びすとろぽたじえ 12月

住之江区の玉出にある表記のフレンチを訪問。大阪メトロ玉出駅から徒歩2分の場所に位置する。

辻調グループの西洋料理の元教授の肥田 順氏がオーナーシェフとして退職後の今も尚、現役として腕を揮われている。20世紀最大のシェフと言われるPaul Bocuse(ポール・ボキューズ)氏直伝のクラシカルなフランス料理の皿の数々をいただける稀有なフレンチレストランの一つ。

メニュはどれも奇を衒わないオーセンティックな1980年代のボキューズやシャペルが作っていたニューベルキュージーヌのレシピを中心としたもの。

客席の壁には若かりし頃、リオンで修行中の肥田シェフがポキューズと一緒に写る写真が店内にたくさん飾られる。メニューは2種類のプリフィクススタイルのコースで今回はフルコースの7000円のものを所望する。

最初に出るポタージュスープはとても軽い味わい。喉の奥にストンと落ちていくような綺麗な出来栄えにびっくり。

前菜でチョイスしたフォワグラのテリーヌ(+1000円)。こちらのお店のスペシャリティでシェフがフランス3つ星のオーベルジュ・ド・リルで学ばれた逸品。よくあるテリーヌ型ではなく専用の壷に入れて焼き上げてそれをこそぎ取って大皿に盛りつけてくれる。

見た目の華やかさは全くないけど綺麗な舌触りで味わいは軽いんだけど濃厚で特有の甘さも感じられる。添えられた花果(イチヂク)のコンポートとガーリック味のバゲットも相性抜群。ピノ・ノワールと合わせていただくとさらに味わいと膨よかさが増す感じがする。

魚料理はフグの白子をカダイフで巻いて焼き上げたものをチョイス。カダイフの食感とフグ白子のなめらかさと美味しさはもちろんのこと、この皿のビネガーがしっかり効いたソースに感動。。塩味の強さも相まってかなりパンチのある印象深い一品。

肉料理は豚バラ肉の黒ビール煮込みを所望する。ほろほろに煮込まれたバラ肉はシラーと一緒にいただくとさらに美味しく感じる。この料理もソースがしっかりした味わいでお腹にグッとくる最近のフレンチには希少なもの。

デザートはワゴンサービスを食べ放題なんだけどチーズの盛り合わせに変更させていただく。

チーズには食後酒のマールブランデーを合わせ料理の余韻をしっかりと楽しむ。いつ訪問しても期待以上の味わいでシェフの料理の完成度と手の速さにいつも敬服する。かなりいいお店です。。

過去のポタジエはこちら

大阪市西成区玉出中2-13-31
06-6651-9568


カテゴリー 玉出, フレンチ |