2016年02月

梅の花  さかい利晶の杜店

表記の店を社員同伴で視察する。さかい利晶の杜は2015年の3月に堺市が作った千利休と与謝野晶子を知ってもらうためのテーマパークのようなもの。先日新聞でこの施設を作った堺市の経済効果は14億円と書かれていた(誰が計ったのかは不明であるが・・・)総檜で出来た平屋の外観はかなり上質感に満ちあふれる。店内も個室を含め、かなりハイグレードかつ美しい内装とすべての部屋から見える前栽の美しさで大阪府内の和食店ではホテルも含めてナンバーワンのデザインと建築意匠を尽くした店と思う。

平日でも満席状態が続く大繁盛店でこの日も数日前に予約をしてなんとか入店する。この日は割引デーでこちらのお店を代表する懐石「梅の花」4320円が3500円でいただけるとのことでそちらを所望する。
こちらのお店は全国で50店舗近くあり、特筆すべきはそのすべての店舗がコックレスで運営されているという点である。

和食店は昔ながらの職人気質をもった調理師の腕や考えに経営が左右されてしまうのが業界の常識で経営拡大のための阻害要因になる事が少なくない。こちらの会社はすべてパートアルバイトで会席料理を作り提供する仕組みを作り上げた業界のパイオニアである。
客層はほぼ女性のグループ客が中心で平日のせいか高年齢の方が目立つ。

2016-02-22 11.35.13

先付け・前菜は引き上げ湯葉と牛乳と葛で作るクリーミーな「嶺岡豆腐」に柚味噌をかけたもの、小松菜のお浸しの3品。

2016-02-22 18.34.56

続いてテーブルに備え付けの電磁調理器を使った湯豆腐鍋。豆乳と湯葉の風呂の中に大きな豆腐が入る。(写真は3人分)

2016-02-22 11.45.35

取り分けてもらい出汁の入った豆乳にポン酢を少したらすとかなりいい塩梅となりお腹にスルスルとはいる。

2016-02-22 18.35.07

お造りは鮪を醤油漬けにしたものにとろろ芋をかけたもの。

2016-02-22 11.50.27

私が鮪が苦手と申し上げると湯葉豆腐と生湯葉のお造りに変更していただく。サービス、接遇はかなり訓練されて行き届いている。

2016-02-22 18.35.01

金華ハムの入った茶碗蒸しにほうれん草の餡がかかったもの。特にどおってことないものであるが卵と出汁の割合と火入れ加減は完璧。

2016-02-22 18.35.12

陶器のせいろで蒸された湯葉シュウマイは豆腐と鶏肉で作った餡の周りに刻んだ湯葉をくっつけたもの。商品は自社のセントラルキッチンで作っているらしい。

2016-02-22 12.03.01

カボチャの炊いたものに鴨のミンチの入った餡をかけたもの。特にどおってことがないものであるが女性が好む商品。

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生麩の田楽は粟麩と蓬麩の2種。それぞれに木の芽味噌と玉味噌がかかる。

2016-02-22 18.35.19

こちらのお店の昔からあるスペシャリティで湯葉の天ぷら。中ははんぺんのようなフワフワの魚のすり身。レモンをかけていただく。

植物性タンパク質攻撃なんだけど物足りなさはあまり感じない。

2016-02-22 18.35.24

湯葉グラタンは少し物足りない塩梅だけどこれもポン酢をかけていただくと味が変わるとのこと。

2016-02-22 18.35.26

餅米を使った雑穀系の蒸しご飯と湯葉の生姜清汁と香の物。有田焼を中心とした食器もかなり美しく洗練された感がある。

2016-02-22 18.35.28

デザートは自家製の水ようかん。セントラルキッチンで作ったもの。お持たせ用もある。

2016-02-22 12.37.26

豆乳で作ったアイスクリームに黒蜜ときな粉をかけたもの。お茶も何度も新しいものに差し替えていただける。おしぼりも4回くらい替えてくれた。このような食器を使い、落ち着いた綺麗な部屋の設えでこの価格はかなりお得感を感じる。京都の料亭以上の設えとサービスでリーズナブルに健康的な和食が食せるという新たな価値をもたらしたこちらのお店に敬服する。

堺市堺区宿院町西2-1-17
072-225-0506


カテゴリー 堺市, 和食 |

すし寛 2月

泉州マラソンで同じランチームの友人3人が自己ベスト(2人は4時間切りで一人は3時間8分の驚異的な記録)を達成したので打ち上げと慰労会を兼ねてで私がヘビーユースする飛田商店街の表記の店を訪問。
日曜日だったので早い時間帯から超満席状態。近くのお店で待機して席が空き次第に連絡を入れていただき入店する。

2016-02-21 18.23.11

ビールで乾杯をして突き出し三種。今が旬の飯蛸と鯛の子とトコブシの炊いたもの。ご主人が気を効かせてすべて4つづつ盛りつけていただく。皆のマラソンレースの話を聞きながらお酒と料理を楽しむ。何ヶ月もこの日のために練習をして禁酒をして、病院でビタミン剤を打ちながら炭水化物を大量に取ったり整骨院でメンテナンスを重ねたり、様々な努力と苦労が実を結んだのでお酒のおいしさは格別とのこと。

2016-02-21 18.56.45

若布と筍の炊きあわせ。ほろ苦いアクが身体に良さそう。私はこの日は出場していないが皆の話を聞きながら一緒に感動のお裾分けをいただく。

2016-02-21 18.31.46

分厚く切っていただくてっさも熟成感も感じられてとても美味しい。泳ぎ河豚の店でたまに捌きたてのてっさをいただくが、身に味が乗っていないことが多い。こちらのお店はそこのところをちゃんとわかっておられていい塩梅に寝かせたものを切り付ける。

2016-02-21 18.44.56

白魚を生姜醤油でいただく。これは普通で生食はそんなに元から美味しいものではない。今回のマラソンレースもチームメイトがスタート地点に激励に行ったり一番しんどくなる場所で待機して自転車で並走したりして個人競技なんだけどチームの応援や支えが個人のパフォーマンスを飛躍的にあげることが出来ることを目の当たりにする。

経験上42.195kmはつらいけれども乗り越えられる距離で完走したら世の中のすべての苦しさを克服した気持ちになれるのが42.195kmという距離だと最近思うようになった。完走した後のやりきった感は他のスポーツでは味わえないものがある。

2016-02-21 18.45.29

ふぐの白子を所望したが売り切れだったのでタラの白子にする。お酒はいつもの純米酒の「真澄」さんご指名。

2016-02-21 18.54.57

赤貝の造りもかなり美味しい。サイズも鮮度も素晴しい。

2016-02-21 20.04.42

生の鳥貝は少し癖があるけどそれが好きな私には最高の御馳走。殻から外したてなので皿の上でうねうねと動きまくる。

2016-02-21 19.05.38

河豚の酒蒸しは鉄板級のおいしさ。日本酒との相性抜群。辛口の熱燗と一緒にいただく。

2016-02-21 19.16.32

一通り美味しいアテとお酒をいただいた後は寿司を適当にいただく。車海老の握りは味噌まで甘々で食べ応え満点。

2016-02-21 19.20.50

丸々一匹使った穴子も食べ応えありで丸々一口でいただくと口が穴子で窒息死しそうになる。

2016-02-21 19.40.50

ぱりっと焼き込まれた鰻の白焼きは脂が多いので山葵をてんこ盛りにして食す。鰻の脂と山葵が調和してとてもいい。知り合いの外国人が新宿の寿司屋でジョンレノが映画の中でで大量のワサビを食すシーンの真似して食べまくってぶっ倒れたのを思い出す。

2016-02-21 19.43.00

鮑はコリコリして美味しい。最近はどこでも蒸し鮑が主流なんだけどたまに生の鮑をいただくと海に潜っている感がする。海水と磯の香が口の中に満たされて楽しい。

2016-02-21 19.54.06

最後はしめ鯖の握りでフィニッシュ。レースの後なのにみんな食べまくり飲みまくりで楽しかったです。お疲れ様でした。。。

すし寛の詳しい情報はこちら

大阪市西成区太子1-15-2
06-6641-6654
16:30〜24:00
月休


カテゴリー 恵美須町, 動物園前, 寿司 |

咖喱饂飩 たちばな

駒川商店街の針中野に近い所にある石鍋カレーうどん専門店でこの日は炭水化物摂取を目的として訪問する。近くにあるアスリート専門の整骨院のスタッフお薦めのお店で間口も奥行きもかなり狭い5坪くらいのお店。
客席はカウンター8席だけで、店主さん一人で切り盛り。カウンタ−の椅子の後ろは人がギリギリ一人通れる幅でオープンキッチンになっている厨房も狭小。手が届きそうな距離(60センチ前方)で作っているのが丸見えなのでそれが逆にライブ感となって楽しい。

名物は石焼カレーうどんでいろいろなバリエーションがある。

カレーうどんは....
・石鍋カレーうどん 670円
・とりチーズ 石鍋カレーうどん 700円
・サラトマ 石鍋カレーうどん 700円
・ぼっかけ 石鍋カレーうどん 700円

・トマトスープうどん 680円
・トマトカレースープうどん 700円

・餡かけカレーライス 670円
・チキと真カレーライス 670円

・ライス100円

晩ご飯だったので黒豚、ポテトチップス、ドライトマト、餅、チーズ、コーンのすべてのトッピング具材の入った全部のせ970円を所望する。夜は白ご飯がサービス。注文と同時に石鍋をコンロにかけてカレースープを投入。乾麺を湯がき茹で上がったらスープにオンして薄揚げ、海苔、葱、ちくわ、先述のトッピング具材をのっけまくる。最後に生卵を落として出来上がり。

2016-02-20 20.04.22

グツグツと煮立ちながら提供されるカレーうどんは生まれて初めての体験。インパクトとシズル感があってとても楽しい。

カレー出汁は辛さはそれほどでもなく熱すぎることとチーズや卵のパンチがあり過ぎでベースが何なのかは不明。
平打ちの麺はかなり細い。ふにゃふにゃで柔らかいラーメンのような感じ。ルーと言うか出汁とよく馴染む。白ご飯ともよく合う。途中で唐辛子やカレー油なるものを投入して味に変化を付ける。

銀のスプーンで鍋に引っ付いたうどんをこそぎながらいただく。辛さの調整も出来て旨みもしっかり感じて総じて好きな味。麺を全部食べてから白ご飯をお変わりして鍋にぶちこんで雑炊風のカレーライスにして楽しむ。最後に甘い福神漬風の漬け物を入れてかき混ぜていただいてフィニッシュ。

ここはB級グルメ垂涎の店であることは間違いない。ここはリピート間違いなしハマりました。表の看板に1日に2回来た客が8人いると書かれていた。今度9人目を目指してきます。

*最近読者さんからB級の掲載が多いと指摘いただく・・・

大阪市東住吉区駒川5-22-16
06-6654-6252
火曜日定休

カレーうどん たちばなカレーうどん / 針中野駅駒川中野駅

昼総合点★★★☆☆ 3.5


カテゴリー 針中野, 南田辺, 麺料理 |