鑫福(しんふく)

立命館大学の学生と年度末の打ち上げに5人で表記の店を訪問する。在阪の中国東北出身者の中では最も美味しいといわれているお店。お店のスタッフは全員黒竜江省ハルビン出身。料理も広東系のものはなく名物の串焼きやホルモンの煮込みと炒めが中心。どの料理も唐辛子や香辛料の効いたパンチのある味付けが特徴。この日は3ヶ月ぶりの訪問となる。

場所は道頓堀を西に行った18禁の風俗店とファッションホテルが立ち並ぶ島之内の超ディープゾーン。

店内はテーブル席と小上がりで30人位の収容。店先には販売用に炊き込まれていい色をした豚足や鶏肉、中華調味料や食材が並ぶ。普段は奥の小上がり席で頂くんだけどこの日はマンションの2階を改装した特別室に通していただく。長年通っていたがこちらの部屋は初めて案内いただいた。

客もスタッフも全員中国人。しかしながらこの日の客はかなり上品な感じ。多分お金持ちの観光客であろう。

ビールを頂いて前菜は「クラゲと胡瓜の和え物」。くらげがどういうわけか超部厚くて固い。パクチーもたっぷりで食材も味付けもパンチあり過ぎでお酒が進みまくる。

延辺料理を代表する羊串は150円。。下味がしっかりついていてとても柔らかい。クミンシードがたっぷりかかってスパイシー。癖や臭みは全くない。これは美味し過ぎて何度もお替わりをする。半分に割って焼き込んだ鶏の頭は脳みそと顔の肉をしゃぶりまくる。これは一串に2個ついて200円、海老は150円とお値打ち価格。豚足よりもあっさりの鶏の足は200円。モチモチしたゼラチン質の食感でお酒が進みまくる。牛串は150円で癖もなく食べやすい。

食パンを甘く焼き上げた饅頭は100円で口直しにぴったり。お店のスタッフの愛想は良くないけどカタコトの日本語は出来るのでコミュニケーションは大丈夫。この他にも串料理は肩甲骨、牛心管、牛キンビキ筋、牛ピンなどメニューを見ても判らないものばかり。

モチモチで分厚い皮が特徴の水餃子は10個で500円。黒酢でいただくがこれは驚くほどの美味・・・好物のセミの串150円は香ばしくて川海老の唐揚げのような感じ。カリカリのむにゅむにゅで口の中にセミのエキスが広がる。高タンパク低カロリーの健康食でこれを頂くといつもしばらく体調がいい。

大きな木耳が入ったキャベツと唐辛子の炒め980円も火入れとあまから酸っぱい醤油ダレの味加減が完璧の逸品。冷たいビールが進みまくる。お店のある九龍城のようなマンションの住人も皆中国人。まさにチャイナタウン状態で1階の廊下は半分厨房と化している。

中国産のとうもろこしを使ったとうもろこしと茄子の炒め980円もしっかりした味加減。特有のモチモチした食感にビックリ。この他にも見たことも食べたこともないメニューが約半分くらいあるので大人数であれこれ楽しむのもお薦め。普段から中国人と韓国人で溢れかえっているがそれも異国情緒。

普段のように沢山食べて飲んで一人2600円の経済価格。。中国旅行の気分を楽しめて個人的にはお薦めです・・・

大阪市中央区島之内2-9-11
06-6213-1828
11:00〜翌5:00
年中無休


カテゴリー 日本橋, 中華料理 |