伊吹

昼間にコーヒーブレイク。。行きつけの新世界の伊吹に。。。飛田ロータリーの北側にある店はお店に入ったとたん壁になっていることでたまにテレビに出たりする。。お店の中はこんな感じ。。 文化的な価値もありそうな感じである。。写真の右側が入り口になっている。鰻の寝床を横にした感じ 201004191325000.jpg 名物の超濃い~コーヒー370円はまさに漢字で書く「珈琲」そのもの。いくつかの深炒り豆をブレンドしてると店主の姉ちゃんが言っていた。珈琲も濃いが店の客もかなり濃い。。デンジャラスな空気を持った方もたまに来る。。タバコは灰皿が無いので床に捨てるのがルール。。昭和9年から店主の父がやっていたときく。もはや70年選手。。すっげーとしか言いようがない。。普段はブラックで飲む人もこの店ではミルクを入れると聞き及ぶ。。角砂糖2個入れていただくのも結構いい。。店を出た後30分は口の中にコーヒーが残る。。結構お得な感じがして個人的には大好きである。 ko-hi.JPG スターバックスなんかちゃんちゃら可笑しいぜ。。。と思うこと間違いない。。 堺筋の南端、スーパー玉出の前。車で行くときは店の前の路上が駐車場・・・ということらしい。。 夏はアイスコーヒーじゃなくて「冷コー」お間違えなく。。 天満宮や黒門市場にも同じ名前の店があるがこの店が店構えとロケーション含めて一番ストロング!


カテゴリー 動物園前, カフェ |

たこ竹

松屋町の人形屋の通りにある押し寿司のお店。大阪寿司って最近あんまり食べないなと思いながら久しぶりに訪問する。何年か前に店の親父が死んでしばらく店を閉めていた期間もあったが今はおかみさんと配達も何でもする具志堅用高(知っているかな・・・)にそっくりの職人の2人でやっている。 暖簾には天保2年と書いてあったので1832年の創業である。安治川を埋め立てて天保山を作ったのがこのころという記憶をしている。この店が180年近くも続いているということには驚く。。お店の中は雑然としていて子供(たぶん孫であろう)の絵が貼ってあったり、持ち帰りの容器や段ボールが積まれてあったり古新聞の山があったりでこの店の中の様子にも驚く。神経質な方はたぶん無理かと思う。(店に入った瞬間ひいてしまうであろう) 持ち帰りが多いと聞くが昼から鯖寿司や焼きアナゴの棒寿司をつまみながらビールを一杯というのにはぴったりである。生の魚が入っていない有名なちらし寿司にしようかと迷ったがこの店はやっぱり箱寿司でということにした。職人も手がすいていたようで比較的早く出てきたのはラッキーであった。 noren.JPG 出てきた寿司は一言でいえば予想を裏切るいい出来栄え。。。炭火で焼かれた穴子は見た目よりふんわりとして、香ばしく丁寧に皮目を包丁でたたいているため酢飯とのなじみがとてもよくしみじみ旨いと思った。間に挟んだかんぴょうも仕事が丁寧で、しんみりとした甘さが昆布の香りのする酢飯とベストマッチ。 海老は赤足エビで旨みも舌触りも最高。ぶりぶりでシコシコ。その海老の横はヒラメの昆布締め。。酢飯と海老とヒラメの昆布締め。。。「俺の好きなもんのオンパレードや~ん」と喜んでいるとおばちゃんがお茶を変えに来てくれた。。(親切である・・・) 小鯛は思ったよりも身が厚く旨み凝縮。。これが一番旨かった。。。もう3つくらいいただきたいと思った。玉子も甘さええ感じでエビとの相性良し。見た目の美しさだけではなくボリュームもありこれだけで結構お腹いっぱいになる。握りと違ってご飯ぎゅうぎゅうに詰まっているからであろう。。 osisusi.JPG メニューには箱寿司1人前2100円と載っていたがお代は1400円であった。これもこの店の不思議である。。何か意図があるのか、いつからかわかんないが値下げしたのか、ランチ割引なのか。。 時代の嗜好に完全に逆行しているこの店はいろんな意味で天然記念物のようである。ご飯も釜炊きですべて丁寧な手仕事。。誰か修業に行って跡を継ぐものが出てくることを祈る。。頑張れたこ竹。。大阪を代表する食文化の継承の為に。。。 大阪府大阪市中央区松屋町住吉3-8 11:00~19:30 定休日 木曜、第二金曜らしい


カテゴリー 谷町六丁目, 寿司 |

イタリア物語 (泉州パスタ)

2008年に初めて訪れてからはや3年になる。。と店主は言っていた。。。 一番最初にいただいた時のこの店のパスタの衝撃は忘れられない。。 寿司屋の頑固親父のような風貌の店主がほとんど一人で切り盛りする。 東京から取り寄せる生パスタと地元の野菜攻撃と完璧なソースの調和はいまだに食べログでもノーマークである。。大阪からわざわざ高速料金2500円を払って800円のパスタを(開店当初は750円)いそいそと行く私のような者は珍しいがそれだけバランスが良い幸福な時間を提供いただけるものであることは保証できる。 1年くらいぶりに行くとまたまたメニューが進化していた。。。この高齢のご主人の研究の深化は相当なものである。。あれも食べたいこれも食べたいと思うようなものばかりで具材を変えているだけではなくそれぞれにあったソースを組み合わせきちんとした一つの完成した逸品に仕上げているところがさすが。 この店のもっちりした麺はそこらにある乾麺のつるつるのコシコシとしたものではなく表面がざらざらでなんともいえない口当たりと咥内でもソースとのからみを楽しませてくれる。。 独特のボリューム感と歯ごたえはまさに生麺の味わい。。 かなり迷った挙句に本日は岩だこのマヨネーズトマトソース(1090円)をいただく。 itariamenyu.JPG 出てきたパスタは・・・・ 冷めないようにと開店当初からの口の狭い四角い器に入れられて、バジルの香りがたっぷりのトマト味。思ったほどマヨネーズしておらずこのあたりがプロの矜持であり野菜も麺もソースもすべてが優しい味になっており、この手のパスタを塩加減がとんがっていたりトマトの酸味が強すぎたりしがちでそれが味のパンチのような体裁を示しているところが多いが、このパスタは何一つ調和を壊すものはなくしかもバジルの香りも強烈でソースであるトマトの滋味がしっかり感じられ、出されたとたんに餌を与えられたワンコのようにわき目も振らずにいただいてしまう。ぷりぷりの地元産の小さな岩だこもいいアクセントになっている。 itariatako.JPG この店のパスタを語るには入っている野菜の種類にびっくりしてしまう。しかもそのすべてが完全にいい形で火入れされている。列挙すれば「かぼちゃ」「トマト」「人参」「しめじ」「絹さや」「三度豆」「フキ」「ズッキーニ」「ホウレン草」「春大根」「山芋」「小切りなす」「一寸豆」「赤ピーマン」「黄ピーマン」「ゴボウ」「蓮根」「ブロッコリー」「筍」「蕨」「ぜんまい」・・・見えているだけでもこれだけ・・・一応ちゃんと調べた。。 どんだけの数の野菜入ってるねんと数えていると店主の福井賢太郎氏のほくそ笑む顔が見えた。。まさにギネス級のパスタ。。。以前のブログに「泣けるパスタ」と表現して紹介したことがあるが、さらに進化をかさね、しもはや「神が降臨するパスタ」と行ってもいいくらい一皿の中にさまざまなこだわりと食材の持つ力が凝縮されている・・ 今年になってもう2回休んだと言っていた(大丈夫かよ)。。。年中無休で世のため人の為にうまいパスタを作り続ける仙人のようなその姿はもはや料理人の域を超えた芸術家のようなオーラを醸し出している。。この店で食事をしていると、この店主は本当にこの場所(泉南)が好きでその場所で取れる野菜が好きで、パスタを作ることが大好きなんだなとわかる。。。 周りのロケーションもそうだがゆっくりといい時間を過ごすことができるあまり人には言いたくないお店。。 一度行ってみてちょ。。 大阪市泉南市樽井1-2-13 イタリア物語 年中無休 過去のブログはこちら その1 その2


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