2017年04月

三ツ輪食堂

大国町徒歩3分。木津卸売り市場内にある40年以上前から私が通う表記の食堂に北海道の友人を連れて11時頃に訪問。隣の天ぷらカレーで有名な大和はすでに15名くらいの行列。こちらの食堂の先代が作っていた頃から父に連れられてきた記憶がある。市場が改装されて今は綺麗な感じのファザードと内装になってはいるが昔は強烈なインパクトのあるテレビでよく見るアジアの食堂のような感じだった。

店はカウンタ−12席のみ。昼間からビールや焼酎を飲んでいる客も多い。店に入ると「ビールにしますかお茶にしますか〜」と尋ねられる。早朝は主に市場関係者に利用され、8時から昼頃までは外からの客で埋め尽くされる。木津市場で仕入れた新鮮な魚や肉を使った普段着のおかずが有名で入店したら「今日は〇〇が入ってるよ〜」とか「〇〇のお造り美味しいよ〜」といって奨めていただける。

この日は「焼豚の焼きたて美味しいよ〜」との事なんで迷わず所望する。熱々の焼豚は肉汁たっぷりで辛子をつけて頂くとご飯がいくらでも食べる事が出来る。

お店を仕切るのは推定年齢70才のマスオ君で若いときはお父さんに「マスオ!早く片付けんか〜」「マスオ!!野菜仕入れ忘れとるやないか」と毎日ボロクソに叱られていたのを思い出す。兄の邦夫さん(推定75才)と一緒に兄弟で切り盛りされている。邦夫さんの作る料理は当時のご主人(お父さん)の味を完璧に再現された大阪らしい深みのあるしんみりした味をつけられる。

一度来た客の名前もしっかりと覚えていて「〇〇のお兄さんいらっしゃーい!」と挨拶をされる。又、料理提供のときは吉本新喜劇ばりに「おまっとーさーん」と言いながら出してくれる。客が前回に何を食べたかも記憶していて「前は〇〇食べはったけど今日は××どうですかー」と奨められる。

こちらのお店の名物の肉巻800円(定食にしたら1200円)はふわふわの玉子を割ると、甘く炊き込まれた柔らかい和牛バラ肉が溢れ出る。これも熱いご飯の上に載せて頂くと至福の喜びを感じる。新鮮なアサリがたっぷり入った貝汁の美味しさも有名で年季の入ったいい味を作られる。

天ぷらの盛り合わせはちゃんと人数分揚げてくれる。この日は背開きにした海老、新鮮な紋甲烏賊、走りの鱧、茄子の4種盛り。天だしをたっぷりつけて頂く。ビールが欲しくなるが昼間なので我慢。このあと若牛蒡の炊き合わせを頂く(写真なし)。サービスで新ジャガの炊いたものをサービスで出してくれた。。

台の上には旬の野菜を炊いたものや高野豆腐なども大鉢に入っていて好きなものを選んでいただくのもお薦め。注文してから出てくるのが遅いとかすぐ忘れるとか店が散らかってるとかいくつかの問題はあるが美味しいから気にしない。

敷地内にコインパーキングもあって使いやすいお店です。 お昼時を少しだけはずしていくのがコツ。

4月から某大学で講義をしています。終わってから食堂でカレー蕎麦を食べるのが楽しみ。今日はコロッケをトッピング。会計は290円でした。

過去の三ツ輪食堂はこちら

大阪市浪速区敷津東2-2-8木津卸売市場内
営業時間3:00~13:00
定休日日曜、祝日、第2第4水曜


カテゴリー 大国町, お昼, 和食, その他料理 |

あら磯

地方から友人が遊びにきたので難波の坂町にある表記の店に河豚を食べにいく。東京より北に住む人たちは河豚を食す機会がほとんどなく、あってもかなり高額の支払を余儀なくされると聞き及ぶ。友人の宿泊先が近くのビジネスホテルだったので徒歩3分にあるこの店をチョイス。

最初にビールを頂いて湯びきを所望。量もしっかりあっていろんな部位が入っていて食べ応え満点。

てっさは普通。1.5kgオーバーの河豚を使用しているので旨味もたっぷり。この時期の養殖河豚はよく肥えていて天然よりも美味しいと思う。

この店名物の焼き河豚。ピクピク動く骨のついたあら身と上身の盛り合わせ。にんにく味の塩ダレで揉み込まれてそれを専用コンロで焼いていただく。くちばし部分やエラの部分も入っていて新玉ねぎの付け合わせもさっぱりしていい。にんにくの香りが香ばしくてプリプリの身と合わせてヒレ酒がどんどんすすむ。皮だけ追加注文する。この日は注ぎ酒をせずに結局濃厚ヒレ酒5杯コース。

てっちりも大きくカットされて食べ応え満点。いろいろな部位を食べ比べて楽しむ事が出来る。橙ベース(多分・・)のポン酢も秀逸。他の客はいなかったので井岡一翔の防衛戦をテレビで見ながら緩い空気で飲み食いする。

ヒレ酒は私の周りの外国人(特にアングロサクソン)は皆喜ばれる。2階はカラオケのある広間もあってワイワイと楽しむ事が出来る。会計は飲んで食べて一人1万円。年末は7000円だった気がするがしょうがない。

*高島屋の前で「オモロ川だいすけ」というかたが好きな「文字」を言ってくれたらそれでギャグを作ります。。「エ」でやってと言ったらよくわからんギャグらしきものを10秒やってくれた。全く面白くなかったのが逆に面白かった・・・お礼に50円置いてきました。

大阪市中央区千日前1-8-2

活魚料理 あら磯ふぐ / 日本橋駅近鉄日本橋駅大阪難波駅

夜総合点★★★☆☆ 3.0

 


カテゴリー 難波, 日本橋, |

酒呑ありお

8年くらい前にボクシングにはまってジム通いをしていた。仕事が終わってからプロと一緒にサンドバッグを打ったりシャドウをしたりスパーリングをしたりしながら沢山の若い方達と知己を得る事が出来た。早朝には万代池をインターバルトレーニングを重ねた。沢山の若いプロが試合で負けてしょうがなくボクシングをあきらめる姿も見てきた。

その中で当時一緒に練習をしていた34歳になるボクシングジムのエースが日本チャンピオンをかけた試合をする事となり早速リングサイドを買って応援に行く。最終ラウンドまでもつれ込んだが判定で勝利。自分の事のように嬉しかった・・・

その帰りに表記の店で友人と会食をする。以前は界隈で名店と知られる「酒友忠じ」という店だったけど経営者が代わり名前と電話番号も変更となる。前オーナーが働いていたスタッフに店を譲ったらしくアルバイトスタッフの方やメニューもほぼ同じ。。

21時を過ぎても店は人だらけ・・・ビールで勝利の乾杯をしてまずは「蟹身と春菊のお浸し300円」。紅ずわい蟹の身と春菊と薄揚げとしめじと胡麻なんだけど量が半端ないのにビックリ。小さな丼鉢くらいの器にてんこ盛り状態。

造りは名物の8種盛りがお薦めだったけど今回は「タコの造り550円」を所望する。生ダコを使用していて普通に美味しい。

前のお店でも名物だった「ポテサラ300円」はマウンテン状態。カイエンペッパーとカリカリの食感のものがかかっていて半潰しにしたじゃがいもがしっかりと主張する。

住之江区の粉浜商店街にある有名な井川豆腐店の徳松豆腐を使用した「冷や奴250円」原価が1丁で320円なので原価率64%。表面は堅く中はふわふわで天然にがりと国産大豆を使った昔ながらの豆腐に舌が喜ぶ。日本酒も1合で600円から750円くらいの純米酒が中心。

名物の海老・蓮根コロッケ500円はボリューム満点。甘めのソースとマヨネーズがとてもいい仕事をする。

「カンパチカマ550円」も脂がのりまくって辛口の日本酒が進みまくる。骨をしゃぶりながら純米酒をグイグイやると時間が経つのを忘れてしまう。

会計はお酒も飲みまくって一人2300円くらい。若い女性も多くて、客はみんな価格以上の価値にノックダウン状態。

*外国の映画で「男の人生はボクシングをした事のある人生と、していない人生の二つに別れる」というセリフがあった事を思い出す。人生の一番いいときに昼間はバイトして夕方から練習に明け暮れる日々。。勝つか負けるかしかないの非情な世界。負けても明日の為に練習を重ねる・・・この日は泣けた・・・

大阪市中央区難波千日前14-9 地図
06-6537-7600
1800〜2900


カテゴリー 難波, 居酒屋 |