うれう 3月

日曜は朝ラン25キロ終了の後、汗を流して玉出の表記のうどん店でランチ。私がもっともよく利用する麺料理店。オープンの頃から通うけど全く飽きない。

店主のうどんにかける思いとその思いを具現化する研究は私自身の仕事のモチベーションにもなっている。うどん店ではなくてうどんを「料理」と位置づけてうどんがもっとおいしくなる為の創意工夫をいつも続けられている。

他店にはないベクトルのメニューが目白押し。看板商品となっている「アボガドとちくわのぶっかけ」やラーメンのつけ麺のようだけどクオリティーの高さが引き立つ「つけめん」、食べるまでイメージがわかない「ぬるいうどん」シリーズ。「きな粉のうどん」、湯がきたての麺で作る「焼うどん」、アジアンテイストの「ジャージャ麺」など。いわゆる「うどん」から「UDON」への転換でここに私の知的好奇心が引き込まれる。

詳しくはお店に言ってメニューを見れば目移りする事間違いなし。しっかりと科学的根拠を持ったアプローチの上での組み合わせなのでどれもが純粋に美味しい。この日は休日だったのでまずはビールと唐揚げを所望する。

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かなり大振りにカットされたモモ肉は女性のげんこつくらいの大きさ。しっかりと漬け込まれていてかなりジューシー。モモ肉なんだけど胸肉も入っているのかもしれない。食べ応え満点のこの唐揚げが一つ100円。この唐揚げを使った定食650円も大人気。うどんはプラス100円でトッピング出来るのでかなりお得。ビールと一緒に頂くと最高のランチとなる。

隣の客は「アボガドとちくわ天のぶっかけ」を注文してた。冷水で締めたうどんの上に、生のアボカド、竹輪天ぷら、わかめ、きざみ海苔、おろし大根、青葱、タマネギを5mm角に切って衣揚げしたもの、そしてレモン。食材の取り合わせはかなり考えられている。ワサビを少しずつ溶かしながら頂くと味の変化が体験出来る。

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唐揚げを食していると店主から試食をお願いされる。湯がいたうどんに赤みそ(八丁入り)がのせられ、ヨーグルトを足して食す。両方とも発酵食品なので相性はそう悪くはない。味噌だけよりもパンチとアクセントがでて味に深みも感じられる。

前に中国で味噌と腐乳を載せた麺を頂いた事がある。中国は麺料理が2000種類あると聞いた事があるのでヨーグルトを使用する事もあるだろうなと思った。この店での商品化が楽しみである。

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私が注文したエビ天のぶっかけ。前は大きな海老が一匹だったんだけどサイズダウンされて2匹となる。バナメイ海老ではなくブラックタイガーを使用しているので口当たりもよく海老の味がしっかりと感じられる。

きりりと引き締まったエッジの立ったビヨーンと伸びのあるうどんは創業の頃から私の口によく合う。ぶっかけの出汁も無化調で品のある食べ飽きない加減。海老の横に見える白い塊はポテトサラダ。ぶっかけ出汁で溶いて頂くとマヨネーズの酸味がぶっかけ汁と素晴しいマリアージュを奏でる。これは目からうろこの取り合わせである。

店主の進取の精神と変化を恐れない自由闊達な才能にいつも敬服する。このような自由自在の麺料理がより多くのお客に広がって麺文化の新たなステージに昇華した商品が出来る事を客として楽しみにしている。。

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ぶっかけうどんにポテトサラダを入れている事に対する店主の想いを表現したもの。こちらのお店は基本的に料理を一人で作っているのでオペレーションがたいへん。注文するうどんの種類によって時間がかかるものもあるけどそれは提供されるうどんの価値で相殺。

明日は東日本大震災発災から3年が経つ。被災地にも春がやってくる。うどんを頂きながら彼の地に思いを馳せる休日の午後。

写真

帰りにマリオ遭遇。後ろにルイージも並走。

大阪市西成区玉出中2-13‐23
06-7504-8104
定休日火曜
駐車場は近くのコーンパーキング


カテゴリー 玉出, 塚西, 麺料理 |

邯鄲小吃館 (ハンダンショウチュカン)

住吉大社と中国に一番近い店と私が普段のたまう気の置けない友人たちとの会食にヘビーユースする中国家庭料理のお店。国道26号線沿い浜口交差点すぐ近くにある看板のない目印もない知る人しか立ち寄れないファザード。個人的には大阪屈指の中国料理店と太鼓判。

この日は友人12名と円卓を囲んで店主お任せのコース料理を所望する。

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まずはビールで乾杯をしてゲストとして同席いただいた中国語の先生のリクエストでオリジナルの「豚肉の酸味の効いた甘辛炒め(」正式な名称があるんだけど忘れた・・)ビジュアルだけで美味しいのがわかる逸品。

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セロリと湯葉の和え物と豆腐の皮のピリ辛和え。豆腐とピータンの和え物の冷菜三種盛の登場。これだけでビールが3杯頂ける内容。

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鶏肉のカレー炒め。スパイスをいろいろと入れているんだけどベースの味がとっても優しいのでいくらでも食べる事が出来る。野菜もたっぷりで身体にとっても良さそう。塩分控えめで化学調味料も極力使わない。世の中にある中華料理とはテイストやベクトルの向きが全く異なる。

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鶏の丸焼きにしたものを醤油で煮込んだもの。ピカピカしてツヤツヤして美しいんだけど頭もついていて少し怖いと同伴者は言ってたけど個人的には全然問題はない。

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店主が厨房で解体してくれると目にも鮮やかな鶏料理となる。八角と香菜がいいアクセントを出している。骨までしゃぶり付いてしまった。

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砂ずりの冷菜も生まれて始めて頂いた。とても優しい味の加減でいくらでも食べる事が出来る。狭い厨房の中は家庭用のガスコンロとテフロンのフライパン。全く飾り気のない店内は床は土間。会議テーブルに折り畳みの椅子。。壁に貼り付けられたメニューは中国語なので理解不能。

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椎茸と鱈の卵の煮物。中国でも沿岸部はこのような料理もあると言っておられた。

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ミニ青梗菜のサラダ。というか生野菜を味噌につけて食す。でもかなり旨い。。目からうろこの食べ物。。

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ブロッコリーを湯がいて生の大蒜を加えたお浸しのような冷菜。いつの間にかお酒が紹興酒に変わっていた。どんどん食べ進む。友人たちも「美味しい〜」を連発させながら食べまくる。

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2色のキクラゲの冷菜はマスタードのソースがポイント。見た目よりも辛くはない。ビジュアルの美しさが秀逸。

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3色のピーマンを黒胡椒で炒めたもの。簡単に見える料理なんだけど普通以上に美味しいのに驚く。

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生きた白魚の稚魚登場。網ですくってポン酢をかけて頂く。(というか丸呑みする)ポン酢をかけると身体に沁みるのかピチピチはねまくる。それを一気に頂く。コリコリして美味しい。

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ここからは温菜となる。牛あご肉のピリ辛炒め。普通に美味しい。。お酒がどんどん進む。同じようなテイストの味に見えるけど素材によって調味料を変えるので飽きない。

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生のカンパチの中華風のカルパッチョ。中華の海鮮はよく頂くけどこのピリ辛の和え方と香菜の取り合わせは衝撃的。しかし旨いな。。。

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好物の羊肉の炒め。これはシンプルに玉ねぎの甘味と塩と胡椒、クミンシードと唐辛子での味付け。マトンの臭みは全くない。肉も柔らかくてこの料理も必ず食べてほしいこのお店のスペシャリティー。

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トウモロコシと松の実の炒め。四川出身の中国語の先生もこの料理には大喜び。

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豚肉を甘辛に炒めたものを豆腐の皮で包んで頂く料理。お酒が進んでしょうがない。。見た目よりもあっさりしているのに驚く。

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山芋の甘辛炒め。。こういった料理が不味いわけがない。どれだけ料理が出てくるねん状態。楽しい仲間との会食なので話題も途切れる事もない。大阪にいながら 邯鄲市の家庭料理が食せる希有な店に参加者大喜び。

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大好物の牡蠣の豆乳煮込み。黒胡椒がアクセントなんだけど味わいはとってもまろやかで優しい。

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最後はこちらのお店の看板商品となった水餃子。今年からは羊肉オンリー。大人な感じで個人的には大好き。ご主人はこの日はサービスで客席で皆と一緒に作ってくれた。材料は薄力粉と塩のみ。

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必死のパッチで作っている姿を端で見てたら結構おもしろい。。出来上がった餃子を皆で黒酢を浸けて食べまくる。モチモチのシコシコ。「この形の歪んだのは〇〇さんがつくったやつやん」とかいいながら童心に戻りながら餃子を食す。

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中国では水餃子は皮を食べる料理で団子のような食感がとても楽しい。。黒酢でいただくこの店の羊肉餃子になれてしまうと、よそでは餃子は食べれなくなる。もっちりとした食感と、噛めば口の中にあふれる肉汁。一度食べると忘れられなくなること間違いなし。

構えやメニューなども一般的な女性が好む店ではないのだけど、感性が突き抜けた美味しいものがわかる世代の方には男も女もないということ。いろんな人に紹介するけどみんなリピーターになる。。そんだけいい店。。

これらのコースがで6名以上で一人3000円。強烈なコスパに皆驚きまくり。この日は滞在時間4時間。子供には難しいと思うが大人の僕たちには桃源郷。

大阪市住之江区浜口西2-11-18
06-6678-3078
営業時間 13:00-23:00
定休日 木


カテゴリー 住之江, 住吉公園, 中華料理 |

淡路島カレー hage店

門真の古川橋にあるカレー店。最近ライセンス方式でどんどんお店を作りまくっている噂のお店。関東関西合わせて65店舗展開。こちらのお店は関西の加盟店らしい。

本社は東京で2011年11月からスタートして3年後には500店を目指していると聞き及ぶ。
インパクトのあるファザードの看板写真はたまにあちこちで見かける。

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店内ポップには「淡路島カレーの最大の特徴は、1皿に淡路島産タマネギが丸々1個分使われています」「砂糖はミネラル豊富な黒砂糖を使用、化学調味料や食品添加物は極力使わず、1皿につきオリーブ油をスプーン1杯程度しか使用していません」とある。デフォルトの「プレーンカレー」はスモール580円、レギュラー680円、ビック780円。

この日はスタウトビールで煮込んだポークの入った淡路島スタウトポークカレー880円を所望する。

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まずはサラダ。カリカリに揚がった玉ねぎが香ばしい。

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出てきたカレーはビジュアルもなかなか美しい。一口目は玉ねぎの甘さがしっかりと感じられる。フルーツの甘味もかなり感じられる。深いコクもあってしばらくするとスパイスの成果じわじわと辛さがにじみ出てくる。淡路島のカレー工場では9種類のフルーツと16種類のスパイスを使用しているとメニューに書かれてあった。かなり完成度が高いカレーである。

このカレーの他に豆の入ったビーンズカレーや焼きチーズカレーなどもあるので食べ比べるのもいいであろう。ポークは見てのとおりスプーンで切れるくらい柔やわ状態。運営会社は中津にあるアイリッシュカレーも展開しておりそこのポークと全く同じものであった。どっかで食べた事があるなと思ったら案の定。。私の味覚もたいしたものと自画自賛。

淡路島の工場で大量生産して冷凍輸送でここまでのクオリティーがある事に驚く。もう少し廉価で販売出来れば大ブレイク間違いなしのレヴェルの高さ。こちらのお店ではランチタイムはプラス100円でコーヒーが頂けた。キットカットのチョコも頂けたのには涙がちょちょぎれる。

血液もさらさらになった気がする早春の頃かな。

門真市1番町10-2 ロータリーマンション門真1番
【営業】11:00~20:00
【定休日】土

淡路島カレー hage店カレーライス / 古川橋駅

昼総合点★★★☆☆ 3.0


カテゴリー 門真市, カレーライス |