料理屋 稲家 4月

毎月定期訪問している北新地のお気に入り和食店。たくさんのミシュラン店がひしめく北新地プレイスビルの7階に位置する。同じフロアの隣は天ぷらの沼田さんが入る。

ご主人は神戸の和食店植むらのご出身で35歳の若さで激戦区の北新地で正攻法の日本料理店として開業。18時一斉スタートで席数は8席のみ。コースは18000円税・サ別。苦手な食材はあらかじめ申し上げておくと配慮いただける。

場所柄どうしてもホステスさん同伴の客やグループが多いのはしょうがない。

佐藤の麦焼酎とともに先付けはパンパンに卵の入った飯蛸が登場。脚はさっと火入れして頭部分は低温で時間をかけてレアに仕上げている。あしらえは菜の花と一寸豆と土筆。京焼の桜の模様の皿も美しい。

車海老がたっぷり入った海老真薯。あしらえは神馬草。。大量に入った車海老の食感と甘みがなんとも言えない。出汁の塩味は少し強めで普段からしっかりしたあたりをつけているのは植むらの師匠譲り。。

この日の刺身は脂ののった黒メバル。炭火で炙った皮目が香ばしい。綺麗な発色の青交耻の皿も春らしい。。

特大サイズのホタルイカの沖漬け。。日本酒との相性がとてもいい。

長野県小布施ののワインメーカーが趣味で作る清酒。フェティッシュな香味で思いの外、美味しかったので嬉しい。古典的な生酛造りでsakeエロティックという名前。この酒を仕入れることができるルートにも感心する。

江戸切子の盃も美しい。。

ここ数年、関西の高級和食店で大人気の貝塚市木積の新筍の炭焼き。根っこ部分も柔らかくて香りも高く、春ならではの味わい。

焼き魚は金目鯛の付焼き。脂が乗りまくって炭の香りも芳しい。出汁と酢で解いた粘りの強い自然薯を口直しでいただきながら食す。

和牛のカツレツ。柔らかくて味のあるモモ部分を使用。脂分も少ないので食べやすい。 野菜などを煮詰めて作ったソースはとても軽くてあっさりした食味。トマトも美味しくてあっという間に一皿を平らげてしまう。

ワインも充実していてソムリエのお姉さんが適切なものを選んでいただける。しっかりコクのあるイタリアワインと貝料理を合わせる。

北寄貝、蛤、ミル貝、のびるの鍋仕立て。。よく肥えてふんわりと柔らかな貝はこの時期ならではのご馳走。。

食事のお供に煮麺登場。

土鍋で炭火で焼きこんだ鯛と筍のご飯。。最初にプレゼンテーション。。

白飯も別鍋で炊かれる。まずはアルデンテの銀シャリを一口。

お腹いっぱいになったので土鍋炊きこみご飯も少しだけにする。続いて名物の和牛肉の時雨丼も提供される。

デザートは自家製の和風チーズケーキといちご。。この日もお腹いっぱいご馳走様でした。。毎度のことだけどこちらのお店のご主人の料理に向ける情熱や探究心にいつも感心する。。どんどん美味しくなって進化される内容も楽しみ・・・

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大阪市北区曽根崎新地1丁目10番2号
06-6341-317

 


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