2016年05月

フロレスタキッチン コドモ

堺にある表記の店をランチタイムに訪問。

大阪市内から阿倍野筋を南に堺東に向かって車で走ると途中に左側にドコモショップがありその裏に「コドモ」がある。駐車場はドコモと兼用。自然派ドーナツで有名なフォレスタが経営するレストランカフェ。

お店のファザードは白を基調にしたナチュラルな清潔感溢れる印象。家族はもちろん3世代で楽しめる自然派の洋食メニューが人気で一見普通にありそうなメニュー構成なんだけど素材のこだわりが半端でない。

こちらのキッチンを預かっているのが知る人ぞ知る芦屋のパティシエール「池尻彩子氏」で当初はこちらのお店の開発顧問で入られたが現在はキッチン含め店舗全体を統括されている。既存の調理法にとらわれない素材そのものの味を大切にした「ネイチャーフード」をこちらのお店で実践。容姿含めてとてもチャーミングな女性で彼女に会いにくるファンもたくさんいると聞き及ぶ。尚、キッチンを含めスタッフさんは全員女性。

店に入るとテイクアウト用の国産のレモンや自家製のアップルパイ、看板メニューのドーナツが並ぶ。この日も満席でたくさんのお客さんが行列されていた。店内は白壁に木目基調で天井も広くて開放感満点。ひとりご飯用のカウンターや使い勝手のいい畳席もある。

この日はスタッフさんお薦めの看板メニューのハンバーグと四万十鶏を使ったチキンソテーを所望する。ハンバーグは高知県の土佐あか牛と四万十豚を使用。素材に応じて熟成期間を設けているらしい。塩は天然ミネラルが多い高知県田野町にある田野屋塩二郎のものを使用。すべて池尻氏が生産者のもとに行き、信頼出来る商品のみを使用していると聞き及ぶ。

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しばらくして和の調味料の入ったソースがたっぷりかかった素材感たっぷりのハンバーグが登場。ビジュアルだけで美味しいことは理解出来る。口一杯に頬張ると肉の旨みが口中に広がる。しかし見た目よりも食感は軽い。こだわりの温泉卵も卵の味がしっかり感じられる。野菜も美味しいしキタムラサキ(シャドークイーン)で作ったサラダも自然な甘さが脳幹を刺激する。アントシアニンがたっぷりで身体に良さそう。新キャベツの胡麻和えも口がさっぱりする。
ご飯とみそ汁も自然な味で私の口に合う。

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グリルチキンもとてもぱりっと焼かれて淡白で鶏の旨みたっぷり。国産レモンを搾ってシンプルにいただく。家で丁寧に作り込んだチェーン店では味わえない味。普通のものが普通より美味しいのは食材クオリティーが卓越しているため。麹、天日塩、自然栽培の野菜などまさに「ネイチャーフード」である。火入れは5機のコンベクションを使い分けゆっくりと加熱することを是とされている。

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パープルアスパラガスのソテーをいただく。こちらはグリーンアスパラに比べると柔らかで甘い感じがする。塩は完全天日干しの塩二郎のもの。ガラスの器には湯がいて塩麹で和えた「刺身」の状態のものを出していただく。
どの料理も昆布水と塩麹などを多用し、最小限の調味を加えることで更に素材感や自然な味わいを創造する。塩麹も手作りらしい。

食後は作り立てのドーナツの上にアイスを乗せたものをいただく。自然な食材とその調理のこだわりはカリフォルニアでオーガニック料理を確立した世界一予約の取れないレストランの「シェパニーズ」オーナーのウォーターアリスを彷彿させる。
今から40年前にバークレーの地で初めてオーガニックレストランをオープンさせ、今では当たり前の「地産地消」「スローフード」「オーガニック」の考え方を実践されアメリカの食文化を大きく変革された。

パリで超人気のオーガニックカフェ「ローズベーカリー」(パンは販売していない)もオーガニックの食材のみを使った野菜を多用した総菜が人気で丸の内にも最近進出したと聞き及ぶ。(行った事はないが・・・)

池尻氏自身も「ネイチャーごはん」というレシピ本を出されているので彼女の理念や食事に対する考え方はこちらで紹介されている。普段使いできるかなり上質なお店。電話予約して下さいね。。

堺市堺区南向陽町2-3
ランチ 11:00~15:00
カフェ 14:00~19:00

詳しくはこちら

フロレスタ キッチン コドモ洋食 / 堺東駅妙国寺前駅花田口駅

昼総合点★★★☆☆ 3.7


カテゴリー 堺市, 洋食, カフェ, レストラン |

懐石料理 徳 住之江本店

私の親戚が結婚したということで親族だけで私どものお店を貸し切りにして和食ウエディング。私も末席で相伴させていただく。ありがちな仰々しさを排除してワイワイガヤガヤとざっくばらんな会食を演出。この日は16時からの宴席だったので軽めの税込5400円コース。

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普段は法事等の仏事での貸し切り予約が多いのだが華燭の典はスタッフ共々テンションがアップする。年代物の金屏風をセットして高砂の席は帝塚山の西尾ガーデンで作っていただいた花をセット。

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リーズナブルだけど上質な設えを接遇スタッフが考えて演出する。BGMは弦楽4重奏なので会話も弾む。

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先付けは走りの鱧の落とし。卵豆腐と陸ひじき、アイスプラントの添え物。クリュッグで乾杯。

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お造りは天然鯛と本マグロのトロ部分。

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マグロが苦手な私にはスズキをつけてくれた。

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お椀は朱塗りの鶴の柄でとてもおめでたい感じ。

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葛打された天然鯛と鯛白子で作った豆腐。縁起物の白髪独活と菜種も入る。鯛のヒレを乾かして香ばしく焼き上げたものも入って香味満点。

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八寸はウルイの胡麻和え、薄い豆と鯛の子の卵〆、蛸の柔らか煮、烏賊のオランダ揚げ、野蒜の諸味味噌和え、木の芽の糝薯、柏の葉に包まれた穴子の道明寺蒸し。それも素材感も感じられて私の口によく合う。天野酒の原酒とともにいただく。

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但馬牛のイチボ部分のローストビーフ。赤身なんだけど小サシが入って卵味噌で作ったソースにとても良く合う。添えられたピリ辛味噌やじゃがいもで作った羊羹、ラディッシュのワイン煮、ズッキーニなどのあしらえも口直しにとてもいい。

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琵琶湖の稚鮎の大きなサイズのものをピックアップして蓼の葉っぱをまぶして唐揚げにしたもの。鯛白子、水茄子、蓼の葉の天ぷらのあしらえも秀逸。

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食事は名残の筍ご飯。干し貝柱が入るので旨みがかなり強い。信州味噌仕立てのみそ汁もいい塩梅。

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デセールは柑橘3種盛りと料理長が特別に焼いた手作り感満載のスイートポテト。

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私が個人的にプレゼントさせていただいた芦屋のパティシエに特注した直径60センチの鯛のケーキ。約40人分くらいのポーションだったので残りはスタッフで相伴する。各区以上の価値はあったと自負出来る内容でした。


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