2017年11月

中国香膳 マイコト

阪堺線の東粉浜駅前にある気鋭の中華料理店。住宅街に界隈にないホテルライクテイストの中国料理を開業。カウンタ−3席とテーブル席20席で若手のホテル出身の職人さんとホールスタッフで切り回し。フカヒレの姿煮がグラム単位で注文出来るようになっているのが特徴。この日は会社の帰りにぶらりと訪問。

前菜盛り合わせ1500円はしっとりとした食感の低温調理された蒸し鶏、自家製のチャーシュー、カンパチのカルパッチョ、足赤海老の紹興酒漬け、クラゲの酢の物など。どれもひと手間掛けたものばかりでビールの肴にぴったり。

天然足赤海老のスパイシーガーリック炒め1300円はボリュームもたっぷり。中国産の唐辛子の辛味と香港料理によくあるニンニクと一緒に炒められたパン粉のパンチと香り、パクチーが炒めた海老にナイスマッチ。残ったパン粉のみをつまみながらビールをしばらくいただく。

このパン粉はうどんやパスタ、焼きそばのトッピングとかにも合いそうな感じ。

 

但馬鶏のクリスピーーチキン1400円はフライパンの上で何度も熱い油を皮目にかけてパリパリにする手法の料理・・・と思われる。

見た目通り皮はパリパリで身の部分はミディアムレアの完璧な火入れ。しっとりとした身の部分はレモン塩との相性抜群。

此方の店の看板料理の酢豚1400円は先にスチームで火入れして余分な脂分を抜いてから衣をつけて揚げたもの。餡も特徴的で香味野菜をオーブンで焼いて抽出したスープを使用。酸味はかなりまろやか。大きな満願寺唐辛子、素揚げされた長芋と一緒にいただく。

自家製ラー油、山椒油、酣麺醤を使用した麻婆豆腐1000円は痺れまくるだけのものが界隈で多い中で辛味、甘味、痺れがバランスよく調和したものでご飯と一緒にいただいて〆にする。

頂いたピノノワールのボトルワインの値付けも優しくて思いっきり食べて飲んで楽しむ事が出来ました。

大阪市住吉区東粉浜3−16−1
6676ー3666
水曜休み


カテゴリー 住吉, 住吉大社, 帝塚山, 中華料理 |

びすとろぽたじえ 11月

地下鉄玉出駅を南港通り沿いに東に50mの標記の店を訪問。この日は食べ歩きの大家の知人の定年退職のお祝いで貸し切りのパーティー開催。こちらのお店は1980年代のボキューズやシャペルが作っていたヌーベルキュージーヌを堅実に再現した重量級のオーセンティックな料理を食せる今の大阪では希少なお店。

グランシェフの肥田氏は辻調理師学校の教授を長年務めリヨンの学校を創業者の辻静雄氏と一緒に立ち上げた経歴を持つ。お店で働くスタッフも教え子だらけ。

玉ねぎの味がするタルトとソーセジの入ったパンのようなものと一緒にシャンパーニューを頂く。驚きのショータイムから始まって芸達者な知人のオンステージが続く。K鉄百貨店の社員さんや有名料理店オーナーやシェフ、料理学校の先生や料理雑誌の編集長など様々な業界の方が参加。

アンリジローのマグナムで乾杯。繊細にして芳醇でエレガントな飲み口・・・

デミカップに入ったスープはポタージュスープ。界隈のものとはレベルが異なる。

根セロリのサラダとオレンジ風味の人参のラペは安定の美味しさ。

田舎風パテと自家製ハム。。ハムの火入れと香草等の香りがとてもいい。

鰤のカルパッチョ。酸味と塩気のあるソースが何とも言えない美味しさ。

部厚くカットされたサーモンのマリネにトマトのソルベをソース代わりに入れたもの。温度差の妙とソルベの口当たりがとてもいい。

卵の黄身を調味して鋳込んだファルシ仕立て。。熱々のグラタン状でクラシカルな逸品。

ニシ貝のパイ包み焼き。ブルゴーニュ風だけどニンニクは効かせていない。

豚の血を混ぜ込んだ手作りソーセージ。上には林檎のスライスを炊き込んだもの。思ったほど癖もなく食べやすい。 英語ではブラッド ソーセージ、フランス名はブーダンノワール、ドイツ語だとブルートなんとかだったと思う。

最初は何か全く判らなかったけど実は舌平目とのこと。舌平目等の白身の魚を細長く切り、その魚の形に似せて料理(フライが多い)したものを グージョネットと呼ぶ。フレンチの古典的な手法。パリパリのサクサクに仕上げられている。

お待ちかねの大きなボウルで供された豪快に煮込まれたシュークルート。アルザス地方の名物料理で個人的にも大好き。ニンニクの効いた酢漬けのキャベツが何とも言えない味わいを醸し出す。特に関節部分の軟骨の味わいが好み。

低温調理をした豚肉とじゃがいものサラダ。。ピノ・ノワールが進みまくるシェフのスペシャリテ。

最後は豚肩ロースのロースト。当然の事ながら火入れは完璧。豚肉の味わいもとても深い。

デセールは柿のタルトと季節のフルーツ満載のプディングのようなもの。

気がつけばあっという間の4時間経過。。。パワフルで楽しい時間を過ごせました。

過去のびすとろぽたじえはこちら

大阪市西成区玉出中2-13-31
06-6651-9568


カテゴリー 玉出, フレンチ |

ひろせ 11月

心斎橋の畳屋町の雑居ビルにある標記の和食店を訪問。毎月1日に献立が変るのでそれを目当てに訪問する。今月で開店一周年を迎える。店先には修行先のミシュラン店「ゆうの」からの花が届いていた。

カウンタ−6席と4人掛けのテーブル2つのみ。料理はおまかせコース8000円。この日は満席の大繁盛。若きご主人とサービスの女性のみで運営。

座付きは温かい小芋のすり流し。出汁がしっかりと効いていてホッとする味わい。

2皿目は蟹ととんぶりと青菜ともって菊の酢の物。ラフランスを使ったまろやかなフルーツ酢

3皿目は鱈白子のフライ。柿の種を衣に使っているのでカリカリした食感と白子のトロトロ感が楽しい。あしらえはインゲンと鯛皮の胡麻和え。

お酒は秋鹿の純米吟醸で無濾過火入れ原酒と言う珍しいもので甘さはないけどこってりとした味わい。もう一つは石川県の遊穂の山おろし純米

生モト特有の力強さがあり、ひやおろし特有の濃醇で腰があり、独特の酸味と旨味のしっかりとまとまった味幅のある味わい。焼き魚や肉料理と相性抜群だった

お造りは瀬戸内海の鰆、アオリイカの黄身巻き、和歌山の鯖きずし、鯛のカンズリ添え、天然平目の5種盛り(写真なし)

椀物はウオゼの巻繊蒸しと舞茸。秋の素材の出会いもの。出汁の加減も秀逸。

焼き肴は伝助穴子の塩焼きと原木椎茸、かぶらを酢橘醤油で頂く(写真なし)

最後の肉料理は牛スネ肉と葱と牛蒡を小麦の皮で巻いて揚げてさらに炭焼きしてサラマンダーで仕上げた春巻き状のものと柿と大根のサラダ。。(写真なし)

食事はカマスとキノコの御飯。

デセールはさつま芋と南瓜の羊羹、巨峰、梨。今日もお腹いっぱいごちそうさまでした。。

過去のひろせはこちら

大阪市中央区東心斎橋2-8-23イケダ会館1F
06-7713-0543
17:00~翌0:00


カテゴリー 心斎橋/四ツ橋, 和食 |