武蔵川部屋 ちゃんこ

友人に誘っていただいて東大阪花園ラグビー場に宿舎を構える武蔵川部屋の朝稽古を見学。場所中なので稽古は筋肉痛が残らないように柔軟とウオーミングアップが中心。親方は第67代横綱の武蔵丸。横綱として引退したあと2013年から武蔵川部屋をあずかる。昔からの大ファン。

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数年前まで4人だけだった弟子も増えて今は14人。親方の甥の武藏国は現在3段目で幕入りをめざす。すべての弟子が明るくて素直で礼儀正しいのに驚いた。親方曰く30人くらいの部屋にする予定。

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ラグビー場の食堂を使って朝稽古のあとで食す、ちゃんこを作る。担当責任者もいるのだがこの部屋はみんなで協力しながら作るらしい。武蔵川親方は現在44歳。温厚で明るくユーモアのある性格と聞き及ぶ。実際に話してみるととても気さくで頭の回転も速く日本人より日本人のようである。

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この日の鍋の当番は三重県出身の人見元基君。鶏肉の入ったそっぷ出汁で「白菜を入れすぎるなよ〜」と親方に注意を受けていた。

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この日の献立は豚肉がたっぷり入ったとん平焼きと鶏肉をケチャップとチリソースで炒めたもの山芋と鶏肉の煮付けと特性ちゃんこ鍋。親方は好物の豚足を食べていた。

それぞれ決して美味しいとは言えないが力士が一生懸命作ったものと思えば食も少しだけすすむ。当然力士は私たち客が食べ終わってから箸を付ける。親方と一緒に食事をしていると早い時間で取り組みが終わった力士が三々五々に府立体育館から帰ってきて親方に今日の報告をする。「負けました」「今日も負けました」「負けました」「負けました」・・・親方は顔色を変えることもなく「そうか、わかった」と言葉を返す。

勝負だから勝つときも負けるときもある。よく言われることだけど勝者と敗者の差は僅かで、勝負をあきらめなければいずれは勝てる。そのために毎日厳しい稽古をする。そんなこんなで一瞬暗い雰囲気に包まれた食事場所に女将さん登場。オーラをまとった美人女将さんということでしょっちゅうテレビ用で紹介されているらしい。

1歳半の子供と一緒に部屋の力士のお母さん役をされる。365日住み込みの力士の世話の大変さはいわずもがな。性格もとても明るく気さくに誰とでも話される姿に敬服。周りの空気が一気に明るくなる。そのあとはプロマジシャンのマジックや記念撮影で大盛り上がりとなる

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力士は客が食べた残りのおかずと一緒に冷凍ご飯を解凍してつくったケチャップピラフを大量に作って食べる・・・ムシャムシャ笑いながら食べる姿は見ていて気持ちがいい。彼らの弥栄を願ってこの日は稽古場を出る。


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