2014年11月

イルマーニ 11月

ランニングの練習会のあと汗を流してへビーユースする西田辺の表記のお店を訪問する。西田辺駅の裏の辺鄙な場所なんだけど連日満席で10時くらいまではほぼ入店出来ない状態となっている。この日はハロウインだけど西田辺にはその空気はない。

この小さいお店の人気の秘密はイタリアンテイストの小皿料理。看板メニューのワインセットは500円のグラスワインが3杯と500円の小皿料理を好きなもの2つチョイス+フランスパンで2000円。4人で行くと8皿注文出来るのでかなり楽しめる。
当然価格以上の価値は充分ある。しかもすべての料理は本格的。。

小皿料理はレギュラーのものからシーズナブルなものまでいろいろあるので何回訪問しても飽きない。マスター一人で何もかもするので立て込んできたら料理提供に時間がかかるがそれは許容範囲内。

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スパークリングをいただいてまずはサラミにポテサラを巻いたものと生ハムを所望。生ハムは当然ハモン。。。融点が低くて口の中に入れると溶けてくる感があるが結構厚切りなので噛みごたえもある。

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鰆のマリネ。。これもかなり美味しかった。。魚がかなり新しい。脂も載っていてこれが500円で提供というのが素晴しい。

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イタリアンオムレツというかだし巻。なかにブロッコリーとかいろんな野菜が入っていて身体に良さそう。疲れたランナーにはぴったりの肴。玉子はしっとりしていてバケットと一緒に食すと相性ぴったりの玉子サンド状態なり。

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キノコのガーリックソテーは季節感があっていい。バケットにのっけて食すといくらでも食べる事が出来る。

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ガーリックついででタコのガーリック炒め580円を別注文。ニンニクがしっかり効きまくる。。プリプリしてとても美味しい。。たっぷりの蛸をいつも使ってくれる。。

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豚バラ肉を赤ワインと蜂蜜で煮込んだもの。脂も落ちて濃厚な味なんだけどさっぱりしている。糖度の高いさつま芋との相性もかなりいい。女性はみんな大好きであろうと思われる。
自家製のピクルスの酢加減も素晴らしいし肉のパテも秀逸。。この日もピノノワールをさらに1本追加して2時間滞在してました。

大阪市阿倍野区西田辺町1丁目1-6
06-6608-2488
定休日:日曜日


カテゴリー 西田辺, イタリアン |

大和屋 おそばの会

そば好きならば誰もが、一度は食べてみたいと願う“そば打ちの神様”こと広島県の「達磨 雪花山房」の高橋邦弘氏が生み出す絶品そばを心斎橋大丸北館にある明治10年創業の大和屋さんの料理と共に味わうというイベントに参加。毎年、新蕎麦の出るこの時期にお呼ばれいただく。

大和屋さんは芸者置屋を母体とするお茶屋として、1875年(明治8年)に宗衛門町に南地大和屋を開業。能舞台を持つ料亭として大阪で最も格式の高い料亭としての地位を築かれた。宗右衛門町の本店は2003年に閉められ現在は大丸心斎橋北館と横浜、東京にお店を出されている。

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日本を代表する老舗料亭の料理と高橋邦弘名人の蕎麦のコラボは今回で24回目と言っておられた。私も今年で4年連続で相伴させていただく。

お店の中に入ると高橋氏がカウンターテーブルにきちんとはめ込まれた特製の蕎麦打ち台の前で蕎麦を伸ばされていた。麺棒は3種類を使い分け丁寧にかつスピーディな仕事は何度見ても飽きない。すべての所作が無駄がなく美しい。このメイプルの麺棒はスポーツ用品のミズノが彼の為に特別に作ったと聞いたことがある。弟子さんと思しき方がその横で水まわしをされていた。それをしばし拝見して着席する。

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献立の最初は水蕎麦。蕎麦をそのまま出汁につけずにいただくという趣向。透明感のある蕎麦が空腹の胃に優しく入っていく。。

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2段になった上の重は銀杏豆腐にズワイ蟹の身を載せたもの。口取りは合鴨ロース煮、カステラ玉子、銀杏松葉刺し、もみじの形をした銀杏煎餅。。造りは塩をあてた鯛。あしらえは白茸に紅葉おろし、スダチとポン酢ゼリーでいただく。

どれも丁寧で食べ応えのあるしっかりとした仕事で料亭の凛とした風格が伺える。

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箱の下段は鰆の吟醸焼きと献立に書かれていたが多分、西京味噌につけたものだと思われる。身はしっとりとして味噌の浸かり具合、火入れもドンピシャ。かつら剥きにした大根はウサギを模している。

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炊きあわせは煮鮑。食材も仕事も素晴しい。丁寧に戻されてコクのある出汁でしっかりと煮込まれている。本当に「美味しいなあ」と思われる一品。鮑の下はもっちりとした蓮根餅。一見中華料理の風情だけど味は完全に和食。かなり研ぎすまされた商品である。

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揚げ物は車エビと穴子の鳴門揚げ、馬鈴薯の三種盛り。どれもがエクセレントな仕事と美味しさ。。

ここで蕎麦が登場。。

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出てきた蕎麦は約2ミリの幅。麺線も美しく色は白く、かつ薄緑に光り輝き、固くなくてモチッとして弾力とコシがあり上品な蕎麦の香りもあとから鼻に抜ける。表皮は完全に取り除かれているのでかなり上品な食味なんだけど芯まで使うので味はかなり深いと思う。名人の蕎麦は薬味は全く不要。。

汁は甘さ控えめだけど関東の汁のように辛くなく柔らかで角の取れた優しい味わい。食べながら蕎麦の味、蕎麦粉と小麦の割合、舌触りとコシ、のど越し、汁を自分の頭のなかにインプット。お替わりもして2枚いただく。

いつものように名人があとから挨拶に来られて蕎麦の解説をする。彼が打つ蕎麦はすべて二八といっておられた。材料の蕎麦は北海道、長野を始めいろいろな地方のものをブレンド。その理由を直接聞くと、その年によって蕎麦の実も出来不出来があり複数の産地で仕入れる事で品質を安定させるらしい。また香りがいいけど味が不足のものなど産地によって個性がありそれを組み合わせる事で最高の蕎麦となると言っておられた。

当然のことながら製粉と水にも徹底的にこだわりそのために東京から広島の田舎に移られたと前に言っておられた。この日使う水も広島から持って来られたらしい。

自身の広島の店の裏に、蕎麦を管理する低温倉庫があり仕入れた蕎麦粉を産地別に分けて水分量を測り、そばの状態が一目で判るようにしていると前に言っておられた。
そのそばを自ら皮をむいて石臼にて製粉する。3キロの蕎麦を1時間かけてゆっくり挽くらしい。芯まで使い切る事が美味しさの秘訣とも言っておられた。

皮むきが徹底しているから蕎麦に雑味がなく色も香りも透明感があるというわけである。
がくを取る作業は邪魔くさく、まるごとひいてしまう店も多い中で彼の仕事は驚異的である。。

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デセールは揚げ蕎麦饅頭。。。ごちそうさまでした・・・

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食事の後はいつものように階下の丸福珈琲店で濃いーコーヒーをいただく。。。

大和屋本店懐石・会席料理 / 日本橋駅近鉄日本橋駅長堀橋駅

夜総合点★★★★ 4.0


カテゴリー 心斎橋/四ツ橋, 蕎麦, 和食 |

炭火焼肉 道頓堀みつる

友人の会で道頓堀角座の前にある表記のお店を訪問する。昔からお店の前はよく通るんだけど焼肉って普段行くところしか行かないので初入店。相合橋の前のたこ焼き屋が2件あるんだけど片一方しか繁盛していないのが不思議。
全く客が来ない店の兄さんが「行列に騙されたらあかんよ〜」と変な呼び込みをしていた。
法令発布のために変なキャッチセールスも見かけなくなった。中国人か台湾人かわかんないけど外国人が円安のせいか増えたような気がする。

角座も新しいお店で大賑わい。その前にあるこちらのお店は4階建てでミナミで最大級の座席(230席)の焼肉店らしい。フロアごとに団体やカップルなど仕様が異なっていてそれぞれのニーズに応える形になっている。

メニューも黒毛和牛一頭買いをされているために様々な希少部位が低価格で食す事が出来るようである。メニューにも「フランク」「シンシン」「中落ち」など珍しいものがずらりと並ぶ。ハラミも「さがり」「横隔膜」「インサイド」と細かに販売。ほとんどの肉がアンダー1000円でホルモンは490円くらい。若い方も利用しやすいであろうと推察される。

宴会も100人まで収容出来るようで4800円のみ放題付きと言うプランもあった。

今回は8000円の会費だったのでタン塩から肉の盛り合わせ、ホルモン盛り合わせまで黒毛和牛の脂乗りまくり部位のオンパレード。

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切り方も考えられていてそれぞれの肉がかなり柔らかい。サーロインも単品で1990円(150g)とかなり良心的な価格。道頓堀の大箱って雑駁な商品提供のイメージがあったけどこの店はしっかりとクオリティーを保ちながら価格も仕入れの努力で手頃にされているところは素晴しく評価に値するものである。しかし個人的には50才を迎えて黒毛和牛の脂は苦しくなってきたな・・・・

大阪市中央区道頓堀1-5-8柴田ビル
06-6211-6211
【営業時間】17:00~05:00(L.O.04:00) 

みつる焼肉 / 日本橋駅近鉄日本橋駅大阪難波駅

夜総合点★★★☆☆ 3.5


カテゴリー 難波, 焼肉 |