かなえ寿司 7月

大阪木津市場にある表記の寿司店を訪問。創業明治33年で120年くらいこの地で営業。最近は市場の来場者の減少から早朝営業はやめて9時から14時までとなっている(土曜日は早朝から夕方まで)ちなみに市場の休場日も休まず営業されていて年中無休とのこと。お店は市場の東の端に位置するのであまり目立たず常連客が中心。気がつけば私も40年くらい通っている。。

店内はL字のカウンターが10席、2人テーブル2脚、6人テーブル1脚。高齢の3代目とメインで握る40代の4代目の二人で営まれる。店に入ると小さな手洗いがあってそこで手を洗うようになっている。メニューはお好みでいただくのと握り8貫のセットメニューがある。セットメニューは1000円、1500円、2000円、2500円とあり金額の差は内容の差となっている。

いつものようにマグロ・鰹抜きで2500円の握り盛り合わせを所望する。

最初の一皿が登場。旬の高級魚のオコゼはコリコリで甘みたっぷりでとても上品な味わい。続いて大きなサイズのとろとろ食感の甘エビ、天然縞鰺、脂が乗りまくりの大きなサイズの白甘鯛は塩パラで供される。

握りは伝統的なシャリを掴んでネタに合わせるいわゆる伝統的な「つかみ寿司」。酸味の効いたシャリは柔らかめで個人的には好み。たまにネットでこの店のシャリの悪口を見るけど個人的趣向の偏重と了見の狭さを感じて嫌になる。寿司はその土地や環境に根付く文化的要素が多分に含まれるものなので感じ方は人によるものでしょうがない。

続いては見た目は良くないけど甘々の雲丹の軍艦巻き、皮目だけさっと炙った鱧は全く小骨感を感じさせない。肝を乗せた鮑と関西らしいネタの鰻でフィニッシュ。4代目と世間話をしながら楽しく美味しくいただいた。全てのネタは当然のことながら市場で仕入れるんだけどかなりいいものばかりで2500円でこのレベルの握りを食べることができるのはとてもありがたい。

食後はすぐ隣の喫茶店で一休みする。いつもいただく「ミーコ」はミルココーヒー。この呼び方は神戸発祥と昔聞いたことがある。

過去のかなえ寿司はこちら

大阪市浪速区敷津東2-2-8 木津卸売市場内
06-6649-1308


カテゴリー 大国町, 寿司 |