邯鄲小吃館 (ハンダンショウチュカン) 2月

地元の友人とヘビーユースする中国家庭料理店で会食。場所は、旧の国道26号線と長居公園通りが交差する、浜口の交差点の北西角地にある。

ビールで乾杯して冷菜数品所望する。ちょうどこの日は風邪ひきでしんどさがマックス。食事ものどに通らない中でぼちぼちいただく。家庭用のコンロとテフロンのフライパンで作る料理は、店名の邯鄲(ハンダン)という街で御主人が学ばれた家庭料理。。。

最初は菜の花の酢の物。。さっぱりして美味しい。。見た目もとても麗しい。

生春巻きの皮はふわふわの卵。中は生姜の効いたバンバンジ。。初めていただくが風邪ひきの身体にはとても嬉しい。。相変わらずとても優しい味加減である。

大好物の鶏肝の醤油煮は鶏嫌いの友人も美味しいと言っていた。八角の香りが食欲を掻き立てる。甕出しの紹興酒を所望。。

セロリと生湯葉の和えものはこの店のスペシャリティー。ゴマ油の香りがとってもいい。。

トマトと玉子の炒めはふんわりさっぱり。。この店に来ると必ずいただくシンプルなんだけどとっても美味しい逸品。このあたりでワインに切り替える。

「海老団子」1000円は海老を細かく包丁で砕いてミンチにしてからつなぎを入れて団子にする。
海老の食感がプリプリのコリコリ。
まずは「団子」だけを「たれ」に漬けていただく。海老の旨みが口の中に炸裂する。胡椒の効いたスープもとても美味い。

水餃子(10個600円)は夫婦2人で皮から仲良く作られる。。見ていてとても気持ちがいい。。。愛に満ち溢れた奥さんもこのお店の看板となっている。

黒酢でいただく餃子はひだのところの感触が団子みたいで野趣あふれるモチモチ感がはまってしまう。。餡の中のニラがとってもいい感じ。この店だけはしょっちゅう行っても食べ飽きない。。。

大阪市住之江区浜口西2-11-18
 06-6678-3078
 13:00~23:00
 木・金休


カテゴリー 住之江, 住吉公園, 中華料理 |

越中屋

国道26号線岸里交差点の北側100m。最寄駅は天下茶屋か地下鉄岸里駅。地元客でいつも満席の超人気寿司店。予約しておかないとまず入れないのと、予約の電話を入れても 「一杯です」 断られることも多いので最近は疎遠になっている。4名で予約してたまたまあいていたので訪問。カウンター10席とテーブル席 10席しかし狭い厨房にはご主人含めて5名で大忙し。ホール担当はたぶん奥さん。

まずはビールで乾杯して「美味しい冬の魚を使ったおすしのコース」3000円をテーブル席にて所望する。

サービスで若ゴボウと揚げの炊いたん。。。かなり美味しい・・・

そしてお酒のあてに酢ガキ800円をいただく。大ぶりの牡蠣が6切れ。。。そろそろ食せるのも終わりなので名残惜しくいただく。

出てきた握りはまずはヒラメ。。透明の透き通った身は食す前から天然のええもんとわかる。3月には脂も落ちるので今が年中で一番美味しい時。昆布で〆る必要もないくらいええ脂がある。

カワハギの握りはお約束の肝つきをおろしポン酢で。淡白で脂ののった身と胆のこってりとした味と一緒になってええ塩梅。燗酒をいただく。

中トロも見ただけでかなり良質なマグロであることがわかる。多分青森か北海道産であろう。脂もいい乗りで甘く香りも良いと言っていた。

マグロが嫌いな私にはヒラメのえんがわ。。かなり巨大である。。トロトロのコリコリ。不味いわけがない。数個の寿司を食しただけでこちらのご主人「お客さんに美味しいものを提供する」 という 志 が感じ取れる。
またカウンター は勿論のこと、テーブル席にも、さりげない 目配りをして寿司を出すタイミングも絶妙である。

太刀魚の炙りもとっても美味しい。。淡白な魚なんだけど少し手間を入れることでとっても美味しくなる。
こちらのご主人はお客の名前をしっかり記憶していて客がお店にいる間は「お客さん」ではなく「〇〇さん」って呼んでくれる。。。*この日も5回くらい名字を呼ばれ、思わず「はい!」と返事しそうになった。

    

続いて金目鯛の炙り。この魚は炙ることで引き出される甘み・旨味が強烈に出る。

箸やすめの甘めの玉子が嬉しい。

ウニの軍艦もとっても美味しい。ミョウバン臭さ感じられない。。。日本酒がどんどん進む。。

車エビの握りはコリコリしてとっても甘い。。。

いくらの醤油漬けもいい仕事である。

タイラギ貝も軽くあぶっていて大好物。

最後のこの店の名物の煮穴子はふわふわのトロトロ。煮詰めも濃すぎずいい感じ。口の中で甘みと旨みが広がる。
あなごも肉厚でとても柔らかく上品な旨み。万年地(長年継ぎ足しているタレ)で煮込んでいるから、タレの甘さが邪魔をせず、穴子そのものの旨味をきわだたせている。。とご主人が言っていた。この穴子はまさにFall  i n Loveネタである。とろける美味しさに骨抜きになる。

そしてこの店で必食が茶わん蒸し800円。結構高額なんだけどこれでもかというくらい具が入っている。卵が凝固するギリギリの濃さでふわふわの生地と魚や貝やエビや銀杏、百合根などが入りカニの身とウニが入った餡で仕上げられている。。この茶わん蒸しの価値も食せばわかる。。。

最後はきゅうり巻とかんぴょう巻き。握り10個と巻き3個で3000円はこの内容であればかなり安いと思う。かなりの人気店なので予約必須。。

大阪市西成区岸里1-4-1 
06-6656-0363

12:00~13:30、17:00~20:00 
月曜日定休


カテゴリー 岸里, 天下茶屋, 寿司 |

燻煙工房 このがみ

住之江区にある燻製料理の専門店。住宅街にあるので知る人しか知らない。お店の前は車でよく通るので前から気になっていて今回は初訪問する。

顔面は怖そうだが気配りのきく見るからに人柄のよさそうなご主人がお一人で切り盛りされている。木のぬくもりの感じられる居心地の良い空間。「燻煙(くんえん)とは 保存食を目的にした燻製を自分なりに柔らかさを残しソフトに仕上げ燻煙の薫りを楽しんでいただきたいので店主が自分勝手に名付けました・・・」とHPに書いてある。。

メニューのほとんどが燻製。エビス生ビール 中 450円をまず所望する。そして燻製盛り合わせ800円をお願いすると出てきたのは・・・・

とっても柔らかなスモークサーモン、ウズラ卵、3種類のスモークされたチーズ。右端のドライフルーツ状態なのはプチトマトの燻製。。。燻製といえば保存食っぽくて塩辛いイメージがあるがこの店の燻製はすべて塩分控えめ。。全てレアに仕上げているためにとても優しいお味。塩と胡椒(これも燻煙で香りがついている)を付けていただくとお酒がすすみまくる。だからあえてこちらのお店では燻煙料理と名付けておられる。

ジンビームのソーダー割に切り替えてむしゃむしゃいただく。。。まさに今までの燻製のイメージが何だったのかという感じである。どれもこれも燻煙の香りが良くて、素材感が一層美味しく引き立つ。 特にサーモンはコクと旨み炸裂。。

お店の端にご主人の手作りの燻製の機械が鎮座。この機械を使って熱燻、温燻(ベーコン、ジャーキー)、冷燻(スモークサーモンなどの魚介、生ハム)を作られる。温燻などは中華鍋で即席でよく作ったりするが冷燻を間近で作る機械を見るのは初めて。スモークチップも食事によっていろいろ使い分けるらしい。ウイスキーの樽で作ったチップで作ったものもメニューに並んでいた。た。

この機械についてもご主人丁寧に説明いただく。。。燻製一筋ここで十数年もこのお店を営まれているらしい。
そういや秋田県の名物の「いぶりがっこ」も大根を縄で縛っていろりの天井につるして、いろりの煙や熱でじっくりと燻したものを漬けた漬物やったと思いだす。考えればカツオ節もそうね。。

ご主人がサービスでカマンベールチーズの燻製をバーナーで炙ったものを出してくれる。クリーミーでコクがあって燻された香りが鼻にふっと抜けて心地いい。。

そして冷燻にした海老を炙ったものとホタテの燻製を所望する。どちらも味が深くてとってもいい香りがする。美味しすぎてきりがないのでこのあたりで帰る。。

*この店のご主人と話をしてたら小学校と中学校の同級生だった。。世間ってせまいのね。ホント驚いた。。

お店のHPはこちら

大阪市住之江区浜口西2-9-16 06-6678-4618
営業時間 : 17:00~23:00
定休日 : 月曜日

燻煙工房 このがみ居酒屋 / 住ノ江駅住吉大社駅細井川駅


カテゴリー 住吉公園, その他料理 |