なり、単一の味・レシピは存在しない。

各部隊、各艦艇で独特の隠し味があり、赤ワイン、ココア、ゆであずき、インスタントコーヒー、チョコレート、コカコーラ、ジャムなど等さまざまである。

現場では「XXXスーパーカレー」(XXXは艦艇番号など)というような呼び方をする。 2現在は海上自衛隊のHP「海上自衛隊レシピページ」上において、カレーライスなど海上自衛隊の自慢料理のレシピの公開をしている。

それぞれの艦艇のカレーのレシピはこちら

さすが海上自衛隊。。とても進歩的である。普段はカレーライスだけでは不足するカルシウムやビタミンを補うため、牛乳、サラダ、果物、玉子がいつもついている。

お酒も程よくいただきお腹もいっぱいになった。。実習幹部の方々ともたくさんの話をしとてもいい夜であった。。

 


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